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射手座17度「復活の祝い」

2018年12月8日13時04分、トランジット太陽が射手座数え17度へ入りました。射手座数え17度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「復活の祝い」。「ふっかつのいわい(祝い)」だよ、「ふっかつののろい(呪い)」じゃないよ。

「♐17復活の祝い」原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「(ある)復活祭の日の出の礼拝」。青字が1975年ルディア版「(ある)復活祭の日の出の礼拝が大勢の群衆を引き寄せる」

「♐17復活の祝い」番地チェック。射手座後半(復路)の、5度ずつに分けた第1グループ(はじめ)の、第2度数。どの5度組でも第2度数は第1度数を裏打ちする。磯野家で言えば第2度数はフネ。

「♐16旅は道連れ」が波平、テーマを打ちだす。人間のおこぼれ狙いで船についていくカモメたち。だって自分で魚を捕るより断然コスパがいいんだもの。「♐17復活の祝い」がフネ、波平を裏打ちする。キリスト復活を記念して、日の出に礼拝をする。太陽にキリストを重ねている。

復活祭は「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に行われる。暗くて寒い冬が終わり、昼夜が等しくなる春分の日を過ぎて「もう本格的に春!日は長くなるし子羊は生まれるし鶏は卵を生むし」っていう季節のお祝いでもある。キリストのよみがえりは太陽パワーのよみがえり。

♐16と♐17は「もらう」コンビだ。♐16ではカモメが人間の船から出る食べ物を「もらう」。♐17では人間が復活祭の日の出に礼拝所に集まり「春が来た、キリスト(太陽)は死(冬)からよみがえりたもうた、ああ神様ありがとう」と陽光と暖かさの恵みを「もらう」

船についていって船員が捨てるおこぼれを食べるカモメ(♐16)は、人間から見ればなるほどちゃっかりしている。しかし人間だって太陽を浴びて育つ植物と、その植物を食べる牛やら羊やら鶏やらを食べて暮らしているんだから、まあ太陽のおこぼれをもらって生きるちゃっかり屋だ。

毎年春が来る。毎朝日が昇る。それらは当たり前のことのようで、当たり前じゃない。当たり前ではなく、ありがたいこと。たとえばむかしイエス様が、自分は罪がないのに人々の罪を引き受け殺されて、その3日後によみがえったみたいに有り難い(レアな)こと。春が来るたび祝う。

今年も春が来るのは、今朝も太陽が昇るのは、柳が芽吹き仔羊が生まれ、卵からヒヨコが孵るのは当たり前のことではなくてありがたいこと。一年ごとに、春が来るたびに、日の出の礼拝に集まって皆で再確認する。復活祭はそういう節目のお祭り。

夜明けや日の出に関するシンボルはサビアンシンボル360種類に繰り返し出現する。「♌27 Restart」「♎3新たな夜明け」「♎23朝を告げる鶏」「♐12目覚めの刻」そして「♐17復活の祝い」。共通して「再生・刷新」を意味するシンボル群だが、それぞれ少しずつ方向性が違う。

「♌27 Restart」はひと旅終えて再出発。「♎3新たな夜明け」は12サイン後半の本格始動。「♎23朝を告げる鶏」は情報をシェアする一番鶏。「♐12目覚めの刻」は理想の体現者であり先駆者。そして「♐17復活の祝い」は毎春が当たり前のようで特別であることを再確認するお祝い。

秋の3サインで数え17度同士がどう繋がっているかを見てみよう。初秋、風の活動サイン・天秤座がテーマを打ちだす。仲秋、水の固定サイン・蠍座が天秤座を裏打ちする。晩秋、火の柔軟サイン・射手座が天秤座と蠍座をいいとこ取りする。

「♎17港の見張り番」がテーマを打ちだす。引退した船長が港を見張っている。災害で地域が孤立したとき、頼りになるのは経験者だ。「♏17自家受粉」が♎17を裏打ちする。他人の精を受け入れるのではなく自分の霊で自分を妊娠させた女。自分ひとりで、我が子の母にして父となる。

♎17と♏17をいいとこ取りして「♐17復活の祝い」がうまれる。♎17は船着き場が復旧するまでベテランが目視で急場をしのぐ。♏17はある女性が父も自分、母も自分の100%出資子会社みたいな子を身籠る。手持ちの資源で困難な時期を乗り越え、無事に復活の朝(♐17)を迎える。

「♐17復活の祝い」対向シンボルを見てみよう。「♊17健全な成長」は知の頭に溶け込む健康の頭。♊16では婦人参政権運動家が「国民の半数を占める女性が政治に参加できないのは不当だ、女性も仲間に入れろ!」と主張した。♊17では「健康の頭」が「知の頭」に仲間入りする。

女性が、それまで男性にしか開かれていなかった世界の仲間入りを果たす。健やかで大胆な若い精神が成熟した思索家の精神に仲間入りする。古参は新参者を迎え入れ、新参者は古参に刺激を受けて集団は刷新される。それが「♊17健全な成長」

♊17では新参者が古参へ溶け込んでいって集団全体が刷新される。♐17では季節の周期とキリストの死と復活物語を重ね合わせた節目を皆で迎えることで参加者の意識が刷新される。昨日と同じような日の出に見えても、そうではないのだ。命があらたまる特別な日の出なのだ。

「♐17復活の祝い」とトラインになるのは「♈17老嬢二人」と「♌17自主的聖歌隊」。火の活動サイン・はじめの火の牡羊座がテーマを打ちだす。火の固定サイン・まんなかの火の獅子座が牡羊座を裏打ちする。火の柔軟サイン・射手座が牡羊座と獅子座のいいとこ取りをする。

「♈17老嬢二人」がテーマを打ちだす。妻にならない。母にならない。結婚妊娠出産育児だけが女のありかたではない。高齢独身女性がふたり、凛と生きている。「♌17自主的聖歌隊」が♈17を裏打ちする。教会からのお墨付きはない。でも歌いたい。神のために歌いたい。我々は自主的な聖歌隊。

わたくしたち高齢独身女性ですが、それが何か?の「♈17老嬢二人」と、歌うのにお墨付きは関係ないという「♌17自主的聖歌隊」をいいとこ取りして「♐17復活の祝い」がうまれる。復活祭の日の出の礼拝には、老嬢たちだってお墨付きのない聖歌隊だって、きっと来ている。

復活祭(イースター)の日、東(East)から昇る朝日は早朝礼拝に集う人々全員を復活の光で包む。よみがえったキリストの目から見て老嬢だとか非正規の聖歌隊だとかいう属性は何か意味を持つだろうか? 船乗りの目にカモメが皆同じに見えるように、神の前に人は皆同じじゃないか。

「ついて行ったら、いいことあるぞ」と♐16のカモメたちは船について行く。実際、人間が食べ物を投げてくれるんだからこれはお得だ。キリスト教だって最初は「あの人について行ったら、いいことあるぞ」から始まった。ついて行った人々には社会のお墨付きなんか持たない人が沢山いた。

「ついて行ったら、いいことあるぞ」で集まった人々のずっと末裔に、いま復活祭の早朝礼拝へ集う大群衆がいる。みんな、自分たちを引きつけてやまない導きの光、よみがえりのキリストを象徴する春の太陽が昇ってくるのを待っている。暖かな光を投げかけてくれるのを待っている。

「♐17復活の祝い」とスクエアになるのは「♍17力の開放」。乙女座は地の柔軟サイン、晩夏の地。その数え17度は噴火する火山。♍16で大猿と直面し、何でもありの魚座力に揺さぶられる、♍17でストッパーが外れてドッカーンする。スーパーサイヤ人化する孫悟空みたいに。

射手座は火の柔軟サイン、晩秋の火。その数え17度は復活祭の日の出の礼拝。♐16では双子座力のゆさぶりを受ける。ついて行ったらいいことあるぞ、でカモメは人間の船を追う。同じように♐17では人間の信徒たちがキリストについていき、早朝礼拝で彼のひとのよみがえりを祝う。

堅い岩盤(♍)に押し込められているドロドロと形のないマグマ(♓)が炎と共に噴き上がるのが火山の噴火(♍17)。古き言い伝え(♐)の中から若々しい血の通った人物像(♊)あるいは輝かしい春の太陽がよみがえってくるのが復活祭の日の出(♐17)

「♐17復活の祝い」は射手座後半(復路)第1グループ(はじめ)第2度数(フネ)。射手座前半(往路)で♐17と対になるのは同じ第1グループ第2度数の「♐2風雨急を告ぐ」。風が海を刺激して白波が生まれる(♐2)ように、復活祭の日の出(♐17)は信徒の魂を刺激し刷新する。

うまれたときのホロスコープで「♐17復活の祝い」はどのハウスにある? 2018年12月8日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 楽観性を(射手座) 発揮する(太陽) 日の出を浴びて復活の祝い(♐17)」

#サビアンシンボル物語

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