葡萄鼠

1/6のバースデーカラー ; 葡萄鼠

・1月6日の誕生色;葡萄鼠(ぶどうねず)
・色言葉;倫理・スピード・冒険心
・パーソナリティ:ドラマチックな生活の実践者

葡萄の色を鼠がからせた赤みがかったねずみ色のこと。
浮世絵に描かれた着物の地色によく見られる色です。

「鼠」という名前が付いた色は灰色、グレイ系の色になります。
鼠色は江戸時代の流行で百鼠(ひゃくねず)というようにグレイ系の色の総称です。
江戸時代、町人たちが富を築き力をつけるにしたがい、町人も公家や武家のような贅沢な暮らしを目指すようになり、衣服にもその兆しが現れてきました。
幕府は奢侈禁止令(贅沢を禁止して倹約を推奨・強制するための法)を出して、身分相応以上の服装を禁止し、町民は紅、紫、金糸銀糸、総鹿の子などの華やかな衣装を着ることができなくなりました。

そこで、富める町民たちはそれをやむなく受け入れ、茶や黒、鼠系統の地味な色合の縞や格子、小紋染の着物など、表向きには目立たないものを着るようになったといいます。
そのかわり、地味な色でも微妙な色相の変化をつけるようになりました。
鼠色に関しては、薄墨から墨にいたって百もの色があったといいます。これが「百鼠」です。
江戸の町民の、お上のお触れを守りつつ、その中で冒険して楽しむところが色言葉に繋がっていますね。
ちなみに、グレイ系の色を「鼠」というのは、江戸は3年に1度は家が焼けるといわれ、「灰」の字は忌み嫌われたからといわれています。

この色は、パッと見は地味な感じですが渋みもあって良い色です。この色の江戸小紋なんて格好良いと思います。
日本の伝統色は着物にするとしっくりくると感じます。

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