見出し画像

水瓶座16度「働く実業家」

2019年2月4日12時15分、トランジット太陽が水瓶座数え16度へ入りました。水瓶座数え16度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「働く実業家」

「♒16働く実業家」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「自分の机にいる(ある)大きなビジネスをする男」。ジョーンズ版はbig-business(大きな事業)をする男で事業がビッグ。青字が1975年ルディア版「自分の机にいる(ある)偉大な実業家」。ルディア版は実業家がビッグ。

「♒16働く実業家」の番地チェック。水瓶座後半(復路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第1度数。どの5度組でも第1度数はグループのテーマをバンと打ちだす。磯野家で言えば♒16は波平。

ドデカテモリーで見る「♒16働く実業家」番地チェック。♒1で新月(太陽と月の合)が起きたとする。15日間で太陽は15度進み16日目には太陽♒16。同じ15日間で月は195度進み16日目には月♌16で太陽とオポジション。ドデカテモリーで言えば♒16は「水瓶座の中のちいさな獅子座」

「♒16働く実業家」はドデカテモリーで「水瓶座の中のちいさな獅子座」に当たる。ここが水瓶座全30度の折り返し点。水瓶座前半の筆頭度数「♒1新大陸伝道」が「水瓶座のエース」だとすれば、水瓶座後半の筆頭度数「♒16働く実業家」は「水瓶座のエース・逆位置」のようなもの。

「♒1新大陸伝道」、水瓶座の中の水瓶座、水瓶座のエースはどんなシンボルだったか思い出してほしい。むかしスペインの宣教師が「新大陸」アメリカに作った植民地、ヌエバ・エスパーニャ(新スペイン・現在のカリフォルニア)にやってきた。そして現地の先住民へキリスト教を布教するために日干し煉瓦の伝道所を築いた。

「福音伝道」はキリスト教のそもそもから存在する基本姿勢。なにしろ「この良き知らせ(福音)を人々へ広めなさい」はイエスがそう命じたということに(福音書によれば)なっている。神の愛と救い主の話を伝える、義を説く、そうすれば皆幸せ、理想的。その裏には何がある?

植民地の先住民にキリスト教の教えを広めようとする「♒1新大陸伝道」、理想主義な「水瓶座のエース」。その裏、同サインの折り返し点である「水瓶座のエース逆位置」には「♒16働く実業家」が座っている。福音伝道の裏にビジネスあり。そもそもなぜスペイン人は「新大陸」を目指したか?

♒1の伝道所を築いた宣教師たちはカトリックだ。なぜ彼らは宣教したかった? 宗教改革でカトリックの信者が減っていたから。スペイン人はなぜ「新大陸」へ進出した?そこを新たなスペイン領にすれば豊かな資源と労働力の獲得が期待できるから。福音伝道の裏にビッグなビジネスがある。

未開の地、新大陸に伝道所を作り、先住民へ布教をする。ロケットを打ち上げはるか宇宙を目指す。理想の追求、キリスト教徒の、あるいは人類の未来をひらく一大事業。それだけか? 本当に? ♒16の大実業家は♒1の伝道所に突きつける。そこに欲がないと、エゴがないと言えるか?

♒16の大実業家(a big businessman)は、身も蓋もない言い方をすれば「お金儲けの国の王様」だ。彼にかかれば大抵の話が「煎じ詰めればお金(とパワー)の問題だよね? お金が沢山動く、力がうまれる、それを握りたかったんだよね?」という話になる。利権というやつですね

どのサインでも数え16度(後半第1グループ第1度数)で対向サインの要素がサイン本来のテーマに揺さぶりをかけてくる。自サインの影を見せてくる。その揺さぶりをのみこんで、後半第1グループの5度分をかけてふたたび自サインのテーマへ戻る。

ひとつ前、山羊座の数え16度を見てみよう。山羊座は地の活動サイン、初冬の地。その数え16度は「♑16汗を流そう」、テーマを打ちだす。♑16は「山羊座の中のちいさな蟹座」。力の集約を求める♑1とは対照的に♑16ではこどもたち(蟹座要素)が軽装で健康増進に取り組んでいる。

水瓶座は風の固定サイン、真冬の風。その数え16度は「♒16働く実業家」、♑16を裏打ちする。♒16は「水瓶座の中のちいさな獅子座」。理想や使命を重要視する♒1に対し、♒16は経営と支配(獅子座要素)の観点を持ち込む。理想や大志、大いに結構。で、それ、いくら儲かる?

「♒16働く実業家」の対向シンボルを見てみよう。「♌16台風一過」は嵐の後の陽光。♌16は「獅子座の中のちいさな水瓶座」、♒16とは逆にドラマティックな獅子座の性質(たとえば嵐のような波乱を好みがち)を水瓶座の大局観(嵐の彼方にある不変の太陽)で揺さぶってくる。

「♒16働く実業家」とスクエアになるのは「♉16ファウスト」と「♏16破顔一笑」。♉16と♏16はオポジション(180度)であり、♌16と♒16がつくるオポジションと直角に交わる。固定サイン数え16度の火地風水が揃いホロスコープを四等分するグランドクロス。

「♉16ファウスト」は神秘を解き明かそうと虚しく試みる男、「牡牛座の中のちいさな蠍座」。現実に満足する牡牛座を蠍座の向上心が揺さぶる。「♏16破顔一笑」は急に笑顔になる少女、「蠍座の中のちいさな牡牛座」。常に現状以上を求める蠍座へ牡牛座が現実肯定を突きつける。

欲しかったのはこんなものではない、と♏の貪欲さを見せる♉16。にっこり笑って♉のおおらかさを見せる♏16。波乱万丈の背後で常に変わらないものを見よ、と♒の大局観を見せる♌16。♌の経営者・支配者視点で理想を見つめる♒16。対向サインに揺さぶられる固定サイン数え16度。

「♒16働く実業家」とトラインになるのは「♊16演説する女性」と「♎16接岸できない」。登場順は最後だが水瓶座は風の固定サイン、まんなかの風。風の活動サイン、天秤座を風の固定サイン、水瓶座が裏打ちし、風の柔軟サイン、双子座が天秤座と水瓶座をいいとこ取りする。

天秤座は風の活動サイン、はじめの風。その数え16度は「♎16接岸できない」、テーマを打ちだす。接続してナンボの天秤座が孤立する。水瓶座は風の固定サイン、まんなかの風。その数え16度は「♒16働く実業家」、♎16を裏打ちする。理想を大切にする水瓶座に経営者目線が入る。

双子座は風の柔軟サイン、おわりの風。その数え16度は「♊16演説する女性」、♎16と♒16をいいとこ取りする。接続が復旧するまで自活する♎16、経営者・支配者目線で大志を検討する♒16。ふたつをいいとこ取りした♊16は女性参政権運動家。国民の「もう半分」へ権利の拡大を!

うまれたときのホロスコープで「♒16働く実業家」はどのハウスにある?2019年2月5日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌
で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 筋を通して(水瓶座) 生きていく(太陽) 利のために働く実業家(♒16)」

#サビアンシンボル物語

お気が向いたらサポートをお願いします!サポートは当番の紅茶代となり、ひいては明日への活力となります