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地中海のマグロ 今が旬!

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

マグロ、マグロ。 先週から何度も食べているマグロ。

何もマグロが、トロが、世界中で一番好きな魚だというわけではないのです。 一番好きな魚は(おそらく)イワシです。 では何故こんなにマグロに拘るのかというと、シチリアでは今の時期しか食べれれないからです。 今を逃すと来年の5月までほぼ手に入りません。 時々夏以降、秋でも冬でもレストランで出会う事はあります。 どこか他から輸入しているのでしょう。 でも魚屋の店頭に並ぶ事はまずないのです。 冬にシラクーサの魚屋で見た事ありますが、あれはどういう事だったのか? 季節外れのマグロが道を外れて地中海にやって来たとか?

まぁ、そういう訳で、今の時期にしっかりと食べたいという事です。

規制緩和が始まり、というか実際はかなり自由になった物の、まだ人出の多い街中や市場へ行く気がしないので、しかも市場は普段から「衛生面の問題」があるので(普段なら私は気にしませんが)、近所の魚屋で購入します。

2週間前に初物、そして先週も購入しましたが、値段は1Kg 20ユーロ。 年々値上がっているなぁという印象。 ところが今週、同じ魚屋で16ユーロになっていました。 要するに「走り物」から本格的な「旬」到来ってことかしら?

赤身もトロも同じ値段、シチリアでは私は基本的にトロしか食べません。

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1,2Kg購入。 普段はもう少し厚く切ってもらうのですが、今回は割と薄めに4枚。 この時点ではどうやって消費するか全く考えなしです。 初回、2回目はさっと焼いて、タリアータに。

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1回目のは幅が狭く厚みがありました。 日本と切り方も違うので、その時によってどの部位が当たるか分からない・・・。 幾つかに切られたトロの塊がドーンと並んでいるのですが、私は選びますよ(笑)。

タリアータの場合、相方はレモンとオリーブオイルで食べますが、私はワサビ醤油です。 これ以外の食べ方は受け付けなーい。

3回目の火曜日、カツレツにしてみました。 そんなに厚みもないので、さっと揚げれば良いかな? 結果、大成功。

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普通にパン粉をつけて揚げました。 トロなので脂たっぷり、パサパサになることもなく柔らかく仕上がりました。 焼くのも良いけど揚げるのも良いなぁ、手間はかかるけど。 揚げ物の横にはお口直しのきゅうりとヨーグルトのサラダ、トルコ料理。 揚げ物とサラダの組み合わせ、好きなんです。

そして翌水曜日、つまり昨日の夜は一転してシチリア料理。

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伝統料理の一つ「マグロの甘酢風」。 マグロと炒めた玉ねぎを甘酢ソースで食べます。 マグロの時期でない時はイワシ、イワシ団子、カジキ団子なので作りますが、私の好きな料理の1つです。

昨日は相方作で、彼はミントやニンニクも入れていました。 私はもっとシンプルに作ります。 しかし、シーズン初めてのこの料理、美味しかった。後1ヶ月はマグロを食べ続ける予定です。

日本のお寿司は勿論恋しくなりますが、日本でこの量のトロを買うのは経済的に大変なことだし、もしかしたらそもそも手に入らないかもしれません。塊を楽しめるのはシチリアにいるからこそ! ミラノ、フィレンツェに住む友人達すら「さすがシチリア、ここでは手に入らない」と言っていますから。 

塊トロ、堪能し続けます。

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