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牡羊座4度「二人の世界」

おはよう土曜日。2018年3月24日午前1時46分、トランジット太陽が牡羊座数え4度に入りました。牡羊座4度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字に縮めると「二人の世界」

牡羊座4度のサビアンシンボルは、例によってジョーンズ版とルディア版が微妙に違う。英文で見てみよう。これは当番の私物ノートだが、上の黒字がジョーンズ版、下の青字がルディア版だ。Two lovers strolling は同じ、a secluded walk も同じ、 throughと on だけが違う。


当番手書きのサビアンシンボル抜粋帳。2014年から使ってる

ジョーンズ版とルディア版を through と on の違いで日本語に訳し分けると「ひとけのない散歩道をぶらぶら『通過していく』恋人同士」がジョーンズ版。「ひとけのない散歩道『で』ぶらぶらしている恋人同士」がルディア版。「スルーする」か「現在地なう」の違い。

サビアンシンボルは霊視者がゾディアックの各度数を霊視することによって得たシンボル群。シンボルを把握するためにビジュアルを活用しよう。恋人同士がstroll(ぶらぶら歩く、散策する)しそうな secluded walk(ひとけのない散歩道)やsecluded path(ひとけのない小道)ってこんな感じ、というのをGoogle画像検索で見てみるといいよ。

『赤毛のアン』でもいい感じにひとけがなくて、いい感じにきれいな森の中の並木道をアンが「恋人たちの小道(Lovers' lane)」と名付けていたよね。あんな感じの道を恋人同士が歩き回っている。アンとダイアナもふたりで通ったし、男女の恋人に限らなくても構わないと思うな。

「太陽と月のあらん限り、腹心の友ダイアナ・バーリーに忠実であることを、我おごそかに誓う」小川(に見立てた庭の通路)を挟んで互いに誓いあったbosom friends (腹心の友)なら、それはもうほとんどlovers ではなかろうか。ともかく親友同士も恋人も「二人の世界」を作る。

牡羊座4度「二人の世界」は牡羊座3度「俺が祖国だ」の次に来る。1度と2度が一対だったように、4度は3度と一対。磯野さんちで言うと1度が波平、2度がフネ、3度は波平とフネの娘サザエで4度はサザエの夫であるマスオってことね。

牡羊座4度「二人の世界」は牡羊座4度「俺が祖国だ」の後にやってくる。「横を向いたら顔の輪郭が祖国そっくりじゃん!チーバくんじゃん!」はキャッチーなキャラ立てには有効なんだけど、そのままでは「二人の世界」へは入れない。恋人同士は等身大の人間関係だからね。

牡羊座3度「俺が祖国だ」は自分のキャラ(個性)を立てるために自分より大きなガワを使う。個性と属性の境界(輪郭)線を曖昧にする。いわゆる「主語がでかい」。昨日話したね。その方が主張しやすいし、見るひとも把握しやすいから。でも大きな主語のままでは恋人はできない。

牡羊座4度「ひとけのない散歩道をぶらぶら歩く恋人同士」の世界観を知りたかったら映画『美女と野獣』のダンスシーンを観るといい。アニメと実写どちらでもいいよ。『崖の上のポニョ』でそうすけとポニョが手を繋いでトンネルを通る場面もおすすめ。オペラ『魔笛』もいい。

牡羊座4度とディズニー『美女と野獣』については以前ツイートしたことのまとめがあるのでご興味あればご覧ください。実写映画公開のはるか以前だからアニメ版準拠のツイートです。

(2023年追記。同じ内容のまとめをnoteにも移設してあります。万が一、Togetterが閲覧できなくなったときのための避難所ページです。好きな方でお読みください)

「俺は王子様だ」「彼は野獣だ」「あの娘は美人だ」も「そのひとの属性」であって、「そのひとそのもの(個性)」ではないの。それは「大きな主語」のようなもので、ガワなの。でも「恋人同士になる」はガワを取っぱらって「小さな主語」で付き合う必要がある。わかる?

「わたし」と「あなた」といういちばん小さい主語でお付き合いすること。いちばん小さい主語で相手を見て、自分も見られて、そして愛し愛されること。「誰が野獣(というガワ)など愛するようになるだろう?」解呪には I love you. と告げられなければならない。最小の主語で。

ディズニーアニメ版『美女と野獣』で人間に戻った野獣が「ベル、ぼくだよ(Belle, it's me.)」と語りかける。ベルは戸惑うが、自分を見つめる見知らぬ青年の目を覗き込んで叫ぶ「あなたなのね!(Here is you!)」あの場面は「I(me)」「you」でわかるからこそ、愛なの。

最小の主語「わたしとあなた」で結ばれた恋人同士はふたりっきりでひとけのない道を歩く。なぜひとけのない道でデートするかというと、ひとけのありすぎる場所では「わたしとあなた」以外の余計なガワ、大きな主語があまりにも容易く入り込んじゃうから。

恋人たちの「二人の世界」は長くは続かない。散歩道だっていつかは終点に来る。でも大事なのは長さではない。どれだけ「わたし」と「あなた」ただそれだけのふたりになれるかどうかということだけが大事。みんな牡羊座4度にちなんで推しラブシーンあり作品紹介してくだされ。

さて、牡羊座4度「二人の世界」は生まれたときのホロスコープでどこのハウスかな?穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○へ(五音・ハウス) 誰より先に(牡羊座) 連れていく(トランジット太陽) わたしとあなた二人の世界」

【2024年3月23日追記】
初期のサビアンシンボル解説であり、諸々足りないところがあるので追加しておくね。サビアンシンボルの英語原文、番地チェック

1925年ジョーンズ版
Two lovers strolling through a secluded walk
(あるひとけのない散歩道をぶらぶら歩いていく恋人同士)

1975年ルディア版
Two lovers strolling on a secluded walk.
(あるひとけのない散歩道をぶらぶら歩いている恋人同士)

「♈️4俺が祖国だ」は、牡羊座前半15度(往路)の中の、「はじめ・まんなか・おわり」に分けた5度組第1グループの、第4度数。磯野家で言ったら第4度数はマスオ。

「♈️4二人の世界」を理解する補助として、対比で参照するといいサビアンシンボルリスト

「♎4皆で火を囲む」(オポジション)
「♋4鼠の言い分」(スクエア)
「♑4同じ船に乗る」(スクエア)
「♉️4虹の麓の宝」(ひとつ先のサイン)
「♌4獲物ドヤ男」(トライン)
「♐4あんよが上手」(トライン)


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