獅子座26度「約束と祝福」

2018年8月18日午前8時28分、トランジット太陽が獅子座数え26度へ入りました。獅子座数え26度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「約束と祝福」

「♌26約束と祝福」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A rainbow （ある）虹」。青字が1975年ルディア版「After the heavy storm, a rainbow. ひどい嵐の後、虹」

「♌26約束と祝福」の番地チェック。獅子座後半（復路）の、5度ずつに分けた第3グループ（おわり）の、第1度数。どの5度組でも第1度数はグループのテーマをバンと打ちだす。磯野家で言えば第1度数は波平。

ドデカテモリーで見る「♌26約束と祝福」の番地チェック。♌1で新月（太陽と月の合）が起きたとする。25日間で太陽は25度進んで26日目には太陽♌26。同じ25日間で月は325度進んで26日目には♊26で太陽とセクスタイル。♌26は「獅子座の中のちいさな双子座」

虹は「♉4虹の麓の宝」に、嵐の後のシンボルは「♌16台風一過」に登場している。♉4は虹そのものではなく夢追い人の心を惹きつける黄金伝説がシンボルの中心だった。♌16で嵐の後に登場するのは虹ではなく力強い太陽だ。「嵐の後の虹」はノアの方舟物語を思わせるシンボル。

地を飲み尽くした洪水が引いた後、ノアたちは方舟を出て祭壇を築き、家畜と鳥の中から神への捧げ物を選び取って焼いた。神はそれを見て二度と洪水で地上を全滅させるようなことはすまいと決めた。神はノアたちを祝福し、彼らとその子孫、地の獣たちすべてとの間に契約を立てた。

創世記9章12節から17節

更に神は言われた。
「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。」

「わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、わたしは、わたしとあなたたちならびにすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた契約に心を留める。水が洪水となって、肉なるものをすべて滅ぼすことは決してない。」

「雲の中に虹が現れると、わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。」
神はノアに言われた。
「これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」
（創世記第9章12-17節）

「♌26約束と祝福」は、天と地、天なる神と地上に生きるすべての生き物との間に結ばれた契約を表す虹の架け橋。神様が地上の生き物に対して立てた「地上に生きるものを全滅させるような大洪水を二度と起こさない」という約束のしるし。虹がかかるたび神はその約束を思い出す。

創世記で描かれる虹は天地を結ぶ架け橋、二度と地上の生き物を全滅させるようなことはしないという神様側からの約束のしるし。人間や地上の生き物側が神様に対して「もう悪いことはしません」と約束したわけではない。「二度と洪水は起こさない」と神様側が言っているのだ。

天地創造のとき、はじめの人間と地上の生き物たちを神様は祝福した。それを洪水で押し流してしまった後、神様は生き残ったノア一族と生き物たちを再び祝福する。生めよ、ふえよ、地に満てよ。私はお前たち人間とすべての生き物に約束する。二度と洪水は起こさない。

「♌26約束と祝福」とトラインになるのは「♈26ギフト山積」。牡羊座は火の活動サイン、はじまりの火。その数え26度は抱えきれないほどの贈り物を持つ男。身に余る、手に余る。獅子座は火の不動サイン、まんなかの火。その数え26度は大きな虹の腕が大地を抱きしめる。

「♌26約束と祝福」とスクエアになるのは「♉26熱唱伊達男」。牡牛座は地の不動サイン、盛春の地。その数え26度はスペインの恋愛文化を足掛かりとして目一杯活用して意中の人を口説く男。もしも「雅な男は歌で女を口説くもの」という文化がなかったらセレナーデ男は不審者だ。

獅子座は火の不動サイン、盛夏の火。その数え26度は♉26と違ってそれまでの蓄積をすべて洗い流してしまった――洪水で。♉26のスパニッシュ伊達男が踏まえていたような「お約束」は♌26にはない。「虹を神様のした約束のしるしとする」という「新しいお約束」は洪水後にできた。

「♌26約束と祝福」は獅子座後半（復路）第3グループ（おわり）第1度数（波平）。同じ獅子座後半の第1グループ（はじめ）・第2グループ（まんなか）の波平ズと比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1の裏打ちをし、3が1と2のいいとこ取りをする関係はグループ間でも成り立つ。

獅子座後半（復路）第1グループ（はじめ）の第1度数（波平）は「♌16台風一過」、一時的な嵐が去り、地上の万物へ命を与える太陽が現れる。同じく第2グループ（まんなか）の第1度数（波平）は「♌21ラリッた鶏」、心身に一時的な変調をもたらす薬物を食べて集団酩酊を起こす。

第1波平「♌16台風一過」と第2波平「♌21ラリッた鶏」をいいとこ取りして第3波平「♌26約束と祝福」がうまれる。嵐の彼方には嵐より大きな太陽が常にいる。しかし地上の生き物は一時的な波乱に簡単に負けてしまうほど弱い。だから約束する、二度とお前たちを滅ぼさない。

「♌26約束と祝福」は獅子座後半（復路）第3グループ（おわり）の第1度数（波平）。これと対になる獅子座前半（往路）第3グループ第1度数は「♌11寄らば大樹」。大きなオークの木蔭でこどもたちが遊ぶ。ぶらんこの揺れは体の緊張をゆるめ愉快な気持ちにしてくれる。

オークの大樹は地から生まれて天まで昇っていく梯子。たくましく頼りがいのある森の王様、木の長老。空に架かる虹は天から地へ降りてくる架け橋、二度とお前たちを滅ぼしはしないと約束し、ふたたび生きよ、増えよと祝福する神様からのメッセージ。

地から天へ伸びていくオークの大樹は、その木蔭で遊ぶこどもたちを大きな葉で保護する。天から地へ降りていく虹のアーチは地上すべての生き物を生かすと決めたことを神様自身に思い出させる。たとえ小さく無知で弱くとも、それを理由に滅ぼしはしない。

うまれたときのホロスコープで「♌26約束と祝福」はどのハウスにある？ 2018年8月18日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で（五音・ハウス）　ドラマティックに（獅子座）　投げかける（太陽）　約束と祝福の架け橋（♌26）」

#サビアンシンボル物語

【♌26約束と祝福 をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♍26儀式への参加（となりのサイン）
♎26白黒反転（60度）
♏26原住民の野営（90度）
♐26旗振り役（120度）
♒26計器チェック（180度）
♈26ギフト山積（120度）
♉26熱唱伊達男（90度）
♊26風雪に耐える（60度）