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牡羊座28度「期待外れ」

2018年4月17日午前10時34分、太陽が牡羊座数え28度へ入ります。牡羊座数え28度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに縮めると「期待外れ」

「♈28期待外れ」の原文チェック。黒字がジョーンズ版「A large disappointed audience 大勢の落胆した聴衆」。青字がルディア版「A large audience confronts the performer who disappointed its expectations.  大勢の聴衆が自分たちの期待を裏切った演者を目の当たりにする」disappoint (落胆させられる)はdis(反対)の appoint (前もって約束する)です。期待していたから落胆する。

#サビアンシンボル物語 に記載の「五文字くらいでサビアンシンボル」は2017年1月に作ったモーメントが初出です。シール収録に当たりいくつかのシンボルを別のことばに差し替えています。当番の考えで変えたり、コープさん(「サビアンシンボル物語」シール販売元のホロスコープスキーさん)と相談の上で変えたり。

(Twitter/X社のモーメント機能提供停止により、2024年現在は最初のまとめが閲覧できません)

牡羊座で実際差し替えたのは「♈22竜宮城」と「♈23玉手箱」。一見物騒だったりネガティブだったりに思えるため、一時はポジ変換も検討したものの現行のままと決定になったのは「♈13爆破失敗」と「♈18一回休み」、そして本日の「♈28期待外れ」です。サザエ度数(5度組の第3度数)率が高いな……

すべてのシンボルに「それを太陽のシンボルとして持つひと」がいる。つまり、どのシールも誰かのお誕生日シール。できれば明るめな要約にしたい、という思いはありました(主に気配りのひと・コープさんに)。その一方で #サビアンシンボル物語 には30度の、5度組の物語がある、というのが当番の立位置。

1サイン30度が1冊の本だとすると、その中に5度組の短編が6つ入っている。5度組の筋書きは「どんぐりころころ」のようなもので「お池にはまってさあ大変」な場面(シンボル)があると、次に「ドジョウが出てきてこんにちは」の場面が来るようになっている。

明るく平穏無事に、で「どんぐりころころ」を「お池にハマらずまあ安心」と改変してしまうとドジョウの出る幕がなくなって物語にならなくなってしまう。主人公が「さあ大変」をどうするのか、が物語だから。

「♈28期待外れ」に太陽を持つひとが「期待外れの残念なひと」であったり「今日は期待外れの日」であったりするわけではない。「♈13爆破失敗」や「♈18一回休み」の日も同様です。数度〜30度スパンの物語展開の中で何らかのイベントが発生する場面だというだけです。

「♈28期待外れ」の番地チェック。牡羊座後半(復路)の、第3グループ(おわり)の、第3度数。5度組の第3度数は第1度数と第2度数の間に生まれたこども。磯野家で言えば1波平と2フネの子である3サザエ。「♈28期待外れ」は「♈26ギフト山積」と「♈27脳内補完」のこども。

「♈26ギフト山積」は波平、手に余るほど恵まれている。「♈27脳内補完」はフネ、持たざる者は想像力で現実の不足を飛び越える。この二者から生まれたサザエが「♈28期待外れ」。脳内補完や思い出補正が強すぎると、いざ実物を目にしたとき「ショボっ!」ということ、あるよね。

「♈28期待外れ」の原詞をよく見てほしいのですが、フィーチャーされているのはあくまでも聴衆(オーディエンス)であって、演者(パフォーマー)ではないんです。アテの外れた(appoint がdisになった)聴衆がガッカリしているだけで、演者が何をしたのかはわからないんです。

この場面で、カメラは「聴衆の期待に応えないぜ!俺は自分のパフォーマンスをするぜ!」というパフォーマー側には向いていません。パフォーマーは何をしたのかわからない。カメラは聴衆に向いていて、聴衆はただ自分の期待を裏切られてガッカリしている。

場面がアイドルのコンサートだとして、聴衆はそれぞれ期待を抱いて観に行きますね、「○○☆※※して♥」とか書いたうちわを持って。アイドルが何をしたのかはわからないんです。インフルエンザになったのか、歌をトチったのか、突然結婚報告や引退宣言をしたのか、わからない。

「こうなると嬉しいな」が「こうなってほしい」になり、「こうなるはずだ」「こうなるべきだ」になる。それを現実と答え合わせしたときに「期待外れ」が起こる。この度数に天体がないひとにだってあるある事案です。がっかりしてはじめて、期待していた自分に気付きもする。

「♈27脳内補完」は想像力を使って現実の不足を飛び越え、心を満足させた。しかし想像力が脳内を飛び出し、自分の頭の中にいる存在ではないもの、他者や世界へ向かえばやはり、叶う望みと叶わない望みが出てくる。「♈28期待外れ」は想像力と現実の突き合わせ場面で時々起こる。

「♈28期待外れ」は牡羊座後半(復路)の第3グループ(おわり)、第3度数(サザエ)。同じ後半度数の第1・第2グループのサザエたちと比べてみよう。第3グループのサザエ「♈28期待外れ」は第1第2サザエズのこども、と考えることもできる。「♈18一回休み」と「♈23玉手箱」。

牡羊座後半(復路)第1グループの第3度数(サザエ)は「♈18一回休み」。疲れたらお休みが必要、というシンボル。第2グループのサザエは「♈23玉手箱」。竜宮城で遊んだら玉手箱が付き物。欲望の庭で遊べば赤ちゃんができることもある。原因と結果だよね、というシンボル。

動き続ければ疲れる、疲れたら休みが要るという「♈18一回休み」。欲望の庭でお楽しみに耽ったら赤ちゃんが出来ても不思議はないよという「♈23玉手箱」。このサザエズの間に牡羊座最後のサザエ「♈28期待外れ」が登場する。期待しすぎれば、そりゃアテが外れることだってある。

牡羊座後半(復路)第3グループ(おわり)の第3度数(サザエ)である「♈28期待外れ」を前半(往路)の同組同度数と比べてみよう。「♈13爆破失敗」は、社会的抗議を爆弾で示そうとしたが、爆弾は爆発しなかった。社会的抗議という目的は爆弾という手段を正当化しない。

「♈13爆破失敗」で「自分(たち)の社会的抗議を爆弾で示したい。示すことができる」と考えたひと(たち)は、爆弾がうまく爆発しなくてがっかりしただろう。「♈28期待外れ」の聴衆と同じように。目的と手段のバランスは適切だろうか?期待の大きさと現実は見合っているか?

社会的抗議の手段として爆弾が本当に最適かはわからない。ただ死傷者が出るだけで何も伝わりはしないかもしれない。期待だって、大きすぎれば期待をかけられた相手を潰すことすらある。

「♈13爆破失敗」、「♈18一回休み」、「♈23玉手箱」、そして「♈28期待外れ」。目的と手段、動くべきときと止まるべきとき、行動と結果、そして理想と現実。サザエ(第3度数)たちは二者のバランスを取ろう、というシンボルが並ぶ。全肯定でも全否定でもなくバランスを。

生まれたときのホロスコープで「♈28期待外れ」はどのハウスにある?今日の太陽はそこに光を当てる。穴埋め #アストロ短歌 でチェックしよう。

「○○○○を(五音・ハウス) 身を乗りだして(牡羊座) 見つめてる(太陽) 期待外れは期待のしすぎ」

#サビアンシンボル物語

【♈️28期待外れ をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♉28モテ熟女(となりのサイン)
♊28裸で出直し(60度)
♋28融和の象徴(90度)
♌28buzzってる(120度)
♎28徐々に好転(180度)
♐28風景の一部(120度)
♑28類は友を呼ぶ(90度)
♒28薪になる木(60度)

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