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こどもとうみ「ズームとワイドを使いこなそう」

 一緒に海に出る。サーフィンでも、サバニでも、ヨットでも、スノーケルでも、シーカヤックでも共通しているのは、海と向かい合うことが大前提のう・え・で!!!
 もう一つ大切なのが、一緒に海に出る人の存在意義。

 技術が未熟な頃は、誰かにいて欲しいし、助言が欲しいし、なんなら助けても欲しい。だから一緒にいる人に対しての依存度も高くなる。未熟な人同士よりも自分よりもスキルのある人にいて欲しい。
 そして、今後、ずっとスタート時点の軸となる「あの頃」として存在する大切な時期に一緒にいた人、気持ちはずっと覚えておきたい。

 でもある程度、少し自分でも出来るようになると、同じくらいのレベルの人とが楽しくなって行く。それでも自分よりもスキルのある人もいると安心。お守り的な存在。依存度は少し下がってくる。
 今度は、自分よりちょっと初心者と一緒になることで、自分の「あの頃」の気持ちと今を行ったり来たりすることも良い経験。

 そして、いよいよチームで漕ぐサバニは別として、自分ひとりでも海に出られるように(技術がトップレベルになる!のとは違う)なると、「あの頃」見る余裕のなかった海のことがさらに見えてくるようになる。そのことにより楽しさも、怖さも増すことになる。
 その頃になると、海に出るのは個々でも、その時の話を自分のことのように聞くことも出来るようになり、思いを馳せて、気持ちだけは共感共有することが出来る。ここで初めて同志になれる!気がする。

 1人でも海に出られるサーフィン、スノーケル、シーカヤック。自分と向き合う最高の時間。ここで止めると決めるのも、行くと決めるのも自分。海と自分と向き合いながら、小さな決定を重ねていく。興味、希望、挑戦、恐怖などをごちゃ混ぜにしてから、出す決定。それが自分のことを守ることになるし、自分のワクワクを満たすことにもなる。

 これも、誰かといることで楽しさは倍増する。安全も倍増。1人より2人である。誰かが波に乗れたことを一緒に喜んだり、一緒に見た魚を共有したり、誰かと景色を共有しながら漕いだり。それを酒の肴に一晩中でも話せる。

 チームで海に出るヨットやサバニは、チームスポーツとしての楽しみがある。陸上のサッカーや、野球などと同じだろう。1人では成し遂げられないものを、誰かと一緒に成し遂げる。自分の得意なこと、苦手なこと。誰かの得意なこと。苦手なこと。お互いに認め合って、頼り合って、助け合って、一つの目標に向かう楽しさがある。

 

 私が、海で一番頼りになると感じる人は、自分のことばかりでない人。誰かのことばかりでもない人。いつも全体と自分を見ることが出来る人である。写真で言うならば、ズームにしたり、ワイドにしたり、またズームにしたりの出来る人。そして、「あの頃」のことをちゃんと覚えている人である。所謂「初心忘れるべからず」である。「あの頃」があって、今があるのだから。

 何かのスキルがすごくある人。
 アイデアが湧き出てくる人。
 いつも笑いを提供してくれる人。
 片付け名人!

 みんなの特技が集まれば、最強!
 
 そうなんだけど、その前に!
 私はズームとワイドがその時に応じて、使いこなせる人でいたいな〜とつくづく思うのである。

 子どもたちが海に出ることで、長ーい長ーい時間をかけて、こういう部分も育ってくれると信じている。「あの頃」を忘れずにね。

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