「月へ逃げ込んだ女達」この地球(ほし)に別れを告げて・・・
秋の夜長の澄んだ空に
東の空一杯の 上弦の月がかかり
白き羽衣の女達が 天に舞う
かぐわしき微風と 光の帯となって
この地球に別れを告げて
ふるさとの月へと
旅立つ時が来たのです
女達は 誰も捜し出せない 月の裏側の
小さな祠の中に そっと身を隠し
千年も 万年も
姿を見せる事は無いでしょう
その胸がときめき
見も心もじっとしていられない程の
男達が現れるまでは
人里離れた竹林で見つかったかぐや姫は
優しい老夫婦に育てられ
日本一の娘に成長し
いよいよ婿を取る時が
やって