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アストロ紙芝居

2014年辺りにツイキャスで使うために作った画像を再掲。あらゆる素材をだいたい切り絵と貼り絵で作っていたので、「本業は幼稚園の先生か何かでしょうか……」と訊かれたことがあります。違います。何かこう、壁に貼るものを作っていそうなイメージがあったらしい。当番の表の稼業は流浪の経理部員です。

ツイキャスのタイトル用イラスト

「ホロスコープってそもそも何なの?」というテーマで配信をしたときのタイトルバック

「宇宙があります」まずはここから

BGMは「ツァラトゥストラはかく語りき(2001年宇宙の旅)」でもいいですし「スターウォーズのテーマ」でもいいです。むかしむかし、遠い宇宙の片隅で……

宇宙の中に地球がある。太陽もある

はい、太陽と我らが地球です。地球に降りて、地面から宇宙を眺めてみましょう。

「地球から見ると」太陽が黄道上を動いているように見える

はい、ここからは地球目線。地上から空を見上げると、地面は動いていなくて太陽が星空の中で季節ごとに位置を変えるように見える。太陽がいる辺りの空は青空になって星が見えない。そのかわり、日が沈むと太陽の反対側にある星が真夜中に南の空にきらきら輝いて見える。季節ごとに「その時期、夜になると見える星」「その時期、見えなくなってしまう星」があって、むかしの人達はそれで時の経過、季節の移り変わりを知った。

地球から見た「太陽が1年かけて巡る通り道」のことを「黄道」と呼び、その黄道を12等分して、それぞれの区画に近い星座の名前をその呼び名としたのが「12サイン」の始まり。

季節の区分から12サインが生まれる

12サインの輪を巡るのは太陽だけではない。同じ太陽系の惑星たちも、地球の衛星である月も、地球から見ればみんな、12サインの輪を背景にして空を動いているように見える。12サインの輪は時計の文字盤のようなもので、動き回る惑星たちの位置はすべて「何座の何度」あるいは「黄経何度」と言いあらわす決まりになっている。

ホロスコープの半分は「見えない空」だよの図

「地球を中心に据えたとき、黄道を背景にして惑星たちがどこにいるのかを示す座標がサイン」、それでは「ハウス」とは何か? これを理解するには、まず「よくある丸いホロスコープの下半分は『地上から見る限り実際には見ることができない空』である」ということを頭に置いてもらう必要がある。

黄色い輪が「サイン」、水色と黒の円が「ハウス」

ホロスコープとは「ある瞬間、ある地点を中心に空を見たときの星の配置を図に示したもの」。そして、その配置図は「東の地平線と黄道が交わる位置・アセンダント」を境にして「地平線より上・目に見える空」と「地平線より下・隠されている空」に分けられる。ホロスコープとは「ある瞬間ある地点から『見える星』と『見えない星』の一覧」だ。「一覧」は「ひとめで見ることができるもの」ね。

文字だらけの「ハウス」解説

ハウスって結局何か? 本当に「家」です。「間取り図」のようなもの。「君が乙女座の新月生まれだということはわかった。ではその日そのとき、きみのいた場所からは東の空に何が見えていた?」を問うものがハウス。まったく同じ生年月日でも出生時刻や出生地が変われば「東の空に見えていたもの」が変わり、そこが変わればハウスが変わります。

ハウスの位置と意味合いを短い言葉で

かんたんなハウス位置図解と、ハウスの意味。1ハウスから6ハウスは地平線より下、見えない場所。これは「自宅」のようなもの。プライベートスペース。7ハウスから12ハウスまでは地平線より上、見える場所。これは「往来」のようなもの。パブリックスペース。

1ハウスは「玄関」
2ハウスは「お台所」
3ハウスは「勉強部屋」
4ハウスは「寝室」
5ハウスは「TVのある部屋(※娯楽室)」
6ハウスは「お風呂・洗濯室」
7ハウスは「お店・公園」
8ハウスは「銀行・役所」
9ハウスは「図書館」
10ハウスは「職場」
11ハウスは「ネットカフェ」
12ハウスは「病院」

ホロスコープの真ん中には、その日生まれた誰かがいるよ

毎日毎秒、誰かの生まれる日。ホロスコープの真ん中には、その日そのときその場所で生まれ落ちた誰かがいる。生まれた誰かを取り巻いていた星の配置を、見えるもの見えないもの全部まとめて書き記した図が「出生図(ネイタルチャート)」。

誰かのネイタルチャートを見るということは、そのひとの人生の始まりに立ち会っていた星たちを、そのひとのいた位置に立って見上げる疑似体験をするようなもの。「他人の靴を履く(英語の慣用的な言い回し。Try on someone's shoes. 他人の靴を履いてみる、とは『相手の立場に立ってみる』ということ)」ように「他人の空を見る」をやってみよう。

おまけ

なお、現在ではこの丸い図表(チャート)全体を「ホロスコープ」と慣用的に呼びますが、昔は図の水色で示した部分の名称が「ホロスコープ」でしたという図。

そして現在では「生まれたときに太陽があったサイン」のことを「あなたの生まれ星座」と呼びますし、雑誌の星占いで見るのも太陽サインですが、昔はこの「ホロスコープ(東の地平線と黄道がぶつかる場所・アセンダントを含むハウス)」に位置するサインこそが「あなたの生まれ星座」でした。あなたが地上にこんにちは赤ちゃんするのと同じ瞬間に東の地平線からコンニチハした星(サイン)は「あなたの天の相棒」みたいなものだからです。生まれたときからズッ友だよ!

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