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水瓶座7度「親に似ぬ子」

2019年1月26日15時35分、トランジット太陽が水瓶座数え7度へ入りました。水瓶座数え7度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「親に似ぬ子」

「♒7親に似ぬ子」の原文チェック。黒字が1922年ジョーンズ版「卵からうまれた(ある)こども」。青字が1975年ルディア版「あるこどもが卵からうまれつつあるのが見える」。eggshell は「卵の殻」

「♒7親に似ぬ子」の番地チェック。水瓶座前半(往路)の、5度ずつに分けた第2グループ(まんなか)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数を裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♒6聖人伝説」が波平、テーマを打ちだす。庶民へ聖書の物語を伝えるため、再現ドラマ「神秘劇」を上演する。人間が仮面を着けて人を超えたものを演じる。「♒7親に似ぬ子」がフネ、波平を裏打ちする。「卵からうまれたこども」は尋常でないうまれの子、非凡な存在を意味する。

卵からうまれる子。ギリシャ神話には実際に卵からうまれるこどもが登場する。スパルタ王妃レーダーのもとへ神ゼウスが白鳥の姿で通った結果、レーダーは卵をうみ、卵からカストール、ポリュデウケース、ヘレネーとクリュタイムネーストラーの4人がうまれた。

卵からうまれる、人間の胎からはうまれないということは、出生に何か超自然的存在の係わりや秘密のまつわりがあり、人間である親の片方または両方と繋がりがないことを意味する。血縁がない、地縁がない。そういったルーツとは無関係のところからやってくるこども。授かり子。

「卵からうまれたこども」は日本で言えば「桃からうまれた桃太郎」、「竹からうまれたかぐや姫」。拾われっ子、授かりっ子、親がお腹を痛めてうんだ子ではない、うまれた土地とは違う知らない場所にルーツを持つ子。ふたつ前のシンボルであらり♒5とは対照的に、先祖の加護が得られない子。

しかし、地縁血縁がない子、先祖の加護がない子は「ローカルなしがらみのない子」「とらわれのない子」「養育される環境より高いところにルーツを持つ子」でもある。桃太郎の桃は川上から流れてきた。かぐや姫は月からきた。カストールとポリュデウケース兄弟の父は神だ。

(カストールとポリュデウケース兄弟については、片方は人間・片方は半神だと語られる場合と両方半神だ、いや両方人間だと諸説あり。片方人間で片方半神説の場合、カストールの方が人間、ポリュデウケースの方が半神という設定)

通常ならウリの蔓にナスビはならないし、トンビはタカをうまない。なぜかウリの蔓になってしまったナスビ、トンビの巣にうまれてしまったタカの雛、それが「卵からうまれたこども」、「桃からうまれた桃太郎」。この子たちは別の源からやってきて、常人離れした功績を遺す。

ひとつ前、山羊座の数え7度と「♒7親に似ぬ子」を比べてみよう。山羊座は地の活動サイン、初冬の地。その数え7度は「♑7神がかり」、テーマを打ちだす。ヴェールをつけた力ある予言者。神が予言者の口を借りて語る。本人の意志ではないしるしに、予言者は素顔を隠している。

水瓶座は風の固定サイン、真冬の風。その数え7度は「♒7親に似ぬ子」、♑7を裏打ちする。予言者(♑7)の口から出る言葉は、予言者の肚から出た言葉ではない。神が予言者の口を借りている。卵からうまれたこども(♒7)は母親の胎から出た子ではない。その子は神の落とし子だ。

「♒7親に似ぬ子」の対向シンボルを見てみよう。「♌7万古不易」は空の星座。万古不易、およそ古いものは変わるということがない。はるか遠くにある星座たち、たとえばしし座やふたご座は人の世が移り変わってもそのかたちを変えることなく空をめぐり続けている。

「♒7親に似ぬ子」、卵からうまれたこどもは♌7のような星の世界、永遠の世界から人の世へやってきた。桃からうまれた桃太郎や竹からうまれたかぐや姫は親とも土地とも繋がっていない。その子たちのルーツ(根っこ)は遥かとおく、空の上に繋がっている。

「♒7親に似ぬ子」とスクエアになるのは「♉7異郷の出会い」と「♏7深く潜る」。♉7と♏7はオポジション(180度)であり、♌7と♒7のつくるオポジションと直角に交わる。固定サイン数え7度の火地風水が揃い、ホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♉7異郷の出会い」は先祖の井戸にいるサマリアの女。サマリア人の町で、はみ出し者のサマリア人の女とヨソモノのユダヤ人、イエスが型破りだが核心をつく対話を交わす。「♏7深く潜る」は深海潜水士たち。海底に隠されたものをひと目見ようと異質な環境へ飛び込んでいく。

はみ出し者とヨソモノが出会い、核心を突く対話をする♉7。深海という未知の領域へ飛び込んでいく♏7。はるか遠くにあり、変わることのない星の世界の♌7。地縁血縁のない、ゆえにしがらみもない。天からの授かり子である♒7。固定サイン数え7度は「馴染みのなさ」に関わる。

「♒7親に似ぬ子」とトラインになるのは「♊7古い井戸」と「♎7弱きを守る」。登場順は最後だが水瓶座は風の固定サイン、まんなかの風。風の活動サイン、天秤座の打ちだすテーマを水瓶座が裏打ちし、風の柔軟サイン、双子座が天秤座と水瓶座をいいとこ取りする。

天秤座は風の活動サイン、はじめの風。その数え7度は「♎7弱きを守る」、テーマを打ちだす。自分の利益になる存在は守り、利益を減らす者は排除する。水瓶座は風の固定サイン、まんなかの風。その数え7度は「♒7親に似ぬ子」、♎7を裏打ちする。天からの授かり子は奇跡の子。

双子座は風の柔軟サイン、おわりの風。その数え7度は「♊7古い井戸」、♎7と♒7をいいとこ取りする。昔ながらの釣瓶井戸(♊7)には真水がたたえられている。それは人に恵みをもたらす(♎7)。それはかつて天から降ってきた授かりものでもある(♒)

「♒7親に似ぬ子」は水瓶座前半(往路)第2グループ(まんなか)第2度数(フネ)。同じ水瓶座前半の第1グループ(はじめ)第2度数(フネ)と比べてみよう。1がテーマを打ちだし2が1を裏打ちするように、第1グループのフネが打ちだしたテーマを第2グループのフネが裏打ちする。

水瓶座前半第1グループのフネは「♒2青天の霹靂」、テーマを打ちだす。来る側には来る側の理由も事情もあるが、来られる側には予期せぬ事態。水瓶座前半第2グループのフネは「♒7親に似ぬ子」、♒2を裏打ちする。卵からうまれた子は地縁も血縁もない、天から降ってきた子。

うまれたときのホロスコープで「♒7親に似ぬ子」はどのハウスにある?2019年1月27日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌
で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 殻を破って(水瓶座) 生きていく(太陽) 親に似ぬ子は天から来た子(♒7)」

#サビアンシンボル物語

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