乙女座26度「儀式への参加」
2018年9月18日午前8時04分、トランジット太陽が乙女座数え26度へ入りました。乙女座数え26度のサビアンシンボルをぎゅぎゅっと五文字くらいに圧縮すると「儀式への参加」
「♍26儀式への参加」原文チェック。黒字が1925年ジョーンズ版「A boy with a censer 香炉を持つ（ある）少年」。青字が1975年ルディア版「A boy with a censer serves the priest nearthe alter. 香炉を持つ（ある）少年が祭壇のかたわらで司祭に仕える」
「♍26儀式への参加」番地チェック。乙女座後半（復路）の、5度ずつに分けた第3グループ（まんなか）の、第1度数。どの5度組でも第1度数はグループのテーマをバンと打ちだす。磯野家で言えば第1度数は波平。
ドデカテモリーで見る「♍26儀式への参加」番地チェック。♍1で新月（太陽と月の合）が起きたとする。25日間で太陽は25度進んで26日目には太陽♍26。同じ25日間で月は325度進んで26日目には月♋26で太陽とセクスタイル。♍26は「乙女座の中のちいさな蟹座」
boy は（man 成人男性に対して）まだ一人前のおとなではない、こどもの男性。 censer は画像のような「（吊り）香炉」のこと。お香（incense）を焚くものだからcenser。thurible（シューリブル）とも呼ぶ。鎖で吊り下げ、儀式の際に香りを振り撒く。
吊り香炉を持つ少年は、まだ一人前のおとなではない。彼は儀式の主役ではない。儀式を取りしきるのは司祭であり、少年はその司祭に仕えている。しかし少年は、たとえばその儀式に参列している一般の信徒と比べれば「儀式を取りしきる側」の一員だ。ほんの末席ではあるけれども。
この「♍26儀式への参加」で乙女座も最後の5度組へ入った。この5度組の第1度数では「仕えること」がテーマとなる。少年は司祭に仕える。儀式に参列している一般の信徒に仕える。そして何よりも、神様に仕えている。司祭様のため、信徒たちのため、そして第一に神様のため。
一人前のおとなではないけれど、できることはある。司祭の資格はないけれど、果たせる役目はある。大役は担えないけれど、大役を担う人のかたわらにいて補佐をすることはできる。こどもだけれど、ぼくも働く。神様のおん前で。祭壇のかたわらで。
香炉の煙は上へのぼる。この煙がのぼるように、ぼくらの祈りも天へ届きますように。香炉の煙は儀式の場を包む。司祭様も、ぼくも、信徒のひとたちもみんなこの香る煙に包まれる。神様のお恵みがこの煙のようにぼくらをすっぽり包んでくれますように。
「♍26儀式への参加」とトラインになるのは「♉26熱唱伊達男」。牡牛座は地の不動サイン、まんなかの地。その数え26度はセレナーデを歌うスペインの伊達男。彼の歌は夜風に乗って恋人の窓辺までのぼっていく。「歌で口説く」という文化があるから恋心を粋にラッピングできる。
乙女座は地の柔軟サイン、おわりの地。その数え26度は香炉を持つ少年。♉26に「口説く男」と「口説かれる女」という役があり、ふたりを恋歌が繋ぐように♍26にも「仕える少年」と「少年が仕える司祭様や神様や信徒」という役があり、仕える少年と彼の仕え先を香炉の煙が繋ぐ。
♉26にあった「歌で口説く」という文化に当たるのは、♍26では儀式という型だ。儀式には香炉が必要、スペインの伊達男が誰かに恋心を伝えるときに歌が必要なのと同じように。祈る気持ちを香りでラッピング。この祈り届け、神様へ。
「♍26儀式への参加」とスクエアになるのは「♊26風雪に耐える」。双子座は風の柔軟サイン、晩春の風。その数え26度は緑の葉をすっかり落とし、裸の枝に霜だけをまとった冬木立。非常事態に際してぎりぎりまで削ぎ落とした、だけどまだ生きている。少しも寒くないわ。
乙女座は地の柔軟サイン、晩夏の地。その数え26度は香炉を持つ少年。♊26の木は葉をすっかり落として裸同然だけど、♍26の少年は儀式を行う人々の一員だ。彼の捧げもつ香炉の煙はその場の皆をすっぽりと包みこむ。彼は役目を与えられ、儀式に参加する。少しもさびしくないわ。
「♍26儀式への参加」は乙女座後半（復路）第3グループ（おわり）第1度数（波平）。同じ乙女座後半の第1（はじめ）・第2（まんなか）グループの波平達と比べてみよう。1がテーマを打ちだし、2が1を裏打ちし、3が1と2をいいとこ取りする関係はグループ間でも成り立つ。
乙女座後半第1グループの波平は「♍16大猿と対面」。こどもたちが動物園のオランウータンと対面する。人間が人間らしくあるために「省略」してきたものを思わせるような荒々しい獣。第2グループの波平は「♍21チームワーク」。女の子たちが球技を通じて協力を学ぶ。
人間が人間になるためにノケモノにしてきた要素は、まずヨソモノの獣としてこどもたちの前に現れた（♍16）。こどもたちはボールゲームを通じて自分の中のケモノ性（闘争心や我欲）をひとつの目標に向けること、仲間のこどもたちと協力して目標達成することを学んだ（♍21）
第1波平の「♍16大猿と対面」、そして第2波平の「♍21チームワーク」をいいとこ取りして第3の波平「♍26儀式への参加」がうまれる。この三つ組にはすべて「こども」と「仲間かどうか」が関わっている。大猿はこどもたちの仲間ではない。バスケチームの女の子たちは仲間だ。
香炉を持つ少年（♍26）はこどもであり、仲間だ。誰の仲間？儀式を取りしきる司祭様の仲間で、儀式に参列する信徒たちの仲間だ。♍21では同じこども・同じ少女の仲間だったけれど、♍26の少年には年齢性別色々の仲間たちがいる。儀式のために集まった仲間たちだ。
バスケットボールにはルールがあり、目標がある。ゴールにボールを入れる。その枠の中で自分の役割を自覚し、協力しあう。儀式にもルールがあり、目標がある。お祈りを神様に届ける。その枠の中で自分の役割を自覚し、協力しあう。それができたら、もうそこにノケモノはいない。
ケモノは（自分の中に）いてもノケモノはいない。ある目標へ向かって自分の力を方向づけること。ルールを理解し守ること。同じ目標を共有する者をチームと見なすこと。チームみんなで目指す未来のために役割を果たすこと。それが自分をチームに繋ぎとめ、チームを未来へと繋ぐ。
未来は♍26の少年が捧げもつ香炉の、煙の向かう先にある。♍20で皆が目指した日の沈む岸辺にある。檻の中にいた大猿は孫悟空になって旅の仲間に加わる。皆で行くんだ天竺へ。
乙女座後半（復路）第3グループ第1度数の「♍26儀式への参加」と乙女座前半（往路）で対になるのは第3グループ第1度数の「♍11望みはスペル」。ママの強い望みがお腹の赤ちゃんに作用して、うまれた息子の輪郭を決定づける。こんにちは赤ちゃん、私が型よ。
♍11で息子の輪郭を決定づけたママの望みは♍26では男の子の振舞を決定づける儀式の型になっている。儀式の香炉持ちには望ましい振舞、決まった作法がある。望みどおりの息子がママの心にかなうように、作法通りの振舞をする香炉持ちは神様と仲間の心にかなう。
♍11と♍26は「型通りのいい子」の一対ということもできる。自由度が低い、面白くない、自分ドコイッタ？と思われるかもしれない。自由になる、自分を確立する前には一旦不自由な紐付き、首輪付き、型通りの時期を通る。型を破る前に型を守る段階がある。
型通りの時期は自由度が低い。しかしその分、仲間との絆や年長者の保護、神様からの守護がある。こう言っちゃナンだけど、組織に所属すると所属したなりの福利厚生があるようなものだ。型を守って保護されながら、未来の独立に備えて力を蓄えるのもひとつの生存戦略だ。
うまれたときのホロスコープで「♍26儀式への参加」はどのハウスにある？2018年9月18日の太陽はそこを照らした。穴埋め #アストロ短歌 で確認しよう
「○○○○で（五音・ハウス） みんなのために（乙女座） 生きていく（太陽） 仲間として儀式への参加（♍26）」
【♍26儀式への参加 をより深く理解するための比較対象シンボルリスト】
♎26白黒反転（となりのサイン）
♏26原住民の野営（60度）
♐26旗振り役（90度）
♑26滝と虹と妖精（120度）
♓26運命の分岐点（180度）
♉26熱唱伊達男（120度）
♊26風雪に耐える（90度）
♋26有閑階級（60度）
いいなと思ったら応援しよう！
