マガジンのカバー画像

日本のことば

16
日本の美しい言葉や、言葉にまつわる話。
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

にわとりはじめてとやにつく

1月30日は にわとりが春を告げる時期 七十二侯の七十二番目 「雞始乳」 にわとりはじめてとやにつく と読みます。 今は卵に季節を感じることはありませんが 本来 冬の鶏は ほとんど卵を 産まなくなります その鶏がふたたび卵を抱いている姿を見ることは 昔の人々にとって 長い冬が終わりを告げる印であり 大きな喜びでもあったことでしょう ついに春が近づいてきました 春の足音が聞こえてきます あなたの幸せを 願っています

『御神渡り(おみわたり)』

この時期になるとニュースにもなる「御神渡り(おみわたり)」。 諏訪湖の氷が完全に凍りつくし、圧力により線状に盛り上がる現象です。 事実としては現象なのですが 昔の人々は「諏訪大社上社の男神・建御名方神 (タケミナカタノカミ) が、下社の女神・八坂刀売神 (ヤサカトメノカミ) に会いに行く"神幸"の跡」として信仰しました。 御神渡りは毎年できるわけではなく まず寒さ厳しいことでしっかり諏訪湖が凍り尽くされることのほか いろんな要因が重なった時にしかできないので 「御神渡りがで

丁寧の語源を調べてみたら

丁寧の語源を調べてみたら 「昔の中国の楽器の名前」説の他に その楽器の「音」を表している、という説がありました。 私は「音」説を支持したいと思いました。 なぜなら、音を表す言葉で、同じ構成の言葉がたくさんあるからです。 特徴は韻を踏んでいること。 「淅瀝(せきれき)」は雨・落ち葉などが立てる音 「潺湲(せんえん)」は水がさらさら流れる音 「剝啄(はくたく)」は足音 「玲玎(れいてい)」は玉石が涼しげに鳴る音 そこに 「丁寧(ていねい)」は鐘を鳴らした音 が並んでいてもお

さわみずこおりつめる

明日1月25日は七十二侯の七十一番目 「水沢腹堅」 ↑さわみずこおりつめる と読みます。 厳しい寒さで 沢の水も凍る時期。 この時期は日が少しずつ伸び 陽の光も力強さを増し 昼間にはすこしだけ 氷が溶け出す様子も 見ることができます。 沢や川や池では 氷が溶けたりまた凍ったりを繰り返すことで 1年でいちばん氷が厚くなる時期であることから 「水沢腹堅」と名づけたのでしょう。 子供の頃 池でスケートをしたこと 今 ぼんやりと 思い出しました。 またやりたいな

本日大寒です

1月20日 本日大寒です。 また七十二侯では七十侯にあたる日です。 動画にまとめてみましたので よかったらご覧ください。

今日から「冬の土用」始まりました。

今日1月17日から立春の2月3日まで「冬の土用」です。 夏の土用はよく知られてますが 冬だって、土用はありますよ。 夏は「う」のつくものを食べますが 冬は「ひ」のつくものや赤いものを食べると良いと言われています。 私は今日は「ひじき」と「トマト」を食べました。 なぜ「土用」というのか、の由来は、、、 動画を見てみてくださいね。 土用だからといって何か特別なことをしないことが 冬の土用では大切なこと。 寒さでちぢこまりがちで体調も良くなかったりすることも多いこの時期。

若菜摘み

今日は1月6日、小寒ですね。 今週に入って日増しに寒さも強くなってきましたが まだまだ小寒。ここから1月20日の大寒に向かってさらに寒くなりますから どうぞ風邪にお気をつけて。 そして明日1月7日といえば七草がゆを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 おせちで疲れた胃腸を整えるための七草がゆ、とはよく言われますが その前日の6日に七草の若菜を摘んで 翌朝に若菜のエネルギーをいただくことで 大寒に向けて体を整える意味合いもあるようです。 なので6日は「若菜摘みの日」で