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「夏の記憶」には 杉の大木や雑木の緑に囲まれて歩く家族の楽しそうな声が聞こえて来ます。

生徒さんが作品に取りかかる前に何を描くのかを
話し合う時間を設けています。
・こんなに素敵な風景を、こんなにかわいいペットを絵にしたい。
・こんなに哀しかった思いを、絵に残しておきたい。
・こんなに嬉しい事を、みんなに伝える為に絵にしたい。
それぞれの想いや感動や想像があって、モチーフは決まって来ます。
そんな想いのこもった生徒さんの作品を、
ご紹介していきたいと思います。                若林 薫



夏の記憶  F4号(33.3×24.2)㎝   アクリル画   MKさん



歴史有る大雄山だいゆうざんやしろの木立の中を散策する家族の姿は
何年か前の 夏の日のひとコマです。
杉の大木や雑木の緑に囲まれて歩く家族の
楽しそうな声が聞こえて来ます。

その話し声を掻き消す様に蝉時雨せみしぐれが降りそそいでいます。
参道に落ちる夏の陽射しと木洩れ日こもれびの美しさ
そして 親子三人のシルエットが過去の想い出を演出して
とても印象的です。
更に深い色から明るい色まで入念に何段階にも
色分解された木立の緑。

家族の足元の砂利道には ザラザラした下地材を塗り
マチエール(絵肌)を創り出しています。
作者の勝れた造形感覚を感じます。

父と妹と作者の後ろ姿を微笑みながら撮影している
幸せそうな母の姿も見える様です。

作者は 来春から大学生活を送る事になっていますが
大いに学び楽しみ 自ら探求する心を持ち
思い出もたくさん作って人生の礎を築き
その片隅に絵を描く時間も持ち続けて頂ければ嬉しいです。

                 絵画講師 若林薫 評




展覧会のお知らせ

公募 第5回KAIGA展 

日程:2022年9月20日(火)午後1時 ~ 9月25日(日)午後4時まで
会場:元麻布ギャラリー平塚(東横イン1階)
主催:画材&ギャラリーオクト 協賛:元麻布ギャラリー平塚

このKAIGA展は 美術活動を通じ地域の文化振興と発展向上を願い 広く交流と親睦を深める為開催して 本年は5回目となりました。
プロアマ問わず 日本画・油彩・水彩・アクリル・アキーラ・パステル・ミクストメディア等 様々なジャンルや 又 技法を駆使した作品等
一般公募し展示致します。



「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」


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