天秤座28度「徐々に好転」

2018年10月20日19時58分、トランジット太陽が天秤座数え28度へ入りました。天秤座数え28度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「徐々に好転」

「♎28徐々に好転」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A man in the midst of brightening influence 明るくなる影響のさなかにいる（ある）男」。青字が1975年ルディア版「A man becoming aware of spiritual influence surrounding and assisting him. 自分を取り巻き支えている霊的な諸力に気付きつつあるひとりの男」

「♎28徐々に好転」の番地チェック。天秤座後半（復路）の、5度ずつに分けた第3グループ（おわり）の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1度数と第2度数のこども。こどもは両親のいいとこ取りをする。磯野家で言えば第3度数はサザエ。

「♎26白黒反転」が波平。力の象徴・ワシと愛の象徴・ハトが互いに互いの姿へ変わる。まるでオセロのように。「♎27高い視点」がフネ。飛行機で遥か高みに浮かび上がってみると、人間の決めごとはみんな小さく見える。♎26波平と♎27フネの対から♎28サザエがうまれる。

「♎28徐々に好転」はサザエ。ワシがハト、ハトがワシに変化する♎26波平と、そんなハト/ワシのオセロが小さく見える♎27フネのいいとこ取りをしたこども。男がいる。徐々に明るくなる影響の真っ只中にいる。男自身もその変化に気付きかけてきている。

生物としてのワシとハトは別物だけど「力の象徴・ワシ」と「愛の象徴・ハト」は同じコインの両面。時々オセロのように入れ替わる。暗さと明るさ、夜と昼は同じ惑星の両半球。まさに「どっちかの夜は昼間」。毎日ゆっくりと、夜の半球と昼の半球は入れ替わる。

飛行機はワシやハトより高いところを飛ぶ。太陽や月はその飛行機よりも高いところから地上を照らす。太陽や月から見れば地上の生物や人間はちっぽけな存在だ。そのちっぽけな生物や人間は、高くて遠い太陽や月の光に大いに影響される。明るいか暗いかは生物にとって大問題だ。

地上の生物は自分を取り巻く環境の明るさ/暗さに敏感だ。人間だって例外ではない。人間や他の生物は、自分たちを取り巻く大きな環境の一部だ。自分の外側に広がる環境が明るくなったり暗くなったりするのにつれて、自分の心の内側もまた明るくなったり暗くなったりする。

暗い夜を過ごした後で地球がゆっくりと回転し、東の空からしらしらと明けてくる。月が日に日に丸く満ちてくる。それに気付くと、自分の心まで明るく丸くなってくるような気分になる。自分を取り巻く環境と、自分の内側に広がる心の世界は、別物のように見えて実は繋がっている。

「♎28徐々に好転」は天秤座後半（復路）第3グループ（おわり）第3度数（サザエ）。天秤座前半（往路）で♎28と対になるのは同じ第3グループ第3度数の「♎13夢みる力」。こどもたちは遊んだり夢みたりすることをゆるされている。こどもたちはしゃぼん玉に己の夢を投影する。

「♎28徐々に好転」は裏♎13だ。♎13のこどもたちはしゃぼん玉に息と希望を吹き込んでふくらます。こどもの夢がしゃぼん玉をきらきらと彩る。♎28の男は徐々に明るくなる影響のさなかにいる。環境の明るさが彼の心に射し込んで、胸が踊る。空が明るいと希望が見える。

「♎28徐々に好転」の対向シンボルを見てみよう。「♈28期待外れ」はがっかりした大聴衆。がっかり、期待外れはそもそも期待しすぎから発生する。期待しなければがっかりもない。しかし、人間は何かというと期待してしまう。別名「夢をみる」とも言う。

夢をみること、期待を持つこと、それ自体は悪いことではない。「何かいいことがあるかも」という夢や期待は人を前へ引っ張る。夢や期待に引っ張られて、人は新しいことへ向かう。現実よりも期待が大きくなりすぎたとき、がっかりが発生する。前のめりになりすぎて転ぶ。

「がっかり」は期待が現実を大幅に上回ることで起こる。期待と現実がほぼ同じくらいか、誤差があってもほんの少しであればがっかりしない。奇跡や魔法を夢みるのではない、でも少しだけ前向きになれるような、ほどほどの期待。♈28が取れなかったバランスを♎28は取ろうとする。

♎28は明るくなる影響の真っ只中にいる男。夜はゆっくりと明ける。月はゆっくりと満ちる。外の明るさと心の中の明るさは連動する。外が明るくなってくるのに引っ張られて、少しだけ前向きになる。心の歩調を天体の歩調へ合わせて、薄紙を剥ぐように、畳の目ひとつずつくらい、徐々に好転していく。

「♎28徐々に好転」とトラインになるのは「♊28裸で出直し」。双子座は風の柔軟サイン、おわりの風。その数え28度は破産宣告を受けた男。借金が返済能力を大幅に越えたとき、全財産を手放して残りの債務を免除してもらう。首が回らなくなったからといって首を吊らなくてもいい。

天秤座は風の活動サイン、はじめの風。その数え28度は明るくなる影響のさなかにいる男。♊28の破産宣告は借金苦で命まで絶たないようにするための安全ネット。♎28は人の心と外の環境とのつながりを示す。空が明るめば少しだけ前向きになる。人は社会の中にいる。空の下にいる。

「♎28徐々に好転」とスクエアになるのは「♋28融和の象徴」。蟹座は水の活動サイン、初夏の風。その数え28度は現代のポカホンタス。アメリカ先住民の娘が白人の彼氏を一族へ紹介する。当人にとっては個人の恋愛でも、一族にとっては「俺達の娘」と「あいつらの息子」の縁組だ。

天秤座は風の活動サイン、初秋の風。その数え28度は明るくなる影響のさなかにいる男。♋28は「俺達の娘」と「あいつらの息子」の縁組に一族がザワザワしていた。♎28では「俺」と「俺を取り巻く世界」が縁組していて、ふたつはひとつだ。「俺達」「あいつら」はそこにはない。

「♎28徐々に好転」は天秤座後半（復路）第3グループ（おわり）第3度数（サザエ）。同じ天秤座後半の第1（はじめ）・第2（まんなか）グループのサザエズと比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちし、3が1と2のいいとこ取りをする関係はグループ間でも成り立つ。

天秤座後半第1グループのサザエは「♎18天網恢恢」。逮捕されたふたりの男、お天道様は見ている。第2グループのサザエは「♎23朝告げる鶏」。雄鶏が日を昇らせるわけではないけれど、雄鶏が知らせることで大勢の人が目覚める。♎18と♎23のいいとこ取りで♎28がうまれる。

「天網恢恢疎にして漏らさず」の♎18と日の出に立ち会い朝を告げる雄鶏どんの♎23から「♎28徐々に好転」がうまれる。男は明るくなる影響のさなかにいる。天の網に包まれて。しらしら明けの空を見て、日の出が近いと知る。おっつけ一番鶏も鳴くだろう

うまれたときのホロスコープで「♎28徐々に好転」はどのハウスにある？ 2018年10月20日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で（五音・ハウス）　空気を読んで（天秤座）　生きていく（太陽）　そのうちわかる徐々に好転（♎28）」

#サビアンシンボル物語

【♎28徐々に好転 をより深く理解するための比較対照シンボルリスト】
♏28妖精王の帰還（となりのサイン）
♐28風景の一部（60度）
♑28類は友を呼ぶ（90度）
♒28薪になる木（120度）
♈28期待外れ（180度）
♊28裸で出直し（120度）
♋28融和の象徴（90度）
♌28 buzzってる（60度）