保育園の頃の色への認識と観察力
他のみんなは、赤い太陽を左上に描いていた。
私だけ黄色い太陽を描いていた。
だって、昼間の太陽は黄色いから。
他のみんなは、ちゅうりっぷの花を描く時、上をギザギザに下を半円に線を引き、赤のくれよんで塗りつぶしていた。
そこからまっすぐ線を下ろして茎に、緑のまるっこい葉が地面から生えて左右に一枚ずつあり、緑で塗りつぶしていた。
私はちゅうりっぷの花を上がとがり、下に丸みのある緩いカーブを描いた花びらを3枚、交互に重ね合わせた。
そこからまっすぐ線を下ろして茎を描
くが、地上にまでは引かず途中で止めた。
茎を包み込むようにくねくね波打った長い葉を2枚重なるように描いた。内側の葉は薄い緑にした。
ちゅうりっぷの花と葉はこういう形だよ、何でみんな違うんだろう ?って思っていた。
唐突に思い出したので書いてみた。
今思うと色や形の捉え方は、かなり正確で、それがちょっと誇らしかった。