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ドイツの幼稚園に入れたら、こんなことがありました①
記事をお読みいただきありがとうございます。
私たちは、上の娘が1歳半から6歳過ぎまでドイツのベルリンに住んでいました。
約5年間のドイツ生活の中で色々なことがありましたが、今回は娘の慣らし保育のエピソードについて書きたいと思います。
ベルリンのKita(保育園、幼稚園の総称)は、両親が働いていても、働いていなくても、子供が1歳から保育の権利があるとして、園に空きがあれば、すぐに入ることができます。事前に役所で、契約の時に必要な書類を申請し、その後それぞれの園に直接空きがあるか問い合わせます。
私たちが住んでいた当時もKitaの空きがなかなかなく、20園くらいに問い合わせました。その中でたまたま近所の園から返信をもらうことができ、娘が2歳になる少し前に入園することができました。小規模の園で子供は1歳から5歳まで20名くらいで、先生も4人ほどでした。
入園が決まり、翌月の11月から慣らし保育が始まりました。
日本の保育園だと、慣らし保育は大体1週間から長くても2週間くらいでしょうか?
娘の慣らし保育は2ヶ月半かかりました。
最初は、30分くらい親子で一緒に園の中で過ごすところから始まりました。慣らし保育は園長先生が担当してくれました。娘も私が一緒だと、園のおもちゃで楽しそうに遊んでいました。
慣らし保育3日目くらいに、私が娘から離れてトイレに行くように言われました。初めて、3分ほど離れてみましたが、娘は泣いたりせずに、このまま順調に行きそうな感じでした。
しかし、慣らし保育最初の1週間が終わった後、娘が熱を出してしまい翌週は数日お休みしました。その後慣らし保育を再開して、公園なども一緒に遊びに行くようになりましたが、私が離れようとするとイヤイヤと泣いてしまい、なかなか慣らし保育が進みませんでした。
毎日園で1時間ほど遊ぶ、それを繰り返してもう3週間ほど経っていました。その間、私たちと同じ日に慣らし保育を始めたもう1組のデンマーク人の親子は、子供が保育園の生活に馴染まないと判断したのか、慣らし保育自体をやめてしまっていました。
私たちの園の慣らし保育は、基本的に子供が泣いたらそれ以上は進まないといった感じで、娘も私から少し離れて遊べる日もあれば、全く離れられずの日もあり、慣らし保育の終わりが見えませんでした。
その後、園長先生も風邪を引き、1週間ほどお休みをすることになり、他の先生も休暇で長期お休みをしていたり、と完全に保育士不足のカオスな状況になってしまいました。もう慣らし保育どころではありません。
私も娘に同行してる保護者という立場から、保育士さんをお手伝いするような感じになっていきました。
園長先生が戻ってきても、また別の先生が風邪を引いてお休みで、園長先生もフォローしきれず、慣らし保育は一向に進みませんでした。
保育園に通い始めてから1ヶ月以上経過していましたが、そんな状態で、さらに12月中旬からは一時帰国の予定もあり、慣らし保育は一旦ストップしました。
年が明けて、慣らし保育の担当が別の先生に変わりました。ただ、娘は相変わらずで私が少しでも離れると呼びに来る感じでしたが、この先生が娘のことをいつも気にかけてくれました。
しかし、先生もこれでは慣れないと判断したのか、
「明日からは泣いても続けます」
と言われました。
翌日からは、みんなが公園に行く時は、私は園で待機することになりました。30分ほどでしたが、娘は終始泣きっぱなしだったようで、先生も疲れた様子で帰ってきました。
次の日も、娘が泣いても先生が抱っこして別の部屋に連れて行き、私は待機します。その間も娘の悲鳴泣きが聞こえます。
これはツラい
そんなに泣くならもう園に行かなくていいよ
と思ってしまう日もありました。でも、娘も泣き叫ぶ、から泣いても静かに周りを観察する、と様子に少し変化が出てきました。そして、ようやく私も家で30分ほど待機できるようになりました。しかし、呼び出しの電話が鳴らないか、いつもヒヤヒヤです。
そしてさらに1週間ほどが経ち、朝、園に送っていくと、娘が自分から先生に歩み寄って私にバイバイができた時には本当に感動しました。と同時に、
えっもうそんなに変わっちゃったの?
いつまでもママがいないとダメだと思ってたのはママだけだったのね
嬉しいけど、寂しいなぁ
という気持ちでいっぱいになりました。
子供の成長はいつだってこちらの想像を超えてきます。
私から少しずつ離れて、新しい世界を広げて行くのは、心配でもあり、また誇らしくもあります。
また、他のドイツでのエピソードも書いていきたいと思います。
続きます。
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