都会の優しさに心洗われる

出張で品川駅を歩いていた時の話
慣れない東京でビジネスマンが集中する品川駅。
田舎者の私は周囲に全く気を配る事さえ出来ずにいた。
自分の事しか考えられずにいた私を右川から優しく押してきた20代前半の男性がいた。
私は見ず知らずの人間がいきなり触れてきたショックで一瞬思考停止してしまったが、その青年がすぐ後を見るように促してきた。
私は訳も分からず後ろを振り向くと、そこには白杖を突いた男性が点字ブロックの上を歩いてきていた。
そう私は点字ブロックの上を堂々と歩いていた。
普段歩行者と肩がぶつかっても誰も気にしない品川駅。それが東京の当たり前だと勝手に思っていた私にとって、若い青年が気遣いや優しさを自然にやってのけられた私は正直に感動した。
日本の若者はとよく言われるけど、きっと私たちが思うよりずっと優しい世の中になって行くんじゃないかなと思わされる出張だった。

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