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牡羊座25度「二重の契り」

2018年4月14日午前9時03分、トランジット太陽が牡羊座数え25度へ入りました。牡羊座数え25度のサビアンシンボルをぎゅっと五文字に縮……元が短いから縮まらないわ!五文字で表すと「二重の契り(ふたえのちぎり)」フタエノキワミではない。読み方変えても一音しか縮まらぬわ……

「♈25二重の契り」原文チェック。黒字がジョーンズ版「A double promise(ある)二重の約束」。青字がルディア版「The possibility for man to gain experience at two levels of being. 人間が存在のふたつのレベルで経験を得る可能性」ルディア版原詞に登場する man は a も何もついてない、人間一般を示す man です。

ジョーンズ版詞文の「二重の約束」初めて見たときに「何」と「何」が重なって二重の約束になるのかさっぱりわからなかった(日本で出ている本を読んでもわからなかった)。それが当番がジョーンズ版原書を読み進める原動力のひとつでした。ルディア版はことばが増えてますね。

ルディア版詞文は「人間(man)が存在のふたつのレベルで経験を得る可能性」。ことばが足されてわかりやすくなったけれど、「♈7一石二鳥」と似てないかいこれ? というわけで原詞を二重チェックしてみよう。♈7の主語は a man(任意の、ある男)で♈25は man(人間一般)。

A man successfully expressing himself in two realms at once ふたつの領域でいっぺんにうまく自己表現するある男(ジョーンズ版♈️7)

A man succeeds in expressing himself simultaneously in two realms. ある男がふたつの領域で同時に自己表現をすることに成功する。(ルディア版♈️7)

「♈7一石二鳥」では「むかし男ありけり」のように誰か知らないが単数形の個人ではある a man がふたつの領域(realm)でいっぺんに自己表現することに成功している。 realm は領域、縄張り、界隈だ。「♈25二重の契り」では人間一般であり不定冠詞 a がつかない man がふたつの階層(level)で体験を得る可能性、だ。

realmは同時に存在するけれど重なっていない縄張り、界隈。levelは重なっていたりいなかったりするけれど、高さ(または深さ、度合い)が違う。ルディアの詞文に沿うなら、「♈25二重の契り」はある存在のレベルAと、その上か下のレベルBの両方において人間が体験を得る可能性。

「♈25二重の契り」番地チェック。牡羊座後半(復路)の第2グループ(まんなか)の第5度数。5度組の第5度数は第3度数と第4度数のこども。第3度数は第1度数と第2度数のこども。磯野家になぞらえると第5度数は1波平・2フネ・3サザエ・4マスオ全員の血を引く孫タラオ。

「♈21燃えよ闘魂」が1波平、拳ひとつに己を賭ける。「♈22竜宮城」が2フネ、勇者の祝勝会。「♈23玉手箱」が3サザエ、あの夜のお土産、正体不明。「♈24風の便り」が4マスオ、おめでとうございます、SSR確定です。そして「♈25二重の契り」が5タラオ……おめでた婚、かな?

人間が存在のふたつのレベルでの体験を得る可能性。レベルAとレベルB、二重の約束。拳闘士と欲望の庭(竜宮城)、重く価値があるが正体不明の荷を運ぶパステルカラーの女と開いた窓から吹き込む風が作る神話のモチーフ。どのレベルと、どのレベルが重なった二重の約束なのか?

もちろん、この5度組のストーリーをなぞっていって最後のオチが「おめでた婚」、夫婦関係を結ぶと同時に親子関係もできる、年貢の納めどきと捉えてもいい(かも)。夫婦と親子はレベルが違う。それにしてもひとつ前の「コルヌコピアになるカーテン」はより大きなものを匂わす。

牡羊座後半(復路)第2グループ(まんなか)の第5度数「♈25二重の契り」を他グループの第5度数と比べてみよう。同じ復路の第1グループ第5度数は「♈20冬鳥餌付」人間の女の子と鳥、同じ冬を生きていても存在のレベルが違う。それでも素朴な共感から女の子は鳥に餌を差し出す。

同じ第2グループ第5度数だけど牡羊座前半(往路)にある「♈10外装一新」とも比べてみよう。古くからあるシンボルに対応する新しいかたちを教える男。古くからあるシンボルは、本質は古びないが外装は古びる。おさなごころの君は常若の女王だが彼女の名前は定期的な更新が要る。

「♈20冬鳥餌付」と「♈10外装一新」に助けてもらいながら「♈25二重の契り」を考えていこう。何と何が重なって二重の約束なのか。♈21〜25のグループを拳闘士が主人公の短編と考えれば筋書きは単純。しかしその筋書きに別レベルの筋書きが重なっている。

「勇者となった男が何でも叶う夢の楽園で歓待を受け、お土産をもらう」は多くの文化圏で語られている古い筋書き。たとえば日本でなら浦島太郎伝説。現実の、現代のファイターが祝勝会でお楽しみに耽り、後から妊娠が発覚、というありがちな筋書きと古い筋書きが重なって進む。

ただのおめでた婚(妊娠を機に結婚)、「お楽しみの落とし前をつける」というありがちな筋書きだって、その底に、あるいは裏に神話レベルの古い筋書きが重なっている……かもしれない。

「♈23玉手箱」で登場する女性の側から見ても「正体不明のおみやげ」をもらってきてしまった女性の古物語は浦島太郎とは別に大物があるわけでな…マリアとかマリアとかマリアとか。

結婚前なのに天使がやって来て「お腹に赤ちゃんいるよ、でも心配しないで!神様がついてるからね!」と言われた女。「♈23玉手箱」の正体不明の貴重品を運ぶと「♈24風の便り」で「食い扶持は任せろ」とコルヌコピアの形を作ってみせる風。古い古い物語。

「♈25二重の契り」。契り(約束)は結ぶもの。何と何が契りを結んだのか。何の契りと何の契りで「二重の契り」になるのか。人間が、存在のふたつの階層で体験を得る可能性。いま結んだ契りは、存在の別の階層では何とどんな契りを結んだことになるのか?

「♈25二重の契り」はわかりにくいシンボル。当番でもわかりにくい。何と何とで二重なのか。レベル違い同時進行の約束は、どのレベルとどのレベルで起きるのか。片方は目に見えるレベルゆえにわかりやすく、もう片方は目に見えないレベルゆえに、気付かれないことすらある。

生まれたときのホロスコープで「♈25二重の契り」はどのハウスにある?今日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認だ。

「○○○○で(五音・ハウス) 勇気をだして(牡羊座) 生きていく(太陽) ご縁寄り合い二重の契り(牡羊座25度)」

#サビアンシンボル物語

【♈️25二重の契り をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♉25市民公園(となりのサイン)
♊25椰子の剪定(60度)
♋25運命の肩ポン(90度)
♌25長旅に耐える(120度)
♎25桐一葉(180度)
♐25騎士のつもり(120度)
♑25高級絨毯店(90度)
♒25強みに特化(60度)


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