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にゃんこ先生の猫でもわかる「音楽理論」和音②編

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楽典の基礎を楽しく学べる「絵本感覚の音楽教本」にゃんこ先生の『和音②編』の記事のまとめです。 にゃんこ先生の音楽理論はTwitterで広まり、公式LINEの読者は1200人程にな…
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#音楽教室

「四和音」を色々な角度で見てみよう!

■「四和音」を分解してみよう!(三和音+七の音)ここでは、「四和音」を「三和音」+「1音(七の音)」という角度で見て見ましょう。 「コードの第7音」は、ルート音の1オクターブ上から数えると楽です! 🔴セブンスの音 ルート音の1オクターブ上から半音2つ下 🔴メジャーセブンスの音 ルート音の1オクターブ上から半音下 ■「第7音」が入ると違う響きに…!?「四和音」を作る際、以下の2つのコードは要注意です! 🔵マイナーセブンスフラットファイブ メジャー、マイナーコードと同じよ

「代理コード」は共通音に注目しよう!

■どうして代わりが出来るの?代理コードってどうして代わりができるの…!? 🔴Key=Cの場合、 「T:トニック」はC(ドミソ)で、 代理コードは、Am(ラドミ)、Em(ミソシ) 2つずつ(4和音の場合は3つずつ)「共通音」を持っているからですね! Amはトニックらしさを出す、主音の「ド」の音を含んでいるので、頻繁に使われます。 (※ドレミは音名として使用) ■覚えておいて損しない「ツーファイブワン」!サブドミナントの「Ⅳ」の代理に「Ⅱ」を使った Ⅱm-V7-Ⅰ(ツー

sus4(サスフォー)ってどんなコード?

■sus4の「sus」は…sus4のsusは、 suspend(サスペンド/吊るす、ぶら下げる)の意味! メジャーコードの第3音を第4音に置き換えたコードです。 ■実際に曲の中での使われ方は?動画では、「ひまわりの約束🌻」(Bメロ)を例に、実際の響きや使われ方を確認できます。 動画の中では、「解決」という言葉を使っていますが、 『吊り上げられたもの(第4音)は、元(第3音)に戻りたがる』 という流れを感じることがポイントですね。 ※動画の中で「転回形」と言っている箇所

「ディミニッシュ」ってどんなコード?

■3+3+3の積み重ね!?「ディミニッシュコード」って、メジャーやマイナーに比べて、馴染みが薄い…。 でも、あの怪しい響きの裏には、面白い特徴があるのです。 「ディミニッシュセブンス」 は、半音3+3+3(+3)の積み重ね! 「転回しても音の距離が変わらない」ので、3通りの組み合わせしか存在しません。 (=構成音が同じ3つのグループに分かれます。) ■2組の「トライトーン」を持つ不安定な響きである「トライトーン」(3全音=半音6つ)を何と2ペアも含みます。 同じく「

「オーグメント」ってどんなコード?

■4+4の積み重ね!?「ディミニッシュコードに続き、 不思議な響き「オーグメントコード」の面白い特徴に注目してみましょう。 オーグメントは、半音4+4(+4)の積み重ね! 「転回しても音の距離が変わらない」ので、4通りの組み合わせしか存在しません。 (=構成音が同じ4つのグループに分かれます。) ※黒鍵(派生音)の表記は位置を把握し易いよう#系に統一しました。 ■使用例のご紹介(「クリシェ」)コードの中の1音だけを半音(または全音)で移動する手法をクリシェと言います。

「コード」はどんな「音程」で積み重なっているの?

■それぞれの「コード」のポイントになる「音程」主なコードを、ポイントになる「音程」にフォーカスして整理してみました。 『この音程がポイントで、こんなイメージの音で、こんな名前がついているのだな〜』 とお気軽にお楽しみ頂ければ幸いです! ■「3度、5度、7度」の音程主な 🔴3和音は「根音・第3音・第5音」 🔴4和音は「根音・第3音・第5音・第7音」 で構成されます。 そこに関係する、「3度、5度、7度」の音程に関して詳しくみてみます。 『音程』は「丸覚え」より、少しずつ

「主要3和音」で伴奏してみよう!

■【主要3和音】で伴奏してみよう!「コードって沢山あって、何から弾いてみたら良いんだろう…!」とお思いの方へ まずは、Key(調)の中で最も良く使われる=そのKeyの中心要素となって音楽を作る、【主要3和音】を弾いてみましょう。 まずはKey=Cから。 コードは弾いてみるのが、理解する一番の近道です。 ■3つの調で演奏して、移調も体験しよう!Key=C、G(♯1つ)、F(♭1つ)の「主要3和音」の基本形を使って「キラキラ星」を弾いてみました。 【主要3和音】は、スケー

「ベース音弾き」は「コード弾き」の第一歩!

■「ベース音弾き」は「コード弾き」の第一歩左手のコード伴奏… 最初から難しいことをしなくても大丈夫です! コードの土台の音である「ベース音」での演奏なら、アルファベットさえ覚えればできてしまいます。 実際に、右手はメロディー、左手はベース音で弾いてみました! ■伴奏は「リズム」に注目すべし!「ベース音」だけで、どんな風に変化をつければいいのか!? 🔴メロディーや曲の盛り上がりに合わせて音域を移動してみる 🔴リズムの刻みやパターンを変えてみる リズムは、2拍刻みから1拍

「ルート音+第5音」の伴奏でJazzを弾こう!

■「ルート音」と「第5音」の幅は…🔴メジャー、マイナーの場合→半音7個分 🔴マイナーフラットファイブ(ディミニッシュ)の場合→半音6個分 Jazzのスタンダート「フライミートゥーザムーン」を「ルート音+第5音」のコード伴奏で弾いてみました🎹🎷 ※「指2本でジャズの伴奏が出来たら!」という究極な例を出したかったので、右手でセブンスの音をチョンと弾いているのは見逃してください^^; シンプルな伴奏でも充分楽しめますよね🎶 ■コード攻略「完全5度一覧表」「ルート音+第5音」(

分数コード(オンコード)のなめらか伴奏!

■分数コード(オンコード)とは!?コード譜に分数的ものが…。 「ルート音(根音)」以外が「ベース音」になるときは、分数コードで表します! 🔴分子→コード 🔴分母→ベース音 分母のベース音が、分子のコードの構成音に含まれる場合は、「転回形」とも言われます。 (逆に、分母のベース音が、分子のコードの構成音に含まれない場合は、「転回形」ではないことになります。) 分数コードを挟むことで、ベース音の流れがスムーズになるなどの効果があります。 ■例えば「カノン」進行もこうなりま

「ジブリの世界」へ行こう!

■同じ幅ずつ積み重ねると…「ド」と「ファ」の音程を「完全4度」と言いますが、それを重ねて行くと、幻想的な響きが漂います。 「♭ばかりで難しそう…」と思いきや、 『シ♭ミ♭ラ♭レ♭ソ♭〜』 「♭がつく順番と同じ!」と馴染みの深い方も多いのではないでしょうか🎶 これを「4度堆積」と言います。 とても印象的な響きで、ジブリの曲(久石譲さんの曲)で多用されています。 〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜 以下の「にゃんこ先生🐱LINE公式アカウン

曲の終わり方に注目してみよう!(終止)

■「全終止」「変終止(アーメン終止)」その曲がどういう終わり方をするかによって、印象が大きく変わります。 曲の終わりに使われる2つの終止に注目してみましょう! ① 全終止【Ⅴ→Ⅰ】(どっしりした終止感)   (Key=Cの場合、G7→C の流れ) ② 変終止【Ⅳ→Ⅰ】(やわらかい終止感)   (Key=Cの場合、F→C の流れ) ■「変終止」は変どころか、魅力的な終止!以下の進行を「ブルース進行」と言います。 C7|C7|C7(or F7)|C7| F7|F7|C7|