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こどもが帰ってくるまでに

小学生も高学年になるとだいぶ忙しくなる。学校だの、友達ん家だの、コンビニでおやつ買うだの、塾だの、習い事だの、宿題だのなんの。

家から走って出て行って、毎日いろんな表情して帰ってくる。

金曜日の20時。まだ塾。今日はどんな気難しい顔して帰ってくるかな、って思いながら、塾の向かいのカフェで仕事しながら、こどもを待つ。

ここでの仕事は、いつもはかどる。こどもががんばっている時間は、わたしもがんばる。

案外と本人は、授業が難しくて上の空のまま、適当にこなしてるだけかもしれないけれど。

塾の退室時、カードをぴっとすると、私のスマホに通知が届く。

こどもが3分後にこのカフェにつく。

やりかけの作業を保存して、パソコン閉じて、ドリンク飲み干す。向かいの道に目をこらす。姿が見える。

何度でもここで、こどもを待ちたいなと思う

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