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蟹座21度「歌う主演女優」

2018年7月12日18時31分、トランジット太陽が蟹座数え21度へ入ります。蟹座数え21度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに縮めると「歌う主演女優」

「♋21歌う主演女優」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A prima donna singing 歌っているプリマ・ドンナ」。prima は「第一の、筆頭の」、 donna は「高貴な女性」。オペラの主演女優。青字が1975年ルディア版「A famous singer is proving her virtuosity during an operatic performance.オペラ公演である有名な歌手が名演を披露する」virtuosity は「名演・妙技」。「♊13 心掴む名演」に登場するピアノの virtuoso (達人)と語源が同じ。

「♋21歌う主演女優」の番地チェック。蟹座後半(復路)の、5度ずつに分けた第2グループ(まんなか)の、第1度数。どの5度組でも第1度数はグループのテーマをバン!と打ちだす。磯野家で言えば第1度数は波平。

ドデカテモリーで見る「♋21歌う主演女優」の番地チェック。蟹座数え1度で新月(太陽と月の合)が起きたとする。20日間で太陽は20度動いて21日目には蟹座数え21度。同じ日数で月は260度動いて21日目には魚座数え21度。トラインです。蟹座数え21度は「蟹座の中のちいさな魚座」

オペラは歌劇。全てのことばが歌われる音楽芝居。喜びも悲しみも歌になる。複数名の諍いすらも多重唱になる。映画『アマデウス』でモーツァルトが言った。「普通の芝居なら七、八人がいちどに喋ったら騒音にしかならない。でもオペラならそれはハーモニーになる」

プリマ・ドンナはオペラの主役を演じる筆頭女性歌手。『トスカ』ならトスカを、『蝶々夫人』なら蝶々さんを演じる。「♋20船頭小唄」に続いて歌い手のシンボル。♋20は大勢の名も知れぬ船頭たちだったけれど、♋21はピンで立ち、その名でオペラ座を満席にできる大スターだ。

この♋21について、ジョーンズがつけている解説が素敵なので途中までそのまま紹介しますね。

This is a symbol of an inevitable culmination for individual opportunity,  and of an enduring contribution of skill and talent to whatever may entertain the soul's reccurent and constant rediscovery of itself.

これは個人の機会の避けられない絶頂と、魂の繰り返し定期的に起こる自己再発見に役立ち得るあらゆるものに対する技能と才能の絶え間ない寄与のシンボルである。

Here the popularization of human values becomes a creative encouragement for the common man, enabling him to lose himself for a moment and live vicariously in what he cannot yet establish for himself.

ここにおいて、人間の諸価値の普及はありふれた人間への創造的な激励となり、(※その激励は)そのひとにしばし我を忘れさせ今はまだ自分では成し遂げられないようなかたちで我がことのように(疑似体験的に)生きることを可能にする。

かっこいいでしょ、♋21の解説。オペラというものは人間の持つ様々な価値のpopularization 大衆化、普及である。わかりやすく、繰り返しの多い歌にして、美しい旋律と卓越した声と歌唱力でこれでもか! これでもか! という勢いで聴く者の耳に目に、心に届けようとしてくるもの。

そして、その人間の様々な価値を美しい歌にしたもの、その歌に込められたドラマや感情を余すところなく伝えようと熱演するオペラ歌手の声は一般人に対する創造的激励になる。その激励は、特に取り柄のない一般人にひととき我を忘れさせ、違う人生を疑似体験させてくれる。

すぐれたオペラ歌手、すぐれたスターにはそれだけのことができる。彼女の声と演技は見るひとを物語の世界へ引き込む。平凡な人間が自分ではまだ体験できないような違う生きかたを、まるで我がことのように感じさせてくれる。すぐれた演技者にはそれだけの力がある。

オペラ歌手がピンと来なかったら、脳内でお気に入りの宝塚トップスターとか、2.5次元舞台の推しキャストとか、ご贔屓の歌舞伎役者さんとかに変換してください。引き込まれて、我を忘れて、観る前と後では世界が違って見えるような、そんなとびっきりのスター。

「♋21歌う主演女優」とスクエアになるのが「♈21燃えよ闘魂」。蟹座の中のちいさな魚座、エモい上にもエモい水の中の水、歌うプリマドンナ♋21に対して♈21の拳闘士は牡羊座の中のちいさな射手座、男の中の男、火の中の火。だけどプリマドンナと拳闘士の間には共通点もある。

オペラ座のプリマドンナもリングへ上がる拳闘士も、全世界を向こうに回してただひとりステージ/リングへ上がる。その声と演技力だけを武器に。その拳と技の巧みさだけを武器に。その熱演/熱闘は観る者に我を忘れさせ、一般人が味わえないような人生を疑似体験させてくれる。

「♋21歌う主演女優」は蟹座後半(復路)第2グループ(まんなか)の第1度数(波平)。同じ蟹座後半の第1グループ(はじめ)第1度数(波平)と比べてみよう。「♋16答え合わせ」は手元の資料と目の前の現物を突き合わせる。

「♋21歌う主演女優」ではオペラの楽曲や台本が「♋16答え合わせ」においての「手元の資料(手書きの巻物/古い書物)」、歌手の演技が「目の前の現物(広場/マンダラ)」に当たる。楽譜や物語は同じだけれど、演技は毎回毎回ちがう。オリジナルとバリエーション。

蟹座前半で「♋21歌う主演女優」と対になるのは蟹座前半(往路)第2グループ(まんなか)第1度数(波平)の「♋6産卵の準備」。天敵を滅ぼす力はなくても仲間を増やすことはできる。「わたし」という個体は死んでも、卵をたくさんうめばいくつかは孵り何羽かは生き残るだろう。

♋6の猟鳥たちは「わたしが生き残る」から「わたしたちのうち誰かが生き残る」へ方針をかえた。こどもをつくろう。たくさんつくろう。それが猟鳥の生存戦略。♋21のプリマドンナは歌で観客の心へドラマと価値を届ける。そのうちのいくつかは観客の心の中で孵り生き残るだろう。

スター(花形歌手・花形役者)は所属する文化の情緒を増幅して表現する。スターはその文化特有の情緒の型を代表する。それは誇張され様式化されているけれど、それゆえにある種の「お手本」となる。「お手本」となったものは受け継がれ増えていく。

うまれたときのホロスコープで「♋21歌う主演女優」はどのハウスにある? 今日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 心の襞を(蟹座) 照らしだす(太陽) アリアを歌う主演女優が(♋21)」

#サビアンシンボル物語

【♋21歌う主演女優 をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♌21ラリッた鶏(となりのサイン)
♍21チームワーク(60度)
♎21休日の浜辺(90度)
♏21反抗する兵士(120度)
♑21連携プレイ(180度)
♓21仔羊と子と子守(120度)
♈21燃えよ闘魂(90度)
♉21聖書占い(60度)

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