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天秤座18度「天網恢恢」

2018年10月10日17時50分、トランジット太陽が天秤座数え18度へ入りました。天秤座数え18度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「天網恢恢(てんもうかいかい)」


「♎18天網恢恢」の原文チェック。黒字の1925年ジョーンズ版、青字の1975年ルディア版ともに同じ原文で「逮捕されるふたりの男」


「♎18天網恢恢」の番地チェック。天秤座後半(復路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1度数と第2度数のこども。こどもは両親のいいとこ取りをする。磯野家で言えば第3度数はサザエ。

「♎16接岸できない」は波平。災害で船着場が壊れた。船は来ても安全に積み降ろしできるプラットフォームがない。「♎17港の見張り番」はフネ。元船長が経験を活かして港へ出入りする船を見張っている。有事の際のバックアップ。♎16波平と♎17フネから♎18サザエがうまれる。

「♎18天網恢恢」はサザエ。プラットフォームが壊れてしまった♎16波平と、昔取った杵柄♎17フネをいいとこ取りする。逮捕されたふたりの男。ハードが壊れて(♎16)、OBの元船長がソフトパワーで見張ってくれていて(♎17)、そして捕まる悪党ふたり。天網恢恢、疎にして漏らさず。

「天網恢恢、疎にして漏らさず(てんもうかいかい、そにしてもらさず) 」。これは「老子」に登場することば。天が張り巡らす網、天網は広く大きく(恢恢)、目が粗い(疎)がその網目から漏れる悪事は何ひとつ存在しない。悪事は必ず露見する、お天道様は見てるよ!の意。

♎18、♎19と何やら犯罪に手を染めた/染めようとしている者たちのシンボルが続く。だからといって、これらの度数に天体を持つひとたちがみんな悪党だという話をしたいわけではない。「もしも悪事を働いたら」「行きつく先はこうなんだけど」「それでもする?」が話の肝だ。

「♎18天網恢恢」は天秤座後半(復路)第1グループ(はじめ)第3度数(サザエ)。天秤座前半で同じ第1グループ第3度数は「♎3新たな夜明け」だ。西へ没した太陽は生まれ変わって東の空へ昇り、すべてを塗り替える。♎18の悪事はどんなに隠してもいずれ明るみに出る。

「♎18天網恢恢」の対向シンボルを見てみよう。「♈18一回休み」は空っぽのハンモック。ハンモックは疲れたひと、休息が必要なひとを受けとめる個人用安全ネットだ。♎18は世界全体に張り巡らされた安全ネット、法の網だ。それは道を外れんとするひとたちをそっくり掬い取る。

「♎18天網恢恢」とトラインになるのは「♊18語り合う華僑」。双子座は風の柔軟サイン、おわりの風。その数え18度はアメリカの街で中国語を話す中国人の男ふたり。商売のためならどこへでも行き何ヵ国語でも覚える華僑だけど、それでも母国語で話せる同郷人に会えばホッとする。母国語はコミュニケーションのセーフティネットだ。

天秤座は風の活動サイン、はじめの風。その数え18度は逮捕されるふたりの男、♊18とは「ふたりの男」という部分が共通している。百戦錬磨の商売人でも同郷人に会えばホッとする。悪党だって、ひとりよりはふたりの方が悪事へのハードルも下がる。逮捕されるのも一緒なら平気?

「♎18天網恢恢」とスクエアになるのは「♋18我が子を養う」。蟹座は水の活動サイン、初夏の水。その数え18度は自分の雛たちのために地面を掻くメンドリ。ヒヨコは産みっぱなしでは育たない。まだ自力で餌をあされないうちは、親鳥が餌を取ってやらなくてはならない。

天秤座は風の活動サイン、初秋の風。その数え18度は逮捕されるふたりの男。♋18では母さんニワトリがせっせと地を掻いていた。ヒヨコはまだ自力で餌をとれないから。♎18では男ふたりの悪事を法の網が止める。自分たちで善悪を弁えられない場合は、そうやって外から止められる。

自分で餌を取れるなら、母鳥のくれる餌に依存せずに生きていける。自分の中に自らを律する網を持っているなら、天の網に行動を制限されることもない。船着場が直るまでの間、元船長が船の出入りを見張るように、心の中に網が育つまでは天の網、法の網が善悪の境界を定める。

うまれたときのホロスコープで「♎18天網恢恢」はどのハウスにある?2018年10月10日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌
で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 釣り合うものが(天秤座) 現れる(太陽) 天網恢恢悪は栄えず(♎18)」

#サビアンシンボル物語

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