見出し画像

山羊座15度「児童福祉」

2019年1月5日午前1時07分、トランジット太陽が山羊座数え15度へ入りました。山羊座数え15度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「児童福祉」

「♑15児童福祉」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「ある病院の小児病棟にあるたくさんの玩具」。青字が1975年ルディア版「ある病院で、小児病棟が玩具で埋め尽くされている」

「♑15児童福祉」の番地チェック。山羊座前半(往路)の、5度ずつに分けた第3グループ(おわり)の、第5度数。どの5度組でも第5度数は第3度数と第4度数のこども。第3度数は第1度数と第2度数のこども。第5度数には1-2-3-4の全要素が含まれる。磯野家で言えば第5度数はタラオ。

「♑11保護区域」が波平、テーマを打ちだす。部外者立入禁止の特区で増殖するキジ。増えたキジは地主の懐へ。「♑12自然の研究者」がフネ、波平を裏打ちする。学校は知を求める者の特区、そこで自然について研究する。研究の成果は社会へ還元される。ここまで親世代。

「♑13聖火を拝む」がサザエ、波平とフネをいいとこ取りする。聖火に照らしてかえりみる。存在の本質とは。真の善とは。「♑14歴史は繰返す」がマスオ、サザエを裏打ちする。古代のレリーフは教えてくれる。いつの世も人は社会を作って生きてきたと。ここまで子世代。

「♑15児童福祉」がタラオ、サザエとマスオをいいとこ取りする。孫世代は親世代と子世代のいいとこ取りもする。ある病院の小児病棟が玩具で埋め尽くされている。こどもを元気にするには医療だけでは不十分。楽しみも必要。このシンボルの中に前4度分の全要素が含まれている。

病院は傷病者のために設けられた区域(♑11)。中でも小児病棟の患者は治療を受けるだけでなく育まれる必要がある(♑12)。弱い者、幼い者を手厚く世話するのは善なる行いであり(♑13)、社会を受け継いでいくこどもは社会の恩恵を受けてしかるべき存在である(♑14)

こどもはおとなに比べて小さく弱く、おとなが作る社会の皺寄せを受けやすい存在。一方でこどもは成長して社会を継いでいく存在でもある。こどもの手当てをすることは、弱い者の保護であると同時に社会の未来を守ること。こどもを手厚く世話できるのはその社会の豊かさの証。

「♑15児童福祉」の対向シンボルを見てみよう。「♋15お腹一杯」は食べすぎて、そのことを満喫した人々。♋14では不変の真理を求めて不動の北・北東の暗闇を見つめていたが、♋15では満腹になるまで食べている。ブッダが苦行の後にスジャータの乳粥を食べたようなものですね。

不変の真理を求める修行というのは尊い精神活動だけど、心身にはかなりの負担がかかる。先に弱ってしまう肉体を大切にするということも必要。真理を得て体がボロボロでは未来がない。それは♑15も同じこと。先に弱ってしまうこどもを手当てしない社会に未来はない。

「♑15児童福祉」とスクエアになるのは「♈15毛布を自作」と「♎15コース周回」。♈15と♎15はオポジションで、♋15と♑15のオポジションと直角に交わる。活動サイン数え15度の火地風水が揃い、ホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♈15毛布を自作」は生活を支え身を守る布を自分の手で織るインディアン。縦の糸はあなた、横の糸は私。織りなす布はいつか誰かをあたためうるかもしれない(中島みゆき「糸」)。「♎15コース周回」は円環状の道。中島みゆき縛りでたとえるなら、こちらは「時代」だね。

まわるまわるよ時代はまわる。別れと出会いをくりかえし。「ライフサイクル」「サークル・オブ・ライフ」、生きることや物事のありようは円環状の道をたどるもの、周期があるものと捉えられることが多い。ホロスコープも輪。活動と休養、昼と夜、地道に周回しながら生きていく。

♈15は身体を保護する生活必需品を自分の手で作る。衣食住の衣。♎15は輪になった道をコツコツ巡って生活を回す。♋15はお腹を満たして心を満たす。衣食住の食。♑15は小児病棟を玩具で満たし、幼い患者の心を満たす。活動サイン数え15度は生活を網羅し弱い部分を手当てする。

「♑15児童福祉」とトラインになるのは「♉15勝負コーデ」と「♍15お宝鑑定団」。登場順は最後だが山羊座は地の活動サイン、はじめの地。地の固定サイン、まんなかの地の牡牛座が山羊座を裏打ちする。地の柔軟サイン、おわりの地の乙女座が山羊座と牡牛座をいいとこ取りする。

「♑15児童福祉」がテーマを打ちだす。社会の中でより弱く先に潰れる者、こどもに手当てをする。身体だけでなく心の手当ても必要。「♉15勝負コーデ」が♑15を裏打ちする。マフラーと粋なシルクハットで世間の冷たさに立ち向かう。お洒落は身体だけではなく心も守ってくれる。

「♍15お宝鑑定団」が♑15と♉15をいいとこ取りする。勇敢だった祖先が贈られたレースのハンカチ。今は子孫の家宝になっている。レースのハンカチを贈られなくても祖先は勇敢だったかもしれないが、それを贈られることは誉れであり励みになる。ゆくゆくは家名にだって箔がつく。

地サインの数え15度には「一見余計に見えるものの価値」という共通テーマが見える。♑15は小児専用病棟があるだけでも福祉だが、更に玩具がついてくる。♉15は実用を超えたお洒落コーデ。♍15のレースのハンカチは贅沢品。それらはすべて手にする者の心を満たしてくれるものだ。

「♍15お宝鑑定団」のレースハンカチは心を満たす贈り物(♑15)であり、持っていることで世間にアピールでき、箔がつくお洒落な贅沢品(♉15)でもある。内なる満足や喜びと、外への印象づけ。「一見余計なもの」がうみだす価値。

「♑15児童福祉」は山羊座前半(往路)第3グループ(おわり)第5度数(タラオ)。同じ山羊座前半の第1グループ(はじめ)、第2グループ(まんなか)のタラオズと比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちし3が1と2のいいとこ取りをする関係はグループ間でも成り立つ。

山羊座前半第1グループのタラオは「♑5いざ出陣」、テーマを打ちだす。集団として戦いへ赴く。荷物を積み、漕ぎ手と踊り手で役割分担して。第2グループのタラオは「♑10無防備な信頼」、♑5を裏打ちする。人間の手から直接餌を食べるアホウドリのような、自分から示す信頼。

山羊座前半第3グループのタラオは「♑15児童福祉」、♑5と♑10をいいとこ取りする。人間は社会を作り、困難に立ち向かう(♑5)。社会の中で犠牲になりやすいのはおとなに頼るしかない無防備な存在(♑10)、こどもだ。傷ついたこどもの心身を癒やすのが病院と玩具だ(♑15)

うまれたときのホロスコープで「♑15児童福祉」はどのハウスにある?2019年1月5日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌
で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 責任もって(山羊座) 目を向ける(太陽) 児童福祉は未来を守る(♑15)」

#サビアンシンボル物語

お気が向いたらサポートをお願いします!サポートは当番の紅茶代となり、ひいては明日への活力となります