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アサガオ自慢

今日も今日とてnote公式の連続更新チャレンジ企画に参加します。いやあ、お題があるって本当にありがたい。今日のタグは #夏の写真

ヘッダー画像にもした、このアサガオ。当番がいちばん好きな色のアサガオです。うっすらと紫がかったごく淡い青色で、花芯に近い辺りはうっすらとピンクみを帯びます。蕾はヒルガオのような薄紅で、咲くと薄青。そして咲き終えて萎むと再び薄紅色に変わる、明け方の夢みたいな儚い色のアサガオです。

品種名まったく不明。毎年、色々な種苗会社のカタログや実店舗を見て探すのですが、これと同じアサガオがどこの種苗カタログにも実店舗にもありません。このアサガオを見つけたのは2018年。通勤経路の途中にある運送会社のフェンス沿いに植えてあったのが出会いでした。

2018年の夏に撮影した、そのアサガオ。

なんて繊細で美しい色のアサガオだろう、同じ品種がどうしても欲しい! と探し回ったのですがどこにも見つからず。結局、秋も深くなってそのフェンスに這っているアサガオが種をつける頃、お願いして種を数十粒分けてもらいました。

以後、毎夏その株の子孫を庭に咲かせています。夏に花を咲かせて秋に種をとって、今年のアサガオは2018年夏にあの運送会社に咲いていた株の、ええと……子(2019年)、孫(2020年)、曾孫(2021年)、玄孫(2022年)、雲孫(2023年)の次だからそう、昆孫に当たります。

そして、大元の運送会社では毎年違う色のアサガオを生やすので、この夏フェンス前を通りがかったとしても、当番の好きなこの色のアサガオとは会えないのです。つくづくあの年、種を分けてもらっておいてよかった。今年も秋になったら種を取るし、来年も春になったら取った種をまきます。そうしなければ、この色のアサガオに会えないから。

当番が自前で咲かせるアサガオはこの色一色のみ、と決めています。よその垣根で見る分には華やかな紅色もすてき、藍染のような深い青も美しい。有明の月にも似た純白も涼しげだし、明るい縹色もいい。一色だけ咲かせているのも、混ぜ植えもすてき。だけど当番が自宅で咲かせるのはこの消え入るくらいに淡い薄青で芯に薄紅が覗く、この色オンリーです。オンリーユー。他の色のアサガオと交雑しないように、これだけを育て続けています。それくらいこの色が好きです。

もしも当番が今の住まいを離れることになったら、手荷物にこのアサガオの種を数粒入れるでしょう。そして移住先が植木鉢ひとつでも置けそうならば、その鉢でこのアサガオの子孫を育てます。アサガオが多花性で、種も取りやすく育てやすい一年草で本当によかった。そのおかげで、惚れ込んだ品種のアサガオと毎夏再会できます。

(これが一代交配種のアサガオだと、種を取って発芽させても親と同じ色形の花が咲かなかったりします。当番も、種を分けてもらった当時は「これが一代交配種で、来年同じ花が咲かなかったらどうしよう」と気を揉んだものですが、どうやらこの品種はそうではなかったようです。5年経っても夏がくるたびあのときと同じ色形で咲いてくれています)

羽のような葉はルコウソウ(褸紅草)の葉。当番はこのイチオシの青白いアサガオとルコウソウを混ぜ植えにするのがいちばん涼しげに見えて好きです。

(もしも、このnoteをご覧になった方にこのアサガオを育てたい方がいたら当番までお知らせください。郵送でよければ、よく肥って発芽しやすそうな種を選って秋に送ります)

お気が向いたらサポートをお願いします!サポートは当番の紅茶代となり、ひいては明日への活力となります