化粧品成分で見かける「スイセンジノリ多糖体」の意外な効果とは?
化粧品好きの方は、商品を手に取るやいなや裏面の「全成分表示」をご覧になる方も多いのではないでしょうか。
化粧品は、その目的に応じて様々な成分が配合されていますが、名脇役とも言えるのが「増粘剤」です。
化粧水であれば、手からみるみるこぼれ落ちることを防いでくれますし、ポンプ式のタイプであれば勢いよくどこかへ飛んでいってしまうことを防いでくれます。乳液・クリームであればとろみを出して保湿感を演出する他、丁度いい量を手に取ることができるように、念入りに設計されているのが”粘度”です。
増粘剤の種類には「カルボマー」や「カラギーナン」など増粘を主な目的として使用されるものもあれば、「ヒアルロン酸Na」「シロキクラゲ多糖体」「スイセンジノリ多糖体」など多糖類と言われる保湿効果を併せ持つ原料も存在します。(カラギーナンも多糖類)
今日は、日本化粧品技術者会の第87回研究討論会の発表「水前寺海苔(Aphanothece sacrum)細胞外多糖体サクランのマスク着用による肌荒れ改善作用について」から、「スイセンジノリ多糖体」の効果についてシェアしたいと思います。
たまに見かける増粘剤ですが、実はとっても魅力的な成分なのです!
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1.スイセンジノリ多糖体ってなにもの?
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