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山羊座17度「一息つこう」

2019年1月7日午前0時11分、トランジット太陽が山羊座数え17度へ入ります。山羊座数え17度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「一息つこう」

「♑17一息つこう」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「ひそかに裸で水浴びする(ある)娘」。girl は「おとなの女(woman)」ではない「娘さん」。青字が1975年ルディア版「ある抑圧された女性がヌーディズムにある心理学的解放を見出す」ルディア版の女性はおとなですね。

「♑17一息つこう」の番地チェック。山羊座後半(復路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数を裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♑16汗を流そう」が波平、テーマを打ちだす。社会は「かしら」「おとな」ありきか?いや社会は「からだ」「こども」ありきだ。こどもを元気にしよう。体を鍛えよう。「♑17一息つこう」がフネ、波平を裏打ちする。女性が自分を縛るものを脱ぎすて、隠れて水浴びをする。

サビアンシンボルどこかで見たシリーズ「水浴び(bathing)」。bathe(動詞)は「浴びる」。お風呂以外にも使います。海水浴も川の水浴びも bathing です。「♊30水着回」のナマ足魅惑の水着美人たちも bathing beauties だし bathing suits と言ったら水着のこと。

サビアンシンボルどこかで見たシリーズ2「裸」。「♋9無垢な反応」が裸のちいさな娘さん。魚を捉えたくて水へと手を伸ばす。裸が意味するものは無垢、無防備、素の状態。また「♑16汗を流そう」の体操服(gymnasium suits)も語源を辿れば「裸の(ギュムノス)」に行きつく。

はい、裸でこっそり水浴びする娘さんと言ったらこれ(画像1枚目)かな、と「星」。こっそりではなく公然とヌードな娘さんは画像2枚目「世界」。ルディア版によれば♑17は抑圧された女性なので普段は女教皇(画像3枚目)みたいにきちっと着込んでいるのでしょう。

「山羊座の中のちいさな蟹座」は♑17でもまだ続いている。こどもたちには頭を働かす活動だけではなく体を動かす活動も必要(♑16)。体操服の語源を辿るとギリシャ語の「裸の」へ行きつく。こどもたちだって身軽な格好で体を動かす。おねえさんだって身軽になりたい!(♑17)

公然と(おおっぴらに)軽装で体を動かせるこどもたち(♑16)に対して、♑17の娘さんは隠然と(surreptitiously かくれてこそこそと)裸で水浴びをする。おおっぴらにできないほどの抑圧が娘さんにはある。2019年現在だって娘さんの肌見せにウザ絡みしたい人々で満ちておる。

(無論、娘さんのみならず男の若者もおとな男女もヌーディストビーチや公衆浴場のような限られた場所以外で公然と全裸になったらおまわりさんが来てしまうのである。なおヌーディズムは自分が裸になって解放感を味わうのが主眼で見たり見せたりには重点が置かれないのである)

♑17の娘さんが「水浴びしている(bathing)」ことにもご注目。水は山羊座の対向・蟹座のエレメント。♑16の体操服チルドレンは校庭(schoolground)つまりまだ堅い地面に足をつけて立っていたが、♑17の隠密全裸水浴娘さんは水というとらえどころのないものに身を浸している。

なお星の輝く夜にひとりでいる全裸娘さんこと大アルカナの「星」(これはユニバーサルウェイトの星)は水辺にいるもののまだ水には浸かっておらず、ほぼ全身は陸にあり片足だけが水の上、しかしなぜか沈まない。水に全身浸ってるのは次の札「月」のザリガニです。

「♑17一息つこう」の対向シンボルを見てみよう。「♋17一粒万倍」は成長して知識と生命になるひとつぶの胚珠。たったひとつの胚が分裂を繰返し幾万通りにも展開する。♋17は秘められた可能性があらわになる。♑17は服の内側に秘めていた体、素の自分をあらわにする。

「♑17一息つこう」とスクエアになるのは「♈17老嬢二人」と「♎17港の見張り番」。♈17と♎17はオポジション(180度)であり、♋17と♑17がつくるオポジションと直角に交わる。活動サイン数え17度の火地風水が揃いホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♈17老嬢二人」は二人のきちんとした老嬢。嫁がず、産まず、糸を紡ぐしかない spinsters と言われようとも、我らふたり、シャンとして(prim)生きてる。「♎17港の見張り番」は引退した船長。昔取った杵柄で港の見回りを買って出る。♈17と♎17は誇り高き高齢者の一対。

「♈17老嬢二人」と「♎17港の見張り番」のオポジションが凛として誇り高き高齢者の一対だとすれば、「♋17一粒万倍」と「♑17一息つこう」のオポジションは固く縮こまった状態ほころび広がっていく若い可能性の一対。活動サイン数え17度たちは懸命に自分を生かそうとする。

「♑17一息つこう」とトラインになるのは「♉17智謀vs意志」と「♍17力の解放」。登場順は最後だが山羊座は地の活動サイン、はじめの地。地の固定サイン、まんなかの地の牡牛座が山羊座を裏打ちする。地の柔軟サイン、おわりの地の乙女座が山羊座と牡牛座をいいとこ取りする。

「♑17一息つこう」がテーマを打ちだす。ひそかに裸で水浴びする娘さん。まず自分をがんじがらめにしているリミッターを外すのだ。「♉17智謀vs意志」が♑17を裏打ちする。剣と松明の戦い。何でも切り分けてしまう剣=知性をあかあかと燃える松明=熱意。勝つのはどっちだ。

「♍17力の解放」は噴火する火山、♑17と♉17をいいとこ取りする。まず自分を縛るリミッターを外し(♑17)、何でも切り分ける剣=知性に向かって燃える松明=熱意で対抗せよ(♉17)、そして天に届くほどの火柱をあげよ(♍17)。「ここにいる」と遠くからでも見えるくらいまで。

「♑17一息つこう」は山羊座後半(復路)第1グループ(はじめ)第2度数(フネ)。山羊座前半(往路)で♑17と対になるのは同じ第1グループ(はじめ)第2度数(フネ)の「♑2戦争の爪痕」、爆撃で3枚組のうち1枚が損なわれてしまった教会のバラ窓。

「♑2戦争の爪痕」は集団同士が覇権を求めて争うと集団を守る外殻が割れるというシンボル。創造と調和の3枚組が1枚欠けて二項対立の2になる。しかしサイン後半の同番地「♑17一息つこう」と対比させると「教会のバラ窓が割れる」の別の顔が見えてくる。「束縛からの解放」だ。

信徒たちの心の拠り所、美しいバラ窓と堅固な壁を持つ大聖堂は集団を守る盾であり殻であり……一方で枷でもある。戦争でそれが割れるということは教会の縛りがゆるくなることも意味する。年長の世代から見ればそれは堕落かもしれないが、若い世代には解放かもしれない。

いちど、自分を縛り押し込めている枷を外してみよう。それは自分自身ではないのだから、取り外すことができる。素の体、裸に戻ってみよう。立派なガワは必要不可欠だろうか?尖塔聳える大聖堂を築くに至ったキリスト教も、最初は水浴び=洗礼から始まったのではなかったか?

うまれたときのホロスコープで「♑17一息つこう」はどのハウスにある?2019年1月7日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌
で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 最小限を(山羊座) 意識する(太陽) 裸になって一息つこう(♑17)」

#サビアンシンボル物語

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