山羊サインの水星

前回解説した逆行と同じような他の感受点(惑星)にはない水星独特の特徴がまだあります。
それはジオセントリックのホロスコープでは常に太陽のおよそ30度以内にくっついているということ。
地球より、太陽の内側を周回している水星ならではの特徴です。
同じように金星にも似た特徴がありますが、度数が異なり、領域が広がります。

そのこともあって、水星が司るコミュニケーションというのは基本的に

結果に結びつく =太陽
過程 =水星

という体裁をとるのだと思っています。

太陽の30度以内にいるということは、太陽の真正面(真逆)や真横に来ることはないので、どんな人でも水星の方向には、太陽の意志(目的)がきているということです。

つまりは、行動やコミュニケーション内容、文章などを見たら、その人の目的の方向性はおおよそわかるということ。
外側に現れている水星(知性)の様子を観察して、そのすぐそばにある太陽(目的)が理解できれば、、、

そうわかると、水星って便利ですよね。


さて、土属性最後のサイン 山羊サイン(属性:土 3区分:活動宮)の水星について読み解きます。

「石橋を たたいて たたいて 渡らない (時も多々)」
そうこれが山羊サインの水星最大の特徴。
渡る時もあるけど、、、あんなに石橋をたたいているのに渡らない!

え?あっちに行きたいからたたいて確かめているんでしょう?
渡らんの?
え?ああ、橋は怖いって?橋の下に網が引いてないとって?
いや、それを引く方が怖いっつーの。
(だいたい下を流れている川もちょろちょろの可愛い川じゃないか、、、)

といった具合に、なかなか決断しようとしない山羊サイン。
土属性はみんなそうですが、やはり山羊サインも「ゆっくり」です。
いいように書けば「慎重・確実」。
マイナスで書けば「優柔不断・不実行」。
地味なアクションで周囲から埋もれる、いや逆に地味すぎるアクションで目立つくらいかも、、、。

しかしこの地味さ加減が強さを持っている。12サインいちの縁の下の力持ち。自分の目的に向かっていったりきたりをコツコツと続けることができます。

🎵 一日一歩、三日で三歩。三歩歩いて二歩下がる。

という歌のように、基本的に人生は行ったり来たりしながら前に進みます。
山羊サインのように進みが小さなものであれば下がるのも最小限。
進みをググーンと大きくしても、その分下がりもググーンと大きくなったりするからね。

何度やり直したっていいんです。
優柔不断だっていいんです。
気がついたら、何度もやり直しをしていたことが誰よりも上手にできるようになっている。それが山羊サイン水星です。

山羊サイン水星のそばにいる太陽の目的は消えることなく、常に小さく心の奥に燃えています。
小さくとも、とても大きなものを着実・頑丈に組み上げるにはぴったりのサインです。


山羊サインの水星は以上になります。
次回は 水属性の柔軟宮 魚サイン の水星 について紹介します。

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