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射手座2度「風雲急を告ぐ」

2018年11月23日17時47分、トランジット太陽が射手座数え2度へ入りました。射手座数え2度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「風雲急を告ぐ」

「♐2風雲急を告ぐ」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「The ocean covered with whitecaps 先端の白い三角波(ホワイトキャップ)で覆われた海原」。青字が1975年ルディア版「White-capped wavs display the power of wind over sea. 白い波頭の波が海の上を吹く風の力を示す」white caps

「♐2風雲急を告ぐ」の番地チェック。射手座前半(往路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数を裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♐1元兵士が集結」が波平、テーマを打ちだす。祖父母の時代に起きた戦争で共に戦った老兵たちが一堂に集う。あの日流した血の上に現在があることの再確認。蓋をするにはまだ早過ぎる。「♐2風雲急を告ぐ」がフネ。大海原に白い波頭が見える。それは強風の証、嵐のきざし。

風は熱く湿っていて上にのぼる。水は冷たく湿っていて下に溜まる。下に溜まる水は心、感情。上を吹く風は霊(pneuma または spirit ともに『息吹』)。海の水は常に揺れて波立っているが、その波立つ水の上を強い風が吹くと波頭が崩れて白波になる。これがホワイトキャップ。

海を人間の心、その上を吹きわたる風を人間の霊(息吹)としてみよう。強い風が吹く、つまり霊(息吹)が激しく動くと、海面(心)も激しく波立ち、ざわざわとしぶきをあげる。大海原が多くの人の心、大風が多くの人の霊ならば霊がうなるたびに大勢の心がざわざわする。

風は目に見えないが、風に動かされた白波は目に見える。霊の動きはわからなくても、霊に刺激されてざわつく心は感じ取りやすい。その心も具体的には胸がぎゅっとするとか鳥肌が立つとか、体の変化として感じとるわけだけれど。見える・感じる変化から見えないものの動きを知る。

どの5度組でも第1度数がバンとアクションを打ちだし、第2度数がそれにリアクションを返す。♐1の、60年も前(※1925年当時)に戦った老兵たちの集結は♐2で風に応える白波となる。白波は日本では「白うさぎ」「白馬」等と呼ばれる。沖に白うさぎが跳ねるのを見たら間もなく嵐が来る。

同じ射手座の中にまだ比較できるシンボルがないので、これまでのサインに登場した数え2度と比較していこう。射手座は火の柔軟サイン、晩秋の火。その数え2度は「♐2風雲急を告ぐ」。初秋の天秤座がテーマを打ちだし、仲秋の蠍座が裏打ちしたものを射手座がいいとこ取りする。

風の活動サイン、天秤座の数え2度は「♎2 6が7になる」。過去の経験(6)が果実になって、果実の中に種(7)ができた。水の固定サイン、蠍座の数え2度は「♏2後の祭り」。壜が割れ香水がこぼれる。取り返しのつかない事態。だけど蠍座は取り返しがつかなくなってからが本番。

過去の結実からうまれた新たな種子の「♎2 6が7になる」と、やっちまったな!な「♏2後の祭り」をいいとこ取りして「♐2 風雲急を告ぐ」がうまれる。過去の中から新たなものがうまれる(♎2)。もう後戻りはできない(♏2)。白波が嵐の接近を告げる。次の展開に備えよ(♐2)

「♐2風雲急を告ぐ」の対向シンボルを見てみよう。「♊2サンタ襲来」はひそかに靴下を満たすサンタクロース。こどもたちはサンタが必ず来ると信じている。信じて眠る子のところへサンタは必ずやって来る。サンタの存在を支えているのはこどもが世界と自分自身へ抱く素朴な信頼。

「♐2風雲急を告ぐ」は白波に覆われた海原。強い風が吹けば必ず白波が立つ。白波が立てば必ず嵐がやって来る。心の海も同じこと。♊2ではこどもたちの素朴な信頼にサンタが応えていたが、♐2では風が騒げば波が応え、波が騒げば人の心も、と上から下へざわめきが伝わっていく。

「♐2風雲急を告ぐ」とトラインになるのは「♈2見様見真似」と「♌2子供の流行病」。牡羊座は火の活動サイン、はじめの火。獅子座は火の固定サイン、まんなかの火。「はじめ」と「まんなか」をいいとこ取りして火の柔軟サイン、おわりの火がうまれる。

「♈2見様見真似」はコメディアン、特徴を掴んで即再現する芸は観客の笑いを誘う。「♌2子供の流行病」はおたふく風邪の流行、免疫のない子達に急激に広がる。「♐2風雲急を告ぐ」は沖つ白波、風が吹けば即座に波が立つ。この三つ組はわかりやすい。反応が速く、即伝播する。

「♐2風雲急を告ぐ」とスクエアになるのは「♍2主に従う」。乙女座は地の柔軟サイン、晩夏の地。その数え2度はそびえ立つ大きな白い十字架。♍1では個人の特徴をぎゅぎゅっと集めて際立たせたが、♍2ではそれ以上に際立つ特徴を持つもの、巨大十字架が個人を圧倒する。

射手座は火の柔軟サイン、晩秋の火。その数え2度は白波に覆われた海原。♍2では巨大な十字架のもとに個人が頭を垂れ、より大きなものに仕えようとする。一方、♐2では海が風に「反応」する。風は海を圧倒するのでは  なく、刺激する。海はその刺激に掻き立てられる。 

うまれたときのホロスコープで「♐2風雲急を告ぐ」はどのハウスにある? 2018年11月23日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・太陽) ダイナミックに(射手座) 燃え上がる(太陽) 波白く風雲急を告ぐ(♐2)」

#サビアンシンボル物語

【♐2風雲急を告ぐ をより深く理解するための比較対照シンボルリスト】
♑2戦争の爪痕(となりのサイン)
♒2青天の霹靂(60度)
♓2隠れるリス(90度)
♈2見様見真似(120度)
♊2サンタ襲来(180度)
♌2 子供の流行病(120度)
♍2主に従う(90度)
♎2 6が7になる(60度)

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