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JAMIE

Jamie 見てきました。ドラァグクィーンもの、ドラァグクイーンになりたい男の子が主人公ってことだけ知ってたの。

マイノリティ、高校生、ドラァグクイーンっていうキーワードで想像してたのと違った。油断してるとグサッと刺されちゃうから気をつけて!!

「バスタオル必要!!」ってよく感動的な作品の時言うけど、今日は台風の中ビッショビショになった時に拭く用のバスタオル(小さめ)がカバンの中に入ってて、本気でバスタオルが役立ったよ。

まず幕開き、高校生集団の中にヒジャブの子がいたのが、おぉ。ってなったの。この、ヒジャブの子がプリティ。ジェイミーの親友。田村芽実ちゃん。歌も踊りもお芝居もだいっすき。や、歌と踊りは知ってたけど、優しくて芯が強くて賢いプリティのお芝居がほんっとよかった。

ジェイミーはドラァグクイーンに憧れてる男の子なの。森崎ウィンくん。ねえどうして私今まで知らなかったの?歌すっごい。声すっごい!踊りも!!!お芝居もキュート!!

進路指導の先生(樋口麻美さん)に、現実を知りなさいって言われて、あなたはフォークリフトの運転手がちょうどいいだなんて言われて凹んでおうちに帰ってくるんだけど、お母さん(安蘭けいさん)と、お母さんの親友(保坂知寿さん)は、全力で応援してくれるの。

だいたいさ、とうこさんと保坂さん一緒に歌うとか、もう、ひゃあああああ!!じゃん。こんなことある?盆と正月じゃん!!!ありがとう!ありがとうありがとう。おせちとナスのお馬さん、一緒にいただきます!!!


2人に背中を押されてドラァグクイーンのお衣装のお店に入ったジェイミーは、伝説のドラァグクイーン、ロコシャネル(石川禅さん)と出会うの。

ドラァグクイーンの仲間が、石川禅さん、吉野圭吾さん、泉洋平さん、今井清隆さんなんだけど、姿は神がかってるし、歌はもう、あの4人一緒に歌うんだよ??そんな豪華なことないじゃん!!ミレニアムと創世記と世界の終わりが一緒くたにきたような豪華さ。

初日だからなるったけネタバレにならないように頑張るんだけど、この作品のすてきさは、ジェイミーが、マイノリティっていうラベルだけでキャラクター付けされないことなの。ドラァグクイーンも、アイコンとしてじゃなくて、バックグランドを持つ、大人、おじさんとして描かれるの。

プリティが愛情を込めてがジェイミーにいう、「あなたは、私たちがあなたのバックコーラスじゃないってことを忘れちゃうの」って言うセリフがほんっっとうに好きだったんだけど、「ときどき女の子になりたい男の子」であるジェイミーを、キラッキラのドラァグクイーンになったジェイミーとは別物として受け止めて、あなただけが主役じゃない。全員が主役だけど、あなたも特別!!って言うメッセージを強く感じたの。

伝説のドラァグクイーンロコシャネルが、ジェイミーをギュッて抱きしめて受け止めて励ますシーンで、それがドラァグクイーンのロコシャネルじゃなくて、化粧を落としたロコシャネルの中の人、ヒューゴだったのにもグッときた。

お父さんに拒絶されて、お母さんを傷つけたジェイミーが、担ぎ上げられるアイコンじゃなくてちゃんと人に傷つけられて傷つける男の子だっていうの、すごく現代的で大事な視点だと思う。

キンキーブーツをみて、プロムを見てきたからわかる、その未来の世界観というか受け止めを、そろそろしてもいいんじゃないっていう。

特別じゃない、でも他の人とおんなじに特別なマイノリティのことを、他の人とおんなじに特別に感じて大事にしていかなきゃねっていうメッセージ。

ほんっとによかったの。おとぎばなしじゃない現実のお話としてグッときた!!


石川禅さんの歌がいっっちいち力強くて説得力があって、ロコシャネル/ヒューゴの包容力と美しさにがつーんってやられました。ぜんちゃんの女装そんなに綺麗って知らなかったよもっと見せてよ!!美!

今井清隆さんの女装慣れてる感もすき!!オーバーリップが色っぽくなるっていう理屈が今回初めてわかった!かのうきょうかさんじゃん!

泉洋平さんは絶対自分のこと世界で1番かわいいって思ってるでしょ?正解です。

そして吉野圭吾さんは鞭持ってるのが大正解すぎてありがとうございますでした!!

みんながみんなお歌もダンスも上手すぎてすごい充足感。最後アカペラで歌うんだけど、や、これ、なんか音源に残らないかな。まじですごい。いやすごい!!!!!


ほんっっっとよかった!

おうち帰って鼻水と涙まみれのバスタオル洗わなきゃ

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