コロナ禍で仕事が完全になくなったイベント裏方がもがいた、書き残し #1

話は2月までさかのぼる。

2月17日、東京マラソンの一般ランナー参加中止が発表された。
市民ランナーである私にとってはかなり衝撃的なニュースだったが、
この時は「東京マラソンは中国人の参加者も多いからかな」と考えていた。
私は静岡マラソンに参加予定だったが、静岡は中国人参加者が東京よりは少なそうだから実施するのではないかと本気で思って、毎日HPをリロードしていた頃。

その頃、2月22日、コンサートのリハーサルがあり、某放送局へ。
仕事場で職場の人から「東京マラソン、大変だね〜」と言われたことをハッキリ覚えている。つまりこの時はまだ「コンサートはやる」と思ってリハーサルをしていたわけだ。リハーサルの終わりにプロデューサーが言ったのは「もしかしたら中止になるかもしれないけれど、今はまだ分からない。来週協議する予定なので、もし中止となったら連絡する」という内容だった。
(いま思えばこの頃はまだ、検討の余地があったのですね・・)

翌週、公演中止が知らされた。
2月末には日本中のコンサートができなくなり、
2月22日を最後に私の"舞台監督"としての仕事が止まった。

コンサートは止まってしまったけれど、私にはもう一つ予定されていた仕事があった。"聖火リレー"だ。聖火リレーの現地で安全に聖火リレーが行えるように運営するための運営ディレクターとして、聖火リレースタートの地・福島県に3月25日から行く予定だった。

実は私は、オリパラの大会組織委員会に入りたかった。
大河ドラマ"いだてん"を見てエラく感動、ワンワン泣きながら食い入るように見た。私は箱根駅伝好きでもあるので(私のニックネームはカオリタスキであるw)金栗四三には愛着しかなったし、嘉納治五郎の行動力に感銘を受けた。

そういう経緯があったので"聖火リレー"は私にとって、オリンピック・パラリンピックに関われる" 最後の火"で、すがるような想いがあった。

3月20日、聖火が日本に到着。いよいよなんだなあと感慨深く到着式のライブ配信を見ていた。しかし三連休が明けると"五輪延期かも"のニュースが加速、聖火リレーは、ランナーの走行中止→ランタンで巡回、と迷走?しているうちに、五輪延期が決定、3月24日、聖火リレーも予定されていたスケジュールでの実施は中止となってしまった。

これにより私のすべての仕事が止まってしまった。

さすがに一瞬、自分の状況に混乱した。
混乱して目を背けかけたが、現実や月日の流れは待ってくれないと思い直し、自分の抱えている問題を整理した。

問題は「仕事がない」ことなのだから、
結論は「仕事を探す」しかない。

というわけで、3月下旬から、仕事を探し始めた。

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