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【メモ】サビアンシンボルの起源と歴史

サビアンシンボルの起源と歴史(英文)。大画面での閲覧推奨。スマホだと読みづらい。

https://sabian.org/sabian_symbols.php

かいつまむと:
獣帯(ゾディアック)の360度ひとつひとつにシンボルを割り振ったものはサビアンシンボル以前にも存在した。マーク・エドモンド・ジョーンズはウェールズの透視者ジョン・トーマス(チャルベル)によるシンボルに関心を持ち、それを(許可を得て)より汎用性の高いものにしようとした。

チャルベルは各度数のシンボルをサイキックにより獲得しており、それをレクティファイ(アセンダントの修正)に使っていた。チャルベルシンボルは1898年、 Alan Leo's Astrological Manual No. VIII に掲載され、1943年には Aries Press により The Degrees of the Zodiac Symbolised という題で再掲。

ジョーンズは当初チャルベルシンボルを(チャルベルの許可を得た上で)より汎用性の高いかたちに作り直そうとしていたが、後になってそれがあまりにも教訓的で自分の目的に合わないと結論づけた。そしてよりユニバーサルな360のシンボルを自分で作ろうと決めた。そこで登場するのが透視者のウィーラー。

エルシー・ウィーラーはジョーンズから占星術を学んでいて、すぐれたmedium(霊媒)でもあった。1925年、ジョーンズはウィーラーを車に乗せてサンディエゴのバルボア公園へ行き、ひと通りの少ない木立の端っこに停車して車内で各度数のシンボル透視セッションを行った。

ジョーンズはあらかじめ3インチ×5インチの白無地罫線なしのインデックスカードを360枚用意し、1枚に1度数ずつ獣帯の度数を書き入れておいた。ウィーラーの体調を考慮してセッションは4回に分けて行われ、カードは無作為に90枚ずつに分けられた。

ひと山90枚のカードは1回の透視ごとにシャッフルされ、度数の面を伏せた状態でウィーラーがそれを視た。ウィーラーもジョーンズも、セッション中はそのカードが何度のカードかは知らない。

ウィーラーが視たものをジョーンズに手短に伝え、ジョーンズが鉛筆でメモを取った。ウィーラーは身体に障害があり筆記用具を握れないから。ウィーラーが視たものをジョーンズが critical reject することもあったようだ。セッションは90枚×4回行われた。その後でカードは度数順に並べ直された。

後にジョーンズが度数同士の関連性その他を整理し、枠組みを明らかにして出版した。それがサビアンシンボルのはじまり。ジョーンズはデイン・ルディアに「サビアンシンボル使ってもええやで」と言ったのでルディアもサビアンシンボルの本を出している。

ジョーンズ版とルディア版でサビアンシンボルの詞文が多少違うのは、ルディアがジョーンズ版の詞文でシンボルの意味が伝わりづらいと判断した箇所に手を入れたから。獅子座3度がいちばんわかりやすいけれど、意味を取って表現を大幅に変えたものがある。

ここからは元記事には無関係、当番の独断と偏見によるサビアンシンボル想定問答集です

Q1 なぜサビアンシンボルはインディアンが多いのですか?

当番 シンボルを透視したのがアメリカ人の白人だからだと思われます!「1925年のアメリカ白人にとってのインディアンとは」を頭に置いて読もう!

Q2 なんでサビアンシンボルは360もあるのですか?

当番 占星術師は太陽が獣帯をひとめぐりする時間=1年を「前半・後半」に分け、更に「前半の前半・前半の後半・後半の前半・後半の後半」に分けて四季にしました。各季を「はじめ・まんなか・おわり」に分けたら4×3=12でこれがサインの原型です。

「ひとつの大きなものを何等分かにする」「その等分したひとつひとつのピースに名前をつけて識別する」「それらの並び順や相互関係でピースひとつひとつの性質を考える」は4分割の四季でも12分割のサインでも同じです。サビアンシンボルその他のディグリーシンボルは、それが360分割なだけです。

Q3 アストロダイスでサビアンシンボルを出すとき、サインダイスと30面ダイスの組み合わせで出すのはどうしてですか

当番 360面ダイスというのはないし、あったとしたらそれはほぼ球体だろうし、大きすぎて #アストロダイサー にも入らないだろうからです。ちなみに100面ダイスで既にかなり球体です。

(2018年6月13日 星見当番 @kaori_stargazer の Twitterログより)

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