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獅子座23度「人馬一体」

2018年8月15日午前5時34分、トランジット太陽が獅子座数え23度へ入りました。獅子座数え23度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「人馬一体」

「♌23人馬一体」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A bareback rider (ある)裸馬乗り」裸馬乗り、単数形です。青字が1975年ルディア版「In a circus, the bareback rider displays her dangerousskills. サーカスで(女の)裸馬乗りが自分の危険な腕前を披露する」displays her dangerous skill とあるのでルディア版の裸馬乗り(単数形)は女性とわかります。

「♌23人馬一体」の番地チェック。獅子座後半(復路)の、5度ずつに分けた第2グループ(まんなか)の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1度数と第2度数のこども。こどもは両親のいいとこ取りをする。磯野家で言えば第3度数はサザエ。

ドデカテモリーで見る「♌23人馬一体」番地チェック。♌1で新月(太陽と月の合)が起きたと仮定する。22日間で太陽は22度動いて23日目には太陽♌23。同じ22日間で月は292度動いて23日目には月♉23、太陽と2回目のスクエア。♌23は「獅子座の中のちいさな牡牛座」

「♌21ラリッた鶏」は波平。薬物を食べたニワトリたちが集団酩酊、我を忘れてしまう。せめて止めてくれる経験者か、薬物への知識があったなら。「♌22鳩の宅急便」はフネ。ハトが本来持つ帰巣本能を訓練で更に鍛えたのが伝書鳩。ハトは自らの本能に従い、人はハトを利用する。

「♌21ラリッた鶏」波平と「♌22鳩の宅急便」フネをいいとこ取りして「♌23人馬一体」サザエがうまれる。♌23はbareback rider 裸馬乗り。鞍を置かない、背中を剥き出しにした(bareback)馬にじかにまたがる(ride)サーカスの曲芸師。

bareback rider をGoogle画像検索すると、躍動感に溢れる画像がゾロゾロ出てくるので是非見てほしい。ロデオの出し物として、暴れ牛だけでなく暴れ馬を鞍なしで乗りこなすというものがある模様。「彼女の危険な腕前」とはこういうことか、とよくわかる(サビアンシンボルは透視実験でイメージを得て作られた。イメージ、つまり映像で捉えることはサビアンシンボルの意味を掴もうとするときに大変重要。画像検索の習慣をつけよう)。

馬は昔から生命力のシンボルだった。鞍をつけていない裸馬となれば飼い馴らされていない、剥き出しの強い生命力や精力を意味する。また、人間にとって「馬に乗れるようになる」ことは自前の足よりもずっと速く力強い移動手段を得て「意識が加速する」ことも意味する。

裸馬乗りの女性は剥き出しの生命力であるような荒馬を大胆にも乗りこなす。♌21のニワトリたちは薬物によるブーストに体がついていかなくてベロンベロンに酔っぱらったけれど、♌23の裸馬乗りはどんなに激しく揺さぶられても酔わない。その刺激に身も心も免疫ができた。

馬はほとばしる生命力、本能、そして加速するもの。それを乗りこなせるようになるということは、馬の力、馬のスピードを自分の目的のために利用できるようになるということ。♌22の伝書鳩は通信文を携えて鳩舎へ戻ることができるが、馬は人を乗せてどこへでも運ぶことができる。

♌22の伝書鳩は自分の本能に従っているだけで、真の意味で「人間に従って」いるわけではない。人間は伝書鳩の帰巣本能を訓練で強め、利用しているだけだ。しかし馬は手綱や鞭を用いて人間の出す指示に従わせることができる。♌23の裸馬は乗り手に従い、乗り手は裸馬を制御する。

暴れ馬を乗りこなす(♌23)には伝書鳩の訓練(♌22)と同様に馬の習性と本能を熟知しておく必要がある。激しい動きについていけるよう、乗り手自身が心身を鍛える必要もある。♌21では、経験不足ゆえに酔っぱらってしまった。♌23ではその失敗から学び、自分自身を御する訓練を行う。

ほとばしる生命力(精力)の象徴、人間よりもはるかに強く速い馬という存在についてよく知ること。馬の制御を学びながら、自分自身の制御をも学ぶこと。馬の力強さとスピードに自分を慣らしていき、自分の指示に従うよう馬を馴らしていく。やがて馬と乗り手が一体となるまで。

♌23で裸馬乗りに成功することで、♌21でニワトリたちに叶えられなかったことが叶う。我を忘れることなく、酒は飲んでも呑まれないままで、スピードとパワーを我がものにすること。副作用なしに意識を加速させ、新しく開けた視界にヒャッハーすること。

「♌23人馬一体」とトラインになるのは「♈23玉手箱」。牡羊座は火の活動サイン、はじまりの火。その数え22度で勇者は竜宮城へ招かれ、数え23度でそのお土産がやってくる。女がその身の内に抱える重たい子宝はどんな性質なのか時が満ちるまでわからない。

獅子座は火の不動サイン、まんなかの火。♈23では女が重たい子宝を運んでいたが、♌23では女が裸馬を自在に制御しつつ自分を運ばせている。♈23は母子一体の妊婦さん、♌23は人馬一体の女ライダー。

「♌23人馬一体」に関して、この画像も挙げておこう。ウェイト-スミス版の大アルカナ19番「太陽」。裸のこども(絶妙に股間が隠れていて性別不詳の)がまたがっている馬には鞍がない。なお、かなり首寄りに座っているように見えるが、裸馬に乗るときはこの位置にまたがる。

前掲の bareback rider 画像検索結果をもういちど見てほしい。鞍をつけて乗るときは背中のまんなかあたりに乗るけれど、裸馬に乗るときは首の付け根あたりに乗る。鞍つきと裸馬では「おんぶ」と「肩車」くらい位置が違う。

「♌23人馬一体」とスクエアになるのは「♉23宝飾品店」。牡牛座は地の不動サイン、盛春の地。その数え23度では宝石が最も美しく見えるように研磨され、その美しさを最も引き立てる貴金属の台座にセットされている。それらの宝飾品は身につけるひとを美しく飾る額縁になる。

獅子座は火の不動サイン、盛夏の火。その数え23度ではライダーが馬の能力を引き出し、馬がライダーを鍛える。馬には鞍――人間のための台座――がない。片方がもう片方を飾る美しい額縁の関係ではない。馬は飾るものではなく乗りこなすもの。

「♌23人馬一体」は獅子座後半(復路)第2グループ(まんなか)第3度数(サザエ)。同じ獅子座後半の第1グループ(はじめ)第3度数と比べてみよう。「♌18化学の先生」は物質のスペシャリスト。物質の性質と変化について実験で確認させながら教える。

「♌23人馬一体」は馬のスペシャリスト。「♌18化学の先生」が物質の性質を熟知しているように、裸馬乗りは馬の性質を熟知している。裸馬乗りも化学の先生も、自分の扱うものを知り、自分の望むとおりにそれを操るにはどうしたらいいかを考え、試し、確かめることができる。

獅子座後半第2グループ第3度数「♌23人馬一体」と、前半で対になるのは同じ第2グループ第3度数の「♌8思想の宣伝」。天の星は変えられないが、人の世は人が作ったのだから変えていける。変えられるのだということを私と諸君で世に示そう。我々の同志にならないか?

♌23裸馬乗りは示す。馬にできること、できないことを熟知し、人間ができる限りのことと組み合わせたとき、馬と人間にどれだけのことができるのか。常人には不可能に思えるような荒技でも、訓練を積んだ達人と達人に馴らされた馬にならできる。人は変われる。

うまれたときのホロスコープで「♌23人馬一体」はどのハウスにある? 2018年8月15日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 誇りをもって(獅子座) 披露する(太陽) 修行の末に人馬一体(♌23)」

#サビアンシンボル物語

【♌23人馬一体 をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♍23獣の調教(となりのサイン)
♎23朝を告げる鶏(60度)
♏23獲物が変身(90度)
♐23希望の土地へ(120度)
♒23訓練の賜物(180度)
♈23玉手箱(120度)
♉23宝飾品店(90度)
♊23安全な隠れ家(60度)

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