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牡牛座21度「聖書占い」

2018年5月11日午前2時26分、トランジット太陽が牡牛座数え21度へ入りました。牡牛座数え21度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「聖書占い」

「♉21聖書占い」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A finger pointing in an open book 開いた本の中を指し示す(一本の)指」。青字が1975年ルディア版「Afinger pointing to a line in an open book. 開いた本の中の一行を指し示す指」

「♉21聖書占い」の番地チェック。牡牛座後半(復路)の、3分割した第2グループ(まんなか)の、第1度数。どの5度組でも第1度数はその組のテーマをバン!と打ち出す。磯野家で言うと第1度数は波平。

「♉21聖書占い」をドデカテモリーの応用で見てみよう。牡牛座数え1度で新月(太陽と月の合)が起きたとする。21日目には太陽は20度進んで牡牛座数え21度、月は260度進んで山羊座数え21度に。太陽と月、2回目のトラインです。「♉21聖書占い」は牡牛座の中のちいさな山羊座。

「開いた本の中を指し示す指」これはビブリオマンシーのシンボル。ビブリオマンシー(書物占い・開典占い)とは、ある程度ボリュームのある本、特に聖典(たとえば聖書)を用いる占い。問題について念じ、目をつぶって適当にページを開き、指を置いた位置の一節をお告げとする。

ひとつ前の5度組、牡牛座後半(復路)第1グループ(はじめ)の第1度数(波平)は「♉16ファウスト」、あらゆる学問を極めたのに知りたかったのはコレジャナイと気付いた男だった。「♉21聖書占い」では目をつぶり、無作為にページを繰り、えいや! で「コレだ!」を決めちゃう。

あんなにがっかりして、葛藤して、試行錯誤した牡牛座後半第1グループのあとに「目をつぶって、めくって、えいっ! (* >ω<)👉📖」が登場する。安易? いいえ。頭の中だけで考えているとどうしても自分の欲に左右されてしまう。「天の神様の言うとおり」はそれを避けるための手段。

ビブリオマンシー(開典占い)は一人で考えていて行き詰まったときにも使えるし、複数名で話し合っていてどうにもこうにも折り合いがつかないときにも「神様に決めていただきましょう! 何が出ても個人の意見じゃないからね、恨みっこなしよ」という形で使えるんです。

「下手の考え休むに似たり」ということわざだってあるくらいですからね。「何であれ、無作為に何かを選んで、それを指針としてみよう。はい、天の神様の言うとおり!」というのだって立派に問題解決法なのです。「何か試してみなくては何も始まらない」という状況では、特に。

ビブリオマンシーは「用いる本を信頼することができる」というのも重要。大抵のことが載っていて、いざというときの頼りになることばが載っている本。聖書が選ばれることが多いけれど、聖書のことばを信頼していないひとがそれを使ってもあまり意味はないです。

その本に書かれていることを初めから終わりまで一字一句理解している必要はないし覚えている必要はないけれど、目をつぶってえいや! で行き当たったことばを「自分に必要な助言である」と受けとめて従うだけの価値はある、と「信頼する」ことは大事です。

それに親しんでいること信頼できることが決め手。聖書には信頼できるほど親しんでいないけれど、タロットであれば78枚ひと組でこの世界に起こる大抵のことは網羅していると思うし、どの1枚を引いても我がこととして受け入れられる、というのであればタロットを引いた方がいい。

仮に「聖書にも親しんでいないしタロットもそれほど…だけどサビアンシンボルになら慣れ親しんでいる」というひとがいた場合(たとえば、ね)、そのひとはサビアンシンボルの本を使ったビブリオマンシーや、12サインダイスと30面ダイスでお告げを引きだすことができるわけです。

『星の王子さま』に「こいつぁ箱だよ。あんたの欲しいヒツジ、そん中にいるよ」という飛行士のことばがありますが。聖書占いの聖書って「ヒツジの入った箱」なんです。ヒツジそのものではないけれど、中にヒツジがいる。それを「そういう箱」として信じることができれば。

ああでもない、こうでもない、コレジャナイと考えることによってでははく、「そこを覗けば求めるヒツジは居るのだ」と信じて開くことにより、中の子ヒツジに触れることができる。あらゆる問いに対するあらゆる答えがそこにある。目を閉じて。お導きを願おう。神様の言うとおり。

当番のフォロイーさんに、本日が太陽回帰の方がいらっしゃいましてね(おめでとうございます!)。その方がまさに今日いみじくもおっしゃったんです、「オッケージーザス、導いて」。その言葉をお借りするなら聖書占いとは「オッケーバイブル、お告げして」。

「OKグーグル」も「ヘイSiri」も「そうやって求めれば、膨大なデータの中から情報を探し出してくれるはず」という信頼があるからこそ成立する。「オッケーバイブル」ことビブリオマンシーも「この中に求めることへの答えは必ずあるはずだ」という信頼の上に成り立っている。

まとめよう。ビブリオマンシーは「自分で考える」を一旦棚上げにし、伝統的書物を参照する。目を閉じて無作為にページを繰り、「狙って出したものではない→我田引水・俺得のズルではない結果→神様の言うとおり」とする。恨みっこなしで知恵を借りることができる妙案。

「♉21聖書占い」は牡牛座後半(復路)第2グループ(まんなか)の第1度数(波平)。牡牛座前半第2グループの第1度数と比べてみよう。「♉6谷繋ぐ橋」、こちらとあちらの間には深い谷が横たわる。だからと言って迂回はしない。まっすぐあちらへ渡るため橋をかける。

聖書を、あるいは他の信頼できる伝統的書物を「橋」にして、目指す向こう側へ渡れないか試してみよう。大切なことは今いる場所から目的地まで移動することであって、移動のためのアイデアが自分の頭から出たものか、自分の頭以外のところから出たものかは関係ない。

「♉21聖書占い」は「思考停止」「思考放棄」「盲信」に見える、けれども。では「OK Google, ○○して」は思考停止だろうか? 盲目的だろうか? 違う。ビブリオマンシーで目をつぶるのは、作為を入れないため。見てしまえばどうしても選り好んでしまうから。

自分というフィルターで、自分の欲で結果が左右されないように。自分の考える枠組みの外までも参照するために。自分の頭から出たものではないことばを得るために。エゴから自由になって、より広い範囲から知恵を借りられるように、ビブリオマンシーのときは目を閉じる。

生まれたときのホロスコープで「♉21聖書占い」はどのハウスにある? 今日の太陽はそこを照らす。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう。

「○○○○で(五音・ハウス) 論より証拠(牡牛座) 意識する(太陽) 答えはここに聖書占い(♉21)」

【♉️21聖書占い をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♊21民衆の声(となりのサイン)
♋21歌う主演女優(60度)
♌21ラリッた鶏(90度)
♍21チームワーク(120度)
♏21反抗する兵士(180度)
♑21連携プレイ(120度)
♒21失望した女(90度)
♓21仔羊と子と子守(60度)


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