ショコラショーを作るショコラティエの所作が茶道みたいだった件

ご縁があって、日比谷しまね館に期間限定で出店されていたショコラトリーへ。

ショコラショーでも飲もうかしら、蜂蜜入りだし。と、軽い気持ちでオーダー。テイクアウトはできなかったので、店内カウンターでいただくことに。

ショコラショーって、要はココアでしょ?というくらいのイメージだったので、割とさっと出てくるのかと思いきや。

あれ、なんか結構待つのね?と思ってふと店員さんの方をみると、牛乳を丁寧にあたためているところでした。IHの小さなコンロで。

あんまり見ていると失礼かしらと思いつつ、静かな所作が美しく、茶室で茶道の点前を見ているような気分でした。この店員さん、只者じゃないなと思いつつ。

時々本を読みつつ、時々お点前を観つつ、ついにショコラショーのカップが目の前に。その時、改めて店員さんを正面で見ると、ショコラショーを入れてくださったのは、バイトなどではなくオーナーの西森さんその人でした!!びっくり!まさか島根からいらしているとは!ちなみにお店のURLはこちら。

出雲の気候、風土に拘って、Bean to Barの丁寧なチョコレートを作っているお店で、世界でおいしいチョコレート10選(ニュージーランドのDOREEN PENDGRACSさんというチョコレートライター選)に選ばれたこともあるそうで。

丁寧なお仕事のショコラショーは、いろいろな味がする何とも複雑なおいしさでした。滋養に富む感じ。宍道湖のしじみを思い出したわ。普段のココアってシンプルで甘いけど。あんまり甘くなくて、遠くに甘さがある感じ。

飲み終わった後もしばらく、チョコレートのお話を聞かせていただいて、なんかあらゆる角度から心の栄養をもらえたような。

そして、言葉の端々から、チョコレートづくりの計り知れない大変さが伝わってきた気がして。バレンタインの今の時期は、体からアドレナリンが出て疲れも何も感じないのだとか。アスリートのような感覚。カカオとチョコレートって見た目から全然違うし。工程がいくつもあってそれらに何時間もかかるし。

島根にまたいけたら、是非ショコラトリーにも訪れてみたい。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?