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Boogalooに心をよせて -後編-

(※0626追記あり)
昨日は、怒りを巻きちらかしてまた明日!
みたいな放任な終わり方をしてしまったんですが、
信頼のおける&技術研鑽に余念のない友人に、カルチャーの方はヒアリングしました!

以下、本日は、ダンスの話に終始。
ネット上には、基本この情報の1/10くらいのボリュームでしか紹介されておらず、長年かけて得た知識の泉を惜しみなく紹介してくれた彼に、その懐の深さに感謝と尊敬の念を抱かずにはいられない。

大前提として、BOOGALOOにはかなり諸説あるそうで、一説にすぎないとのことだが、気になることろだけでも、心にとめてもらえたら嬉しいなと思う。
そして、POPPERの先輩方は、多少お聞き苦しい部分があるかもしれませんが、”諸説ある”にご容赦いただき、見守っていただけますと幸いです。

それでは、あくまで一説にすぎないブーガルー大全START!

①言葉としてのBOOGALOO

BOOGALOOという言葉が出てきたのは1930年代頃と言われてるんだけど、自由な心とか、楽しさとか、ハッピーみたいな意味合いのスラングとして使われ始めたらしい。

②ソーシャルダンスとしてのBOOGALOO

これは1960年代シカゴの当時のブラックコミュニティから流行ったソーシャルダンスが最初と言われていて、1966年にはJames Brownが"James brown's boogaloo"というSingleをリリースしていて、当時のTVショーで彼が当時のBOOGALOOを踊ってるのがYouTubeでも見れる(今のBOOGALOOとは全くの別物に見えると思う)
ラテンミュージックでもBOOGALOOというのが1960年代後半にNYを中心に流行ったけど、こちらはキューバやカリブなどの中南米にルーツを持っていて、どこまでの関連性があるのかは不明。

確かに、これはなんだろう、やたらと滑らかな、、クリーミーな感じ。

③(ついに!)ストリートカルチャー、ストリートダンスとしてのBOOGALOO(STYLE)について

これも諸説あるが、元々の発祥は Oakland地方のOakland Boogaloo(当時は単なる Boogalooと呼ばれていたとのこと)
ここからOne plus one、The black messenger、Generation of Productionといったダンスグループが生まれ、サンフランシスコではMedea SirkasやPT3000といったチームを中心にSTRUTTINGというスタイルに変化していって広まり、リッチモンドでも同じようにRichmond ROBOTTINというスタイルに変化していったんやけど、同じくらいの時期にロサンゼルスだとフレズノを拠点にElectric Boogaloos(当時の名前はElectric Boogaloo Lockers以下EB's)というチームが、リーダーのBoogaloo Samを中心にTVショー(ソウルトレイン)やストリートのバトルなどでガンガン活躍して、Electric Boogalooというスタイルを確立した。POPPING(体を弾く動き)とBoogalooの動きをベースにしたスタイルで、それをEB'sメンバーのPopinPeteやSkeeterRabbitといったメンバーが世界中を飛び回って広めていった模様。
Boogaloo SamはEB'sのリーダーでELECTRIC BOOGALOO STYLEの創始者で、これが今世界で一般的に言われているBOOGALOO STYLE(あるいは BOOG STYLE)と呼ばれているスタイル。
なのでオリジネーターではあるけれど、彼がBOOGALOOを作ったというよりは、今のBOOGALOO STYLEと呼ばれている踊りを確立して世界に広めた人と言った方が確実かも。
ちなみにこれが東のNYではElectricBoogieというStyleに変化して伝わっていった(後述するBoogaloo shrimpはカリフォルニア出身だけど、このスタイルと良く言われている)。

なるほど!目からうろこだ。オークランド生まれ、LA育ちと覚えるとテストがあったら間違えず回答できそうです。最初調べたとき、オークランド生まれなのに、EB's がオリジネーターなの?て思ったので、つながりました。


④POPPINGについて

これもめっちゃ諸説あるそう。
EB'sのメンバーがPOPPINGのパイオニアとして、スタイルを確立して広めた(恐らくPopinPeteが初めにはっきりとPopping Styleを確立したと言われてる)とされるんやけど、Popping Styleは純粋なBoogalooと違って体をElectric に弾く(POPする)スタイルで、PopinPeteやSkeeterはBOOGALOOとPOPPINGは別だとも答えてた。
POPPINGをダンススタイルとして広めたのはEB'sだけど、今現在はEB's発祥のもの以外のスタイルも含めて(前述したSTRUTTINGやRichmond Robottin、ANIMATION、BOPPIN、TURFなど沢山ある)総称してPOPPINGと呼んでいることがほとんど。
Popin PeteやSkeeterRabbitは、POPPINGも Boogalooも考案したのはBoogaloo Samだと言っていたけど、他のエリアのOG達の話を聞くとそれは鵜呑みに出来なくて、歴史の全部ではなく一面的な部分だと個人的には感じた。

なるほど。理解。

国宝級のかっこよさ。ダンスなんて知らないよ。っていう人も是非見てほしい。コミカルな演出も相まって、かっこいい、かわいい、驚き…私のすべての感情をもってってくれた。ありがとうEB’s。

番外編:映画「ブレイクダンス」について

映画ブレイクダンスには主人公としてBoogaloo Shrimp(Michael Jacksonにムーンウォーク(正式名称back slide)を教えた人物、POPPINGダンサーだけれど彼はEB'sメンバーではなかった、またBOOGALOOSTYLEもあまり踊らなかった)とThe lockersのShaba Doo、ライバル役としてEB'sのPopinPeteや元メンバーのPOP'N TACO(Michael Jacksonのダンスの師匠、A nimation Styleのパイオニア)が出演してたんだけど、ブレイクダンス2には EB'sのPopin Peteや元メンバーのPOP'N TACOは出演してなかったはずなのになぜか副題に「Electric Boogaloo」と付けられていた。
これについて当事者がどう思ってるのかはよく分からない。
※0626追記
後で確認したらPOP'N TACOはエキストラで少しだけ出演していた。

はぁ、、昨日のランボー怒りの投稿の源流ともなる情報に着地し、大全は終了です。

なんでもそうだけど、知っていることは、正しい見方や判断、さらには新しいものを生み出す上でリスペクトを忘れないために、一番重要なことだと思う。なので、気になるトピックス、今後も学んで共有続けたいと思う。

最後になりましたが、kiichan本当にありがとう!

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