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蟹座23度「文学とは何か」

2018年7月14日20時49分、トランジット太陽が蟹座数え23度へ入りました。蟹座数え23度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「文学とは何か」

「♋23文学とは何か」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「Meeting of a literary society ある文学会の会合」。青字が1975年ルディア版「The meeting of a literary society. ある文学会の会合」。ジョーンズ版とルディア版の違いは meeting に the がつくかどうかだけ。

「♋23文学とは何か」の番地チェック。蟹座後半(復路)の、5度ずつに分けた第2グループ(まんなか)の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1度数と第2度数の間にうまれるこども。こどもは両親のいいとこ取りをする。磯野家で言えば第3度数はサザエ。

ドデカテモリーで見る「♋23文学とは何か」番地チェック。蟹座数え1度で新月(太陽と月の合)が起きたとする。22日間で太陽は約22度動き23日目に蟹座数え23度。同じ期間に月は292度動いて牡羊座数え23度。スクエアです。♋23は「蟹座の中のちいさな牡羊座」

「♋21歌う主演女優」は波平。オペラはエモみの塊。人々がオペラに涙することができるのは、歌手の演技によって登場人物の感情を我がことのように感じとることができるから。「♋22蝶々夫人」はフネ。エモみとは、たとえば船待つ女。多くのひとが感じたことのある憧れのきもち。

「♋21歌う主演女優」波平と「♋22蝶々夫人」フネをいいとこ取りして「♋23文学とは何か」サザエがうまれる。人々が文学を研究し論じ合うための集まりが文学会。その会のミーティングが♋23のシンボル。文学会の会員たちは集まって文学作品を吟味し、批評する。

「♋23文学とは何か」については、このシンボルについての1975年ルディア版(An Astrological Mandala)解説がとてもいいので、ご紹介しよう。

The poets, novelists, and critics of a society represent the endeavor by especially sensitive and intellectually gifted individuals to give form and meaning to the most characteristic situations and interpersonal relationships of their society and culture.

ある社会の詩人、小説家、批評家は、特に感受性が高く知的に恵まれた個人による、彼らの社会と文化の最も特徴的な状況と人間関係にかたちと意味を与えんとする努力を代表している。

They mirror society and at the same time influence and guide its development.

彼ら(小説家、詩人、批評家)は社会を反映し、それと同時に影響を与え、社会の発展を導く。

It is their function to discuss the significance of what is, and to image what might be.

いまあるものの意義を論じ、あり得るものを思い描くのが彼らの機能である。

They are both barometers and thermostats, reflectors and projectors as yet mostly unconscious images.

彼らは気圧計(バロメーター)にして恒温機(サーモスタット)、未だほとんど無意識であるイメージの反射材(リフレクター)にして投影機(プロジェクター)である。

ルディア『アストロロジカルマンダラ』日本語訳は星見当番

エモみのかたまり、オペラには歌や音楽のタネとなる物語があり詩がある。その物語や詩は誰がつくる?詩人や小説家がつくる。社会のありよう、ひとの心のありよう、愛憎や喜び悲しみ、心のふれあいとすれ違い、美しさと醜さ、それらをすくいとり物語や詩に組み上げるのは詩人だ。

詩人、小説家、批評家。文学をつくり文学を研究する人々が集まって、作品を読みあい、論じあう。これは何を歌った詩か、何を物語る話か。歌わんとしたことを歌い、語らんとしたことを語れているか。無視しているもの拾えていない声はないのか。詩や小説とは何か。文学とは何か。

「♋23文学とは何か」とスクエアになるのは「♈23玉手箱」、重く、価値があるが覆い隠されて中身のわからない荷を運ぶパステルカラーを纏った女。すべての望みが叶えられる時なしの楽園から彼女は戻ってきた。中身のわからない貴重なお土産を腹に抱えて。

「♋23文学とは何か」の文学会出席者は「♈23玉手箱」に登場するパステルカラーの女のようなもの。詩人や小説家がすくいとり詩や物語に組み上げたものはヴェールに隠された玉手箱だ。重く貴重だけれど、それが本当はどんな効果を及ぼすものなのかは開けてみないとわからない。

文学会の集まりとは玉手箱持ち寄り蓋開け大会のようなものなのかもしれない。箱の中には何がある。文字の奥には何がある。

「♋23文学とは何か」は蟹座後半(復路)第2グループ(まんなか)の第3度数(サザエ)。同じ蟹座後半の第1グループ第3度数と比べてみよう。「♋18我が子を養う」は自分のうんだ子を育てるために懸命に地を掻く母鶏のシンボル。♋23の文学者たちはこの母鶏と対になる。

第1グループのサザエ「♋18我が子を養う」は自分の子を育て上げるために具体的で現実的な対応を必死で続ける。第2グループのサザエ「♋23文学とは何か」は♋18のテーマを裏打ちする。詩人や小説家は母鶏、作品はヒヨコ。ヒヨコを力強い文学に育て上げるには、何が必要だろう。

蟹座前半(往路)で「♋23文学とは何か」と対になるのは同じ第2グループ第3度数の「♋8人真似ウサギ」。一丁前に人間の服を着て得意げに練り歩くウサギたち。自分の器よりも大きなことへ興味を持ち、かたちだけでも真似してみようと挑戦する好奇心。

ウサギが人間の服を着たっていいじゃないか。ありのままのウサギに甘んじていなくたっていいじゃないか。ウサギたちは立ち上がり、人間のように歩き出す。詩人、小説家、批評家は書くことで現状を批判する。これが現状だ。でもこの現状に甘んじていなくたっていいじゃないか。

もっと別の生きかたがあってもいいはずだ。もっと別の美しさが、もっと別の未来があってもいいはずだ。私たちは服を着て歩くだけの動物か?私たちはいたずらウサギか?ひとまねこざるか?そうではないはずだ。ことばを操り、よりよい方向を目指す智慧あるひとであったはずだ。

詩と物語という昔ながらの器を使い、人々の「あるある、それな」に支えられ(♋21)、はるか彼方の未来から訪れる新しい何かへのあこがれをバネにして(♋22)、詩人、小説家、批評家は新しい文学を生み育てようと互いに研鑽しあう(♋23)

うまれたときのホロスコープで「♋23文学とは何か」はどのハウスにある?今日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) いつものように(蟹座) 投げかける(太陽) 胸に問う文学とは何か(♋23)」

#サビアンシンボル物語

【♋23文学とは何か をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♌23人馬一体(となりのサイン)
♍23獣の調教(60度)
♎23朝を告げる鶏(90度)
♏23獲物が変身(120度)
♑23ダブル敢闘賞(180度)
♓23降霊会(120度)
♈23玉手箱(90度)
♉23宝飾品店(60度)

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