見出し画像

【3月8日はエスカレーターの日】エスカレーターの想い出

みなさん、こんにちは。
Atelier Crown*Clown(アトリエ クラウン*クラウン)のかおりんです。

本日、3月8日は「エスカレーター日」だそうです。
語呂合わせじゃないなー、なんでだろう?と調べてみたところ「日本初のエスカレーターが設置され、試験運転が行われたのが1914年3月8日だった」とのこと。
もっと詳しく知りたい方は、以下サイトを見てみてくださいね。

エスカレーターについては、私には一つ忘れられない想い出があります。
あれは私がまだ高校生だった頃。
当時の私は遠距離恋愛をしていたのですが、それは彼氏と数か月ぶりのデートをしていたときの出来事です。
私は久しぶりに彼氏に会えたことが嬉しくて嬉しくて、彼のことばかり見ながら歩いていました。
すると彼が急に立ち止まってしまったのです。
「どうしたの、早く行こうよ。」と彼の手を引いて先に行こうと促しても、あらぬ方向を向いたまま動こうとしない彼。
再び「どうしたの?」と聞いた私に、彼は「うん、おばあちゃん大変そうだなと思って。」と答えたのです。
何のことだろう?と思って彼の見ている方向を見ると、下りのエスカレーターのところに立ち尽くしているおばあちゃんが1人。
一瞬どういう状況なのかわからなかったのですが、すぐに「ああ、あのおばあちゃん、上手くタイミングが取れなくてエスカレーターに乗れずにいるんだ。」と気付きました。
「行く?」と聞く私に「うん。」と答える彼。
2人でおばあちゃんのところに駆け寄り「下まで一緒に行きましょう。」と声をかけ、おばあちゃんの手を引き3人揃ってエスカレーターの下の階に移動してからおばあちゃんにバイバイをしました。

私は彼と同じ風景を見ながら歩いていたハズなのに、困っているおばあちゃんに気付きませんでした。
そんな自分をとても恥ずかしいと思う反面、彼の優しさを誇らしく嬉しく思いました。
そして、この出来事の前と後で彼に対する「好き」のカタチが少し変わったような気がするのです。
「青春時代を彩る恋」じゃなくて、「共に歩む恋」をしたいと。

残念ながら彼とはその後、別々の人生を歩むことになってしまったのですが、この時のことを思い出すたびに「高校生の私、ちゃんといい人選んでてスゴイじゃん!」と、過去の私を誉めてあげたいと思ってしまうのです。

改訂履歴
2022/03/06:新規

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?