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山羊座13度「聖火を拝む」

2019年1月3日午前2時03分、トランジット太陽が山羊座数え13度へ入りました。山羊座数え13度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「聖火を拝む」

「♑13聖火を拝む」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「(ある)火の崇拝者(または、ある拝火教徒)」。青字が1975年ルディア版「ある拝火教徒が存在の究極の実在性について瞑想する」

「♑13聖火を拝む」の番地チェック。山羊座前半(往路)の、5度ずつに分けた第3グループ(おわり)の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1度数と第2度数のこども。こどもは両親をいいとこ取りする。磯野家で言えば第3度数はサザエ。

「♑11保護区域」は波平、テーマを打ちだす。力ある者に保護された特区で猟鳥が増殖、特区からのあがりは地主の懐へ。「♑12自然の研究者」がフネ、波平を裏打ちする。同じく保護された特区、学校で学生が自然科学の講義を受ける。研究の成果は社会へ還元される。

「♑13聖火を拝む」がサザエ、波平とフネをいいとこ取りする。fire worshiper ゾロアスター教徒ですね。善悪二元論。火を究極に清浄なもの、聖なるものとして崇める。♑11の部外者立入禁止の私有地は拝火教徒の聖域へ、♑12の「自然とは?」が「存在とは?」へレベルアップ。

サビアンシンボルどこかで見たシリーズ「崇拝者(worshiper)」。「♌20日輪崇拝」はズニ族の太陽崇拝者。このシンボルは獅子座後半第1グループの最終度数。♌16で水瓶座のツッコミを受けて揺らいだところから4度かけて立て直し♌20で再び太陽の偉大さをたたえる。

♑13は山羊座前半の最終グループ(第3グループ)のちょうどまんなかにある。サインとしての折り返し点にはまだ至っていない。のぼり坂の頂点へ向かおうとしているところ。拝火教徒は身を清めて聖所へ入り、そこで聖火が燃える祭壇の灰をとり、それを顔に塗って礼拝する。

「自然とは?」「生物とは?」を探求する自然科学(♑12)から「存在とは?」「善悪とは?」を問う瞑想の世界へ。それは俗世とは一線を引いた聖所で行われる。拝火教では善なるものはすべて善神アフラマズダに帰する。私有地で増えたキジが地主のものになる(♑11)のと同じ。

拝火教、ゾロアスター教豆知識。本当に豆なやつ。ゾロアスター教の創始者は預言者ザラシュストロ。このザラシュストロさんのドイツ語読みがツァラトゥストラ。モーツァルトの音楽劇『魔笛』に登場する神官ザラストロ(Sarastro)もたぶん、名前の元ネタにザラシュストロが入ってる。

「♑13聖火を拝む」の対向シンボルを見てみよう。「♋13親指目立つ手」はとても目立つ親指がついた、すこし丸められた片手。人間の親指は他の指と向かい合うようについていて(拇指対向性)、物をしっかりつかむことができる。親指の強さは、つかむ力の強さ、意志の強さ。

「♋13親指目立つ手」では親指が他の指と向かい合うが、「♑13聖火を拝む」ではゾロアスター教徒が火と向かい合う。ゾロアスター教の教義では善神と悪神が戦い、最終的に善神が勝利をおさめる(未来に。現在も戦闘中)。教徒は勿論善神側につくことを、また善行を求められる。

悪に堕ちないため、善神側として行動し続けるためには意志の力と、絶え間ない問いかけと振り返りを必要とする。ゆえに自分に問う。行いの前に問う。聖なる火の前にひざまずくに当たって問う。これは善か? 悪か?

「♑13聖火を拝む」とスクエアになるのは「♈13爆破失敗」と「♎13夢みる力」。♈13と♎13はオポジション(180度)で、♋13と♑13がつくるオポジションと直角に交わる。活動サイン数え13度の火地風水が揃いホロスコープを四分するグランドクロス。

「♈13爆破失敗」は不首尾な爆弾の爆発。社会的抗議として仕掛けられた爆弾が不発に終わる。しかし爆発の成功は抗議の成功だろうか?手段と目的の不均衡。「♎13夢みる力」はしゃぼん玉をふくらますこどもたち。こども時代とは「遊ぶこと」「夢みること」を許されている時代。

♈13の爆弾は破裂しない。♎13のしゃぼん玉はすぐに破裂する。こどもたちは次々としゃぼん玉を飛ばす。破裂してもかまわない。爆弾と違って、こどもたちはしゃぼん玉で何かを達成しようとしているのではなく、しゃぼん玉を通じて夢を広げているのだから。

♈13と♎13のオポジションはいずれ破裂するであろうものに自分たちの夢を賭ける者のコンビ。爆弾による抗議もしゃぼん玉も儚く消える。♋13と♑13のオポジションは何かと向かい合い、確かなものを掴み取ろうとする強い意志のコンビ。この手で意地を通す。聖火を前に筋を通す。

「♑13聖火を拝む」とトラインになるのは「♉13資金稼ぎ」と「♍13炎上の抑止」。登場順は最後だが山羊座は地の活動サイン、はじめの火。地の固定サイン、まんなかの火の牡牛座が山羊座を裏打ちする。地の柔軟サイン、おわりの地の乙女座が山羊座と牡牛座をいいとこ取りする。

「♑13聖火を拝む」がテーマを打ちだす。世間とは一線を画す場所、聖所で礼拝する。聖火に照らして、存在とは何か、何が善で何が悪か、自問する。「♉13資金稼ぎ」が♑13を裏打ちする。ポーターは他人の手荷物を運んで賃金を得る。その賃金で欲しいものを買う。目的のある労働。

「♍13炎上の抑止」が♑13と♉13をいいとこ取りする。政治的ヒステリーを押さえ込む力強い手。善悪や本質について考え、一本筋を通す力(♑13)と目的達成のために具体的な行動を起こす力(♉13)が合わさって、カリスマ政治家の炎上抑止力(♍13)となる。

「♑13聖火を拝む」は山羊座前半(往路)第3グループ(おわり)第3度数(サザエ)。同じ山羊座前半の第1グループ(はじめ)、第2グループ(まんなか)のサザエズと比べてみよう。1がテーマを打ちだし、2が1を裏打ちし、3が1と2をいいとこ取りする関係はグループ間でも成り立つ。

山羊座前半第1グループのサザエは「♑3受肉したい」、テーマを打ちだす。肉体があって初めてできる経験を積みたいと魂が望む。経験を通じて理解し成長したい。第2グループのサザエは「♑8飼われる幸せ」。家の中で楽しげに歌う小鳥たち。確かな後ろ盾のある安心感。

第3グループのサザエは「♑13聖火を拝む」、♑3と♑8をいいとこ取りする。拝火教徒は人間だ。肉体を持ち、現世に生きている。♑3の魂が望んだ生きかただ。その一方で、拝火教徒には♑8のように頼もしい後ろ盾がある。それに照らしておのれの善悪をかえりみることができる聖なる火だ。

大半の時間を俗世で暮らすとしても、拝火教徒である限り定期的に火の礼拝所を訪れる。聖火に照らして我が身を振り返り、我が身とこの世のあるべき姿や、これから自分がすべきことを確かめる。どの宗教であっても、そういう「そこに照らして問題を確かめる場所」が存在する。

自分が信仰するものに照らして自分を見、世の中を見、あるべき姿やるべきことを確かめる。それをするための特別な場所が各宗教にある。そこは日常とは一線を画す特別な場所だ。そこは日常生活の場ではないけれど、日々の生活に一本の筋を通す基準の場所だ。

うまれたときのホロスコープで「♑13聖火を拝む」はどのハウスにある?2019年1月3日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌
で確認しよう。

「○○○○で(五音・ハウス) 境界線を(山羊座) 意識する(太陽) 我が身を照らす聖火を拝む(♑13)」

#サビアンシンボル物語

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