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双子座18度「語り合う華僑」

2018年6月8日午前4時38分、トランジット太陽が双子座数え18度へ入りました。双子座数え18度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「語り合う華僑」

「♊18語り合う華僑」の原文チェック。黒字がジョーンズ版「Two Chinese men talking Chinese 中国語を話すふたりの中国人の男」。青字がルディア版「Two Chinese men converse in their native tongue in an American city. あるアメリカの都市でふたりの中国人の男が自分たちの母語で会話する」。men(man) は「おとなの男」です。

「♊18語り合う華僑」の番地チェック。双子座後半(復路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1度数と第2度数の対からうまれたこども。こどもは両親のいいとこ取りをする。磯野家で言えば第3度数はサザエ。

「♊16演説する女性」は波平、国民の半数を占めながら有権者に数えられていない女性に参政権を。「♊17健全な成長」がフネ、隔てられていたふたつのものがひとつになる。若き頭脳はおとなの頭脳に溶け込む。このふたつをいいとこ取りして「♊18語り合う華僑」がうまれる。

「♊18語り合う華僑」はサザエ(第3度数)。「♊16演説する女性」と「♊17健全な成長」をいいとこ取りする。シンボルに描かれるのは中国人のおとなの男性がふたり。彼らはアメリカのとある街で、彼らの母語である中国語を使って会話をしている。

「♊18語り合う華僑」は一見「♊15知識交換」と似ている。オランダ人のこどもがふたりで喋っている♊15、中国人のおとながふたりで喋っている♊18。オランダ人にせよ、中国人にせよ、サビアンシンボルを作ったアメリカ人から見たら外国人だ。

♊15と♊18の違いは、まず♊15のオランダ人がこどもであることに対して、♊18の中国人はおとな(man は成人男性)であること。次に、♊15では「何語で、どこで」という指定は特にないけれど、♊18では「中国語で、アメリカの街で」と指定されていること。

♊15と♊18、どちらも「アメリカ人から見て外国人である者が同じことばで話し合っている」。どう区別をつけたらいいか? 5度組の中のポジションや前のシンボルからの流れを追ってみよう。「♊15知識交換」は5度組の第5度数で、そこに至るまでの4シンボルを総括する。

「♊15知識交換」が含まれる5度組は「新天地でどうやって自分の道を切り開くか?(♊11)」がテーマだった。積極的に自己主張し、出る杭を貫く(♊12)ことで表現は洗練され、大勢の心を掴む(♊13)。ついにはあらゆる壁を越えて会ったこともないひととも通じ合う(♊14)

♊14で顔を見たこともないほど遠い相手と繋がった後に「♊15知識交換」は登場する。顔を合わせて実際にお喋りできる相手。こどもは自力ではそんなに遠くまでは行けない。日常生活の範囲内にいるともだち。♊11で開拓者が降り立った新天地は♊15に来てこどもらのホームになった。

「♊18語り合う華僑」はと言うと、5度組の中の第3度数。親世代第1度数と第2度数の間にうまれた子世代、この後に第4度数と結びついて第5度数を産む。この5度組は、それまでカウントされていなかった者が我らも数えよ! と声をあげるシンボルで始まった。

♊18の中国人ふたりはおとなの男で、彼らが話している場所はアメリカの街なかだ。中国人は商売ができれば世界中あらゆるところへ出かけていく。取引先のことばを学び、世渡りをしていく。♊16の参政権運動家と同じようにことばを武器とし、♊17のように取引先へ入り込んでいく。

こどもと違っておとなはどこへでも行く。中国人は商売のためなら外国にでも行く。取引先へ受け入れられるためにことばも学ぶ。そうして遠いアメリカ社会へも食い込んでいく。だけどそこで同じ中国人に出会ったら? 英語ではなく母語の中国語で喋る。

どんなにあらゆる場所へ入り込んでいく中国の商人であっても、外国は外国。取引のためにあらゆることばを学んでも、外国語は外国語。同郷の者と会えば口をついて出てくるものは母語。母語でなければ言い表しきれない内容も、同じ母語を喋る者同士なら理解してくれる。

中国人でなくても、こういうことは起こり得る。中高年ばかりの中にふたりだけいる若者同士。「エモい」を別のことばで説明しようと思えばできるけれど、説明なしで「エモい」が通じる相手と喋るのは、そうではない相手と喋るのとは感覚がまったく違う。

たとえば男性ばかりの中にふたりだけいる女性、あるいはその逆。そうでなければ、オタクのオの字もない集団の中にふたりだけオタクが混ざっていて、それが出会ったとしたら。それぞれ別分野のオタクだとしても「オタク話法」のようなものがあって、互いにそれが通じる安堵感。

ああ、自分で書いてみて腑に落ちた。「♊18語り合う華僑」の中国人ふたりをオタクふたりに言い換えたらとてもよくわかる。今でこそあちこちにオタクは進出している。「市民権を得ている」と言ってもいいし、中にはすっかり溶け込んだ場所もある。♊16から♊17みたいな流れね。

だけどやっぱりオタクはオタクの国から非オタクの国へ商売をしにきた異邦人で、受け入れられるため馴染むためにどんなに非オタク語を駆使していても、母語はオタク語なの。そしてある日、非オタ国の街角で同じオタクの匂いがする者に出会ったら? オタトーク炸裂だよね。

アメリカの街角で中国語で喋り倒す中国人ふたりを、非オタの国の非オタ街で濃ゆいオタク話法でオタトークに耽るオタクふたりを、周囲はどう見るか? 何か異質なことばを話している、自分たちとはルーツの違うひとたちがいる、と強く印象づけられる。

「♊18語り合う華僑」は双子座後半(復路)第1グループ(はじめ)の第3度数。前半第1グループの第3度数と比べてみよう。「♊3幾何学庭園」は王様の望むままにどこまでも整然として、平らでまっすぐで左右対称。「♊18語り合う華僑」は異国で同郷人ふたりがどこまでも対等に話す。

牡羊座・牡牛座の各18度と双子座18度を比べてみよう。1がテーマを打ちだし、2が裏打ちし、いいとこ取りで3が生まれる関係性はサイン違いの同度数間でも成りたつ。「♈18一回休み」と「♉18不用品放出」から「♊18語り合う華僑」がうまれる。

「♈18一回休み」は空っぽのハンモック。頑張りを一旦休んで、のんびりする。「♉18不用品放出」はバッグの虫干し。タテマエを捨ててホンネを残す。「♊18語り合う」異国で出会う同郷人との母語での会話は頑張らなくてもいい会話。タテマエではなくホンネで話せる会話。

うまれたときのホロスコープで「♊18語り合う華僑」はどのハウスにある? 今日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 次から次へ(双子座) 投げかける(太陽) 中国語で語り合う華僑(♊18)」

#サビアンシンボル物語

【♊18語り合う華僑 をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♋18我が子を養う(となりのサイン)
♌18化学の先生(60度)
♍18こっくりさん(90度)
♎18天網恢恢(120度)
♐18熱中症予防(180度)
♒18素顔の暴露(120度)
♓18スペクタクル(90度)
♈18一回休み(60度)


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