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獅子座14度「俺の歌を聴け」
2018年8月5日20時25分、トランジット太陽が獅子座数え14度へ入ります。獅子座数え14度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「俺の歌を聴け」
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「♌14俺の歌を聴け」原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「The human soul awaiting opportunity for expression 表現の機会を待ち望む人間の魂」。青字が1975年ルディア版「A human soul seeking opportunities for outward manifestation. 外へ向けて表明する機会を求めている(ある)人間の魂」。ルディア版は魂が単数、機会は複数ですね。
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「♌14俺の歌を聴け」番地チェック。獅子座前半(往路)の、5度ずつに分けた第3グループ(おわり)の、第4度数。どの5度組でも第4度数は第3度数と対になる。第3度数は第1と第2度数のこども。磯野家で言えば第4度数はマスオ。
「♌11寄らば大樹」は波平、巨大なオークの木の庇護下でぶらぶら遊ぶこどもたち。「♌12夏の夕涼み」はフネ、日が落ちて涼しくなってからお酒と音楽でスイングするおとなたち。「♌13老船長の回想」はサザエ、船乗りから足を洗い、揺り椅子でうつらうつらと船を漕ぎながら昔を思い出す老人。
こども・おとな・老人。人生の「はじめ・まんなか・おわり」を示す3つの相で「ゆらゆらする」シンボルが続いた。「♌11寄らば大樹」波平と「♌12夏の夕涼み」フネを両親として「♌13老船長の回想」サザエが生まれ、その♌13を「♌14俺の歌を聴け」マスオが裏打ちする。
「♌13老船長の回想」では船乗り稼業から足を洗った老人が椅子をユラユラさせながら昔を思い出している。渦中にいるときには見えなかったものが、距離的にあるいは時間的に離れてみると見えてくることがある。ユラユラしているうちに心の整理がついた老人は、やがて口を開く。
「こども・おとな・老人」、人生の「はじめ・まんなか・おわり」。朝にはぶらんこ遊びをし、昼にはパーティーでスイングし、夜には揺り椅子に座るものは何だ? それは人間。では歳と共に見た目も行動も変わっていく人間において変わらずにあるものは何だ? それはそのひとの魂。
「♌14俺の歌を聴け」は表現の機会を待ち望む(awaiting )人間の魂。 awaiting は「♋22蝶々夫人」でも登場したね、「今か今かと期待して待つ」こと。こどもだ、おとなだ、という属性ではない。誰の親だ、船長だという役割ではない。何国人だという立場でもない。そのすべてを抜きにしてもまだ私であるもの、私の魂が声をあげたくてウズウズしている。
♌11、♌12、♌13まで、登場人物たちはみんな余暇(leisure)の中にいた。こどもも、おとなも、おじいちゃんも。こどもたちの遊びの時間。おとなたちのアフターファイブ。老人の余生。3度分かけて、人生の三相で、ブラブラゆらゆらする以外なにもしない時間を過ごした。
ブラブラゆらゆら、身体を揺すり心をくつろげる以外は何もしない時間。頭と心をからっぽ(vacant)にする時間。それを vacation(余暇、休暇)と呼ぶ。 vacation にたっぷりブラブラゆらゆらすると浮世の垢が落ちて、そのひとの魂が現れる。
(魂)<言いたいことがありまーす!!
\なーにー?!?!/
(魂)<言ってもいーいー?!
\いーよー!!!!/
役割、立場、タイミング。不安、ためらい、羞恥心。そういうのぜーんぶ抜きにしちゃって! すいません(私)さん! 自分!(魂)なんですけど! 自分! 出番! まだですか! ちょっとひとことよろしいですか! まだ待たなくてはいけませんか! ……えええーい俺の歌を聴けェー!
獅子座前半第3グループの第4度数。「♌14俺の歌を聴け」、早くもエネルギー満タンです。まだですか! 出番まだですか! 解き放ってもよかですか! ファイアーしてもいいですか!
「ブラブラゆらゆらしてくつろぐ」→「解き放たれる」という流れは「♈18一回休み(からっぽのハンモック・休養の必要)」→「♈19飛行絨毯(魔法の絨毯・想像力の飛翔)」でいっぺん経験してますね。休養は心身の充電。満タンになったら見たことのない世界まで飛んでいける。
「♌14俺の歌を聴け」とトラインになるのは「♈14蛇の誘い」。牡羊座は火の活動サイン、はじまりの火。その数え14度では男と女を蛇が誘惑する。賢くなりたくないかい? 男と女は選択を迫られる。神の言いつけを守る無垢な「いい子」でいるか、禁断の果実を食べておとなになるか。
男と女は禁断の果実を食べることを選んだ。そして自分たちが裸であることに気付いたが、そのことを恥じた。更に彼らは自分の選択に責任を持とうとせず、神様から逃げ隠れしようとした。それでふたりは三食昼寝付きの親元(楽園)を追い出され、自活していくことになった。
獅子座は火の不動サイン、まんなかの火。その数え14度で、人は再び選択を迫られる。あらゆるガワを排した裸の自分を、出番を待ち焦がれているおのれの魂を、それと認めて表に出すのか。それともまだ待たせるつもりなのか、他人からも自分からも隠して、なかったことにするのか。
♈14の蛇は誘う。この禁断の果実を食べちゃいなよ、今まで見えなかったものが見えるようになるよ。♌14の魂は訴える。あのときひと目見て、驚き恥じ入って隠した「裸のお前」が俺だ。俺はいつになったら外に出られる? 出番をくれ! 既読スルーするな! 俺はお前の魂だ! 俺の歌を聴け!
「♌14俺の歌を聴け」とスクエアになるのは「♉14干潟遊び」。牡牛座は地の不動サイン、盛春の地。その数え14度では地を這う甲殻類をよそにこどもたちが干潟遊びをしている。♉13ではポーターが肉体労働をしていて、♉14ではこどもたちが遊んでいる。労働と休養。
獅子座は火の不動サイン、盛夏の火。その数え14度では裸の魂が出番を今か今かと待っている。♉13があくせく働いているときスクエアの♌13は余暇を楽しみ、♉14が余暇を楽しんでいるとき、スクエアの♌14はフル充電が済んで何かしたくてたまらない。
「♌14俺の歌を聴け」は獅子座前半第3グループ(おわり)の第4度数(マスオ)。同じ獅子座前半の第1(はじめ)・第2(まんなか)グループのマスオズと比べてみよう。1がテーマを打ちだし、2が1の裏打ちをし、3が1と2のいいとこ取りをする関係はグループ間でも成り立つ。
獅子座前半第1グループのマスオは「♌4獲物ドヤ男」、自分の強さの証が欲しい、胸を張りたい誇りたい。第2グループのマスオは「♌9硝子職人の技」、硝子に息を吹き込んで命のかたちを残したい。第3グループのマスオ「♌14俺の歌を聴け」は♌4と♌9をいいとこ取りする。
誇りたい、胸を張りたい。自分の息を熱い何かに吹き込んで形にしたい。それを両立させるのは「♌14俺の歌を聴け」。魂の声に耳を傾けよう。待ちかねている魂に出番を譲り、思いを形にする機会を与えよう。誇りをもって、魂をさらけだそう。俺の魂の歌を聴いてくれ、俺と共に。
うまれたときのホロスコープで「♌14俺の歌を聴け」はどのハウスにある? 今日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう
「○○○○で(五音・ハウス) 創造性を(獅子座) 解き放つ(太陽) 目をそらすな俺の歌を聴け(♌14)」
離れずにそばにいて
【♌14俺の歌を聴け をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♍14古い血筋(となりのサイン)
♎14回復タイム(60度)
♏14電話開通(90度)
♐14金字塔(120度)
♒14ショートカット(180度)
♈14蛇の誘い(120度)
♉14干潟遊び(90度)
♊14以心伝心(60度)
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