見出し画像

朗読劇みた!!

新しい、エージェント制度を立ち上げた「リンクス」のはじめてのイベント、朗読劇に行ってきました。

Five Sensesていう朗読のイベントは前も見に行ったことがあって、その時も、贅沢だなあって思ってたんだけど、今回も贅沢な時間だった!!

手ぶくろを買いに、耳なし芳一、風立ちぬの3つのお話を、池上季実子さんをはじめとする豪華な俳優さんたちが朗読するの。

ところで開始早々びっくりする事実が判明したんだけど、手ぶくろを買いにって狐さん死なないって知ってた?やーびっくりしたよね。謎の覚悟をして臨んだら、元気に帰ってくるもので、それだけで感!涙!

かわいい小狐くんを石井仁美さんが演じてめっちゃ可愛かった!何より死ななくてよかった!!

そしてね、耳なし芳一すごかったの。本物の琵琶奏者の鎌田薫水さんが、琵琶を引きながら、芳一を読まれたの。琵琶ちゃんと聞いたのはじめてかも!あんな音なのね。独特の重み!!!壇ノ浦の下り、いったん全部聞きたかった。。。。安徳天皇の幽霊の気持ちわかる!!

それまで優しい声で手ぶくろを買いにを読まれてた池上さんが、声のトーンをずどーんって落として、物々しく話し始めてもうそこからして怖いもん。日本の怖い話って、雰囲気というか、空気というか、それが怖いじゃない?こわかったああああ。

和尚様うっかりさんすぎるよ、他にもありとあらゆるとこにお経書いただろうに、なんで耳忘れちゃうのさ!!でもまあ、耳でよかったよね!!まだね!!でも、聞いてるだけで、血のどろっとした感触を感じる声だったの。痛かった。。。。怖かった。でもなんかこわさを満喫しちゃった。あと和尚様と芳一の関係性にちょこっと萌えました。

でね、風立ちぬ、私、中学生の頃に読んだっきりで、ほら、中学生ってまだちょっとどかーん!ずどーんっていう刺激を求めるじゃない。あの頃ジャンジュネとかオスカーワイルドとか読んでた元気な中二病だったから。

でも、今聴いて、なんか、こんなロマンチックな話ある??ってきゅうううううんってなったよね。

「わたしたち」っていう二人称が、主人公のわたしと、節子の境界線を曖昧にする感じが、切ないというか、そういう愛しあいかたって、歪だけどロマンチックだなって。俳優さんがよんでくれるからさらにその心情が立体的に伝わって、一緒にサナトリウムの独特の雰囲気に耽溺しちゃった。橋本真一さんと鈴木まりあさんが、ほら、外見がまた素敵じゃない?声も朗読も本当にぴったりで、そこに池上さんの語りが入って単に本を読んでるのとは違う、朗読の魔法をかけてもらった感じ。

ゆーーーっくり物語に浸れる豪華な時間を過ごしましたん!!!しあわせ!!!!

またリンクスでたくさん企画が見られるといいな。たのしみ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?