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乙女座8度「ダンス入門」

2018年8月30日19時17分、トランジット太陽が乙女座数え8度へ入りました。乙女座数え8度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「ダンス入門」


「♍8ダンス入門」の原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「はじめてのダンス指導」。青字が1975年ルディア版「ある五歳児がはじめてのダンスレッスンを受ける」


「♍8ダンス入門」の番地チェック。乙女座前半(復路)の、5度ずつに分けた第2グループ(まんなか)の、第3度数。どの5度組でも第3度数は第1度数と第2度数のこども。こどもは両親のいいとこ取りをする。磯野家で言えば第3度数はサザエ。

ドデカテモリーで見る「♍8ダンス入門」。♍1で新月(太陽と月の合)が起きたとする。7日間で太陽は7度進み8日目には太陽♍8。同じ7日間で月は97度進んで8日目には月♐8で太陽とスクエア。♍8は「乙女座の中のちいさな射手座」

「♍6浮世は回る」が波平、浮き沈みしながら一方向へ進み、元の位置へ帰ってくる。さあしっかりつかまって。「♍7トップを狙え」がフネ、囲いの中に女御更衣あまたさぶらひたまひける。新人来るたび総選挙。♍6回る浮世で♍7てっぺん取るには?というところで♍8が登場する。

「♍8ダンス入門」はサザエ、上がり下がりは世のならい「♍6浮世は回る」波平と美貌・才能・ファン投票「♍7トップを狙え」フネをいいとこ取りする。5歳児がはじめてのダンスレッスン。そうですよねえさすが乙女座……という展開。お!け!い!こ!ごと!

洋の東西を問わず踊りは人気の高い習い事。美しい身のこなし、よい姿勢、リズム感、音楽のセンス、自分がどう見られるか、自分をどう見せるかという意識の育成、それにペアや群舞の場合は協調性。貴婦人の嗜み、ショービジネス志望者の必須科目。早いうちから英才教育。


「五歳児」のサビアンシンボルは、この♍8の他に♑19がある。5は創造性と人間を象徴する数。五芒星は手足と頭のある人体のかたち。トップを狙うならトップ集団のいる囲いの中へ入る必要があるように、個性や創造性を発揮するには「表現のための型」を習得する必要がある。五歳から始める型稽古。


「5」をあらわすかたちには五芒星(☆)の他に番地チェックでおなじみの十字の中心に5があるかたちがある。この十字の中心にある5は1234の作る平面より上空にある。つまりピラミッドのかたち。5度組の5は1234を束ねてその精髄(いちばんいいところ)をとったもの。

精髄(いちばんいいところ)は英語では quintessence クィンテッセンス。クィント(quint 5)エッセンス(essence 本質)。五番目の元素。火・地・風・水の四大元素を束ねて、その上をいく「いちばんいいとこ」が精髄。『フィフス・エレメント』って映画ありましたね。

五芒星(☆)は頭を「かしら(リーダー)」にして残りの手足を自在に動かせる人間の姿。1234の正方形を底面にして5が頂点になるピラミッド型も「5」のかたち。ダンス教室へ入る五歳児は頭による体のコントロールを学び始める。

ダンスには、その種類ごとに型がある。音楽に合わせることも必要だし、他人と踊る場合には互いに息を合わせることも必要になる。見て、聞いて、合わせて、動く。自分に表現したいことがあっても、それをダンスの型に乗って表現する必要がある。ダンスは動きで表現する体の歌。

「♍8ダンス入門」とトラインになるのは「♉8出番待ち」。牡牛座は地の不動サイン、まんなかの地。その数え8度は冬の到来を見越して橇を用意する。必ず出番が来る。乙女座は地の柔軟サイン、おわりの地。その数え8度はダンスの初稽古。いつか踏む初舞台を見越したはじめの一歩。

「♍8ダンス入門」とスクエアになるのは「♊8分け前の要求」。双子座は風の柔軟サイン、晩春の風。その数え8度はストライキ。利益の正当な分配を。我々の待遇改善を。要求が通らなければ我々は「動かない」ぞ!というのがスト。頭(かしら)に顎でこき使われる手足の反乱。

乙女座は地の柔軟サイン、晩夏の地。その数え8度は5歳の子がダンス教室で自分の手足を音楽に合わせて一定のかたちに動かすことを学ぶ。ダンスをするには自分が手・足・体の主(かしら)になって、その上で音楽に、パートナーに、チームメイトに協調して動く必要がある。

♊8では「かしら(リーダー・経営者)」に顎でこき使われる「手足(労働者たち)」が抵抗して「動かない!」をやる。それとスクエアの♍8は自分が「かしら」になって自分の手足を統率する稽古を始める。その手足の「かしら」である自分でさえも音楽や振付に対しては頭を下げて従うのだ。

この主従の入れ子構造は♍1と♍2から延々と続いている乙女座のテーマ。「自分自身を統率すること」は乙女座の大切なテーマ。身を修める(修める≒マスターする、手中に収める)と書いて「修身」とも呼ぶ。自分が自分のマスターになった上で、更により大きなあるじに仕える。

乙女座では「仕える」が大きなテーマになってくるけれど、乙女座は頭空っぽで誰かの手足になって動く「のうなしあんよ」ではない。自前の頭はある、頭で自分を統率している。その頭が下がるほど重要なものがあるから仕えている。大河ドラマ『真田丸』で真田昌幸の下についた出浦様みたいに。

「♍8ダンス入門」は乙女座前半(往路)第2グループ(まんなか)の第3度数(サザエ)。同じ乙女座前半の第1グループ(はじめ)第3度数と比べてみよう。「♍3孤独ではない」はふたりの守護天使。神に従う者には神の加護がある。踊りの稽古を積む者にも与えられる加護がある。

音楽に合わせて踊る。手足で拍子を取って、体で歌う。頭の指令に従って体が思いを表現する。体が表現する思いを音楽が支えてくれる。神様に我が身を捧げる人間を守護天使が守るように、踊りに我が身を捧げる者を踊り自体と仲間が助けてくれる。ひとりで踊っているのではない。

「ダンス教室に入門すること」も「音楽に合わせて踊ること」もまた「ある囲いの中に入る」ということ。回転木馬に乗ることや、後宮へ入ることと同じ。クラブ活動でも学校でも同じ。囲いの中で、型の中で、それに従いそれに守られ、そしてそれを利用する。そうやって自分を磨く。

うまれたときのホロスコープで「♍8ダンス入門」はどのハウスにある?2018年8月30日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう

「○○○○で(五音・ハウス) 指の先まで(乙女座) 意識する(太陽) 基本が大事ダンス入門(♍8)」

#サビアンシンボル物語

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