こういうのどう!?ミュージカル 「シスターフッド」


岡田育さんの、「我は、おばさん」を読んだのです。
ことし私は41歳。どういう反応をするかな?って半笑いで値踏みされながら「あなたもおばさんだね」って言われて辟易したり、「(女はもう25で賞味期限切れだけれど)男は30からですよね」なんていわれて答えに窮していたら、そんな私に鎖帷子と機関銃を渡しに、岡田育さんが来てくれた。

そう!我こそはおばさん!!
おばさんっていうのはつまり、少女と老婆の間の時間を生き、シスターフッドに護られるだけでなく、シスターフッドを護る側として世界と切り結ぶ、キラキラの外の世界から若い世代にあめちゃんや源氏物語やきれいな新品同然の手袋を送ってあげる大人の女なの。


そして、それを読んでいて、あれとおもいました。
イケオジばっかり楽しんでたけど、イケオバも実は相当楽しめるんじゃないかと。だって、好きじゃない私たち、大人の女。

ミュージカル見ていて、はまめぐさんが歌ったり、安蘭けいさんが胸のすくような言葉を言うと、「これこれこれこれ!!!!!」ってもりあがるじゃない。

全編そんなミュージカルみたいぞ!!

ということで、毎度のことですが、変態の妄想力にまかせて妄想してみました。これみたいなあ。みたいなあああああ!!!!だれか!

時代設定のない物語、でも、お衣装は最高に豪華に、美術もうんと凝って。

ある国のお妃様(和音美桜)は、隣の国の出身。名門大学卒、外務相で大活躍したあと、当時の王子様に一目惚れし、ものすごいアタックをして大恋愛をした末に結婚。お妃様に。お妃様になってからもその手腕を生かし、外交で大成功する。パーティで華々しいシーンの中心で何カ国語もしゃべって華やかに過ごしている。それを優しく見つめる女中がいる(春風ひとみさん)


女中は、自宅に帰ると子どもが4人いて、みんな育ち盛り。おうちに帰ってご飯を用意してあげて、急に押し寄せてきた子どもの友達にもご飯を振る舞って優しく悩みを聞いてくれる。「おまえの母さんいいよな」っていわれて、子どもは「でも、普通のおばさんだよ」っていう。


子どもの大学の先生(安蘭けいさん)は、ゼミの研究室の名物教授。頭を振り乱して、うろうろ学内を歩いて奇行が目立つけれど、生物兵器の研究をしている。たまに出会うちびっ子には優しくて、アメちゃんとかくれる。


大学の先生の飲み友達(保坂千寿さん)は、お局様。恋多き女だけれど結婚はしないのがポリシー。明るくて、おしゃれで、若い女の子の憧れの的。と、本人は思ってる。でも、口うるさくしすぎて煙たがられるし、最近「とは言ってもあの人ももうおばさんだよね」と陰口をたたかれたり。

濱田めぐみさんはピアニスト。世界中を飛び回って、コンクールでも賞を総なめにしてきてる。本当はぶりぶりのかわいいピンクが大好きなのに、パートナーである若い女性マネージャーに黒いロングドレスばっかり着させられるのが非常に不満。


全く共通項がない5人は、木曜日の夕方になるとどっかに出かけていく。

地下のクラブ。大理石の壁の前でたたずむと、おばさんたちは壁の中に吸い込まれ、それは華やかなVIPルームに連れて行ってもらえる。そこでは、「おばさん」たちが、自由に華やかにわいわい大騒ぎをする秘密のクラブだったのです。(めちゃくちゃ踊るしめちゃくちゃ歌う)

ミソジニストの男性記者が、「ばばあの隠れ家を取材してやろう」と入っても、入り口はみつからない。でも、一時期はきれいなドラァグクィーンだった石川禅さんが、自分の居場所が見つからず、ひとしきりその悩みを壁の前で歌っていると、壁に吸い込まれる。壁の向こう側には華やかなおばさんたち。「あなたもおばさんとして生きれば?ようこそ!!」と微笑んで受け入れてもらえる。


さて、この国と隣国間で戦争が勃発しようとしています。王妃、和音美桜さんは自分の故郷と今の自分の国との戦争にとっても心を痛めて、やめさせたい。そこで、秘密のクラブのメンバーは、一計を案じる。外であっても目も合わせない。でも、実は強い絆で結ばれているメンバーたちが、自分の国、隣の国、そしてそれらの国を担う次世代の若者たちを守るために、こっそりと立ち上がるのです。


え!!ごめん。みたい。これみたい。
豪華すぎない?全員で歌ったら歌うますぎて劇場が爆発する。

しかもめっちゃ踊るの。お衣装もめちゃくちゃ凝るの。
そして、ロビーにお衣装のレプリカ置いて、着られるようにします。
(コロナよ早くされ!!)

宝塚みたいな銀橋つくって、最後、銀橋に6人(禅さんも入れて)勢揃いするから。で、ウィンクとか飛ばしてもらうから。客席は屍累々。死因ウィンク。



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