お金の流れを知りたがる私の癖
私は新しい何かに出くわすと「こういう商売もあるんや〜」と穿った視点で物事を見てしまう癖があります。
「いいところに目つけたな〜」
「他にも似たような会社あるんちゃうかな」
「じゃあ他にもこんなことできるかも」
野次馬根性が燻られるのです。
お察しの通り、100%尊敬をしているわけではありません。
90%の尊敬と、10%の「そんなんずるいやん」が含まれています。
「先にそこ見つけたんやったら私にも教えといてよ〜」
はい、性格が曲がっているのは承知の上です。
でもね、歪んでいるからこそ面白い発見があるのです。
突然ですが、夫婦二人で子供はいません。
そのため子供業界はほぼ無知です。
初めて赤ちゃん本舗にお菓子が売っていることを知りました。
おむつに年齢別サイズがあることも知りませんでした。
それぐらい何も知りません。
先日、とある友人からインスタのメッセージが来てました。
「10-13時の間に映るかもやから、よかったら見てね」
その文章とインスタのアカウントが。
なるほど、キッズのオーディションサイトのようです。
そこに友人の子供が出るらしい。
…しかし、です。
10-13時て拘束時間長すぎひんか?!
専業主婦の私とて、スマホを3時間見つめる時間はとれません。
ランウェイを歩く赤の他人を眺める3時間。。。
申し訳ないが全く興味が持てません。
友人のメッセージは無視しようか悩みましたが、我が子の晴れ舞台を友人にお知らせする母心はわからんでもない。
きっと嬉しいのだろう。
友人のその気持ちに配慮して「ok!」だけ返したのです。
10時になっても見る気持ちは芽生えなかったのでスルー。
お昼ご飯の時間ぐらいにようやく見てみました。
まぁ無視しても怒られないだろうけど、子供のランウェイを見たことないし興味が湧いてきたのです。
例の野次馬根性です。
アカウントを見ると、ちゃんと知らない子供たちが歩いてました。
赤ちゃんから小学生ぐらいの子供たち。
小学生の女の子はメイクにファッションに全てを楽しんでいるようでした。
まぁ、本人がしたいのならいいだろう。
一方で気になったのは赤ちゃんの方。
赤ちゃんは自分で歩けないので、お母さんに抱っこされながらの登場です。
抱っこされた赤ちゃんは何が起きてるかわからず、ボーとしています。
そして照明が明るすぎて顔を埋める赤ちゃん続出。
母はちゃっかり決めポーズ。
…なんなんだ、これは。
この日初めて、子供をオーディションに出す母たちの本気の目を知りました。
結局15分ほどで折れてしまい友人を見つけることはできませんでした。
しかし、たった15分でも実りある時間でした。
新しい世界を知れたからね。
友人に「見つけられへんかったわ」と送るとすぐに、子供を抱っこした友人が闊歩している動画が届きました。
最初からそれでよかったやん…。
そんなことは言わずに、私は子供のオーディション業界のお金の流れを知ろうとさりげなく質問を送りました。
知らない子供を15分眺めたのですから、それぐらい許してください。
・参加は無料
・25000円払った人は雑誌に掲載される
・掲載された人の中からグランプリが選ばれる
・グランプリに選ばれたら表紙に掲載される
ざっとこんな感じでした。
私は芸能がどんなシステムで成り立っているのかは知りません。
大人のオーディションも似たようなものなのでしょうか?
友人は無料で参加したそうなので、きっと思い出つくりなのでしょう。
しかし、子供のいない私は友人の気持ちが全くわかりません。
本人がしたいと言っていないのにオーディションをする意味…。
そんな私もいざ子供が生まれたら参加するんでしょうか。
それにしても、いろんな親がいるもんやなぁ。
子供と自信満々に歩く母の顔を思い出しながら、改めて世界は広いことを実感しました。
そして、お金って払おうと思えばどんなシチュエーションでも払うことができるんやな。
頭いい人は色々考えてはるんやな、と思ったのでした。