ブラックミュージックが好き。という話
ブラックミュージックが好き。
ということを人に話すのをずーっと恥ずかしがってきた。
今でこそ人に言うと
え?なんで?かっこいいじゃん!
とか言われるんだけど
どーゆーわけかずーっと恥ずかしいという思いを抱いたままここに至る。
なのにどうしたものかここ数日ブラックミュージック好きをオープンにしたくなった。
ここ最近いろんなことに気づく。
わたしは自分にとって大切なものほどひた隠しにする傾向がある。
誰にも否定されたくないから。
絶対的に否定される余地のなさそうなことは出せるんだけど
ブラックミュージック好き。というのはいろんな過去のエピソードから隠してきた。
『みんなよく自分が聴いてる音楽シェアできるな…』って思うくらい。わたしは自分の聴いてる音楽はひた隠し。
みんなが聴きやすいだろう曲を流す。
わたしはブラックミュージック、特にヒップホップ好きの人に出会うと嬉しくなって、音楽のことを話す。
すると大体引かれる。
ガチじゃん。と言われるオタクっぷり。
話して引かれたあとは、本当にディープな話になるか、本当に引かれて終わるか。
だいたい恋愛のはじまりはヒップホップ。
離婚してからはじめて音楽を介さず人と付き合ったくらい。
その話はおいといて…。
なぜか今、ブラックミュージックが好き。ってことを発したくなった。
ブラックミュージックが好きということは私にとってすごく重要なことだから、ブラックミュージックを好きと言われ、さらにわたしが好きなアーティストを理解してもらえるとわたしを理解してもらえた気持ちにすらなる。
それくらい欲しているのにブラックミュージック好きな人と出会えていない。
なぜならわたしがひた隠しにするから笑
ブラックミュージックが好きなのに、好きと言わないのは自分にとって健全じゃない。
たまに出会うブラックミュージック好きの人に驚かれるのももう卒業。
そろそろオープンにしようよ。とカオルの中のカオルが言うのでこの新月の夜、書いてみる。
(そんな重い話ではない)
ブラックミュージックとの出会いは小学校5年生。
当時お正月のお年玉で洋楽のCDを買いたいと思った。
(小4まではPUFFYが大好き。)
と言いながらその前の年末にマライアキャリーのベストアルバムを父に買ってもらってた。
テストで100点とるからこれ買って!と輸入盤(1600円位)をお願いし、実際は94点くらいだったけど、国内盤(2100円位)を渡し、言ってたのと話違うな、と言われながら買ってもらった。ずる。
でもこのアルバムは今でも変わらず大好きだしやっぱりマライアは本当に良い。そりゃそうだ。
なにが理由かわからないけど、とにかく洋楽に興味があった。
自転車で行ける距離に蔦屋があって試聴してたのかな。
小さい頃父がビートルズを聴いてたのはなんとなく覚えてるけど勝手に洋楽に反応していた。
お正月の蔦屋ランキングトップにあったオムニバスアルバムのMax5を買った。
そこには世界で流行ったトップソングが12曲くらい入っていて買ってすぐ聴き流した。
そこでわたしの中でハマったのが
ダントツで
ローリンヒル/Lost Ones
衝撃だった。
なに、この聴いたことない曲…
聴いたことのないテンポ…
聴けば聴くほどかっこよくて好きになる。
それがブラックミュージックとの出会い。
ちなみにそのアルバムでほかに好きになった人は
・メイヤ/All "Bout the Money
・ルトリシアマクニール/Ain't that Just the way
メイヤの曲はキャッチーで小学校の教室にあるストーブの前でよくごちゃごちゃの英語で歌ってた。
そしたら友達も覚えて歌ってくれて嬉しかった。
ルトリシアマクニールは曲がなんとも言えなすぎて好きと本当に言えなかった。
けど鮮烈に記憶に残るリズムで自然と口ずさんでいた。
話はローリンヒルに戻るけど
ローリンヒルのLost Onesは私にとって日本の音楽番組では聴いたことのない曲調ですごく好きだった。ズンズン重低音でかっこよくて。
(わたしが曲を好きになるときは歌詞ではなくテンポや曲調)
でもこの重低音ズンズン系を家で聴いていたら
母に『なんでこんな曲きいてるの?』と言われたり小5の友だち(っていうか同級生)が来た時も、
『すごい曲聴いてるね。』って言われるもんだから、ローリンヒルが好きってことは心に閉まった。
ある日父と車でそのアルバムを聴いてて
『この曲が一番好きなんだよね。』と言ったら、
『かっこいい曲好きなんだな!』と言い、そのままハンドルをテンポよく、指でノッてて(いい表現がわからない)
『あ、父は良いって言ってくれるんだ!』って思った。
そして翌年、Max6を買った。
するとまたしても
ローリンヒル/Ex-factor
Ex-FactorはLost Onesとはまったく曲調ちがって
気持ちいいflow
目覚ましの音楽にした。
毎朝小鳥のさえずりからはじまるEx-factor聴いて気持ち良くなって二度寝。笑
起きれた試しはなかったけど朝かけるのが好きだった。
そんな誰とも分かち合えないブラックミュージックにハマり始めた小学生時代。
中学校の頃はインディーズロックバンドが流行り、姉が聴いてたからちゃっかりトレンドに載ってたけどもっとヒップホップ聴きたかった。
でも探し方がわからずDragon AshとかRIP SLIMEとか聴いてた。こちらももちろん好きなんだけど洋楽を欲していた。
高校になり、ブラックミュージック好きの子が2人ほど登場しCDの貸し借りをしてお互い音楽を深めてた。
学校の近くにHMVがあったからそこのヒップホップコーナーで聴いてみたりしてたけどなかなかいいものに出会えなかった。
しかしながらある日、
高校のダンスの授業で流れたのが
ローリンヒル/ Can't take My Eyes Off of You
先生…!!!ってなった。
直接は何も言わなかったけど笑
そんなまま高校は過ぎ
18歳でDJと仲良くなり、たくさん曲を教えてもらった。そのあたりからブラックミュージック掘りが加速。
18歳でハマったのは
Nas
Nas/One mic
このLiveDVDをみてハマった。
(当時大好きでアメリカ留学にも持っていったけど無くした。それなのにYouTubeでみれるなんて、なんていい時代。)
Nas かっこいい…!
ってずーっとNas聴いてた。
ひとつネックだったのはよく銃声やサイレンが入るからあまり聴きすぎるとダークな気持ちになっていた。
でもたまにとんでもなく爽やかなのもある。
例えばこれ
One Micとはまったく別もの。
ローリンヒルもNasもまったく違う曲調の音楽をつくるから好き。
それはよくある話なのかもしれないけどわたしの中ではこの差が極端に感じて好きだった。
この頃R&Bを知って女性シンガーも聴き漁っていた。クリスティーナミリアンを知ってこんなセクシーで可愛いレディになりたい✨とコッソリ思っていた。
当時はもう2000年を過ぎていたけど80-90年代のold schoolのヒップホップが好みだ。ということも知った。
ここでハマったのは
Peat Rock & CL Smooth/ T.R.O.Y
イントロからの
パラパラパラタッタラッタラ🎶🎷📯
かっこよすぎでしょう…。
よくこんな耳に残るトラックをつくりますよね…
という感じで他にも90年代ヒップホップの魅力を知っていった時期。
この頃、ヒップホップは"サンプリング"という曲のつくり方があることを知る。詳しくは下部で。
そしてアメリカ留学でウェッサイとイーサイッを知る。(西海岸と東海岸のこと。)
わたしが好きなのはEast sideなんだ…!
とヒップホップには出身地方によってそれぞれの曲調があることを知る。
チカーノとか色々。いまだによくわからないことだらけだけど。
この頃はじめ2PACを知る。
2Pac / Ghetto Gospel
この曲の素敵なところはエルトンジョンとフューチャリングしてること。
エルトンジョンのこと全然知らないけど、ヒップホップとフューチャリングする人だとは思わなかった。
エルトンジョンは色んなアーティストとフューチャリングしていることを知って、
ジャンルは違えど音楽に境はないんだな。と感じた。
ここで突然の情報を放り込むとわたしは4歳くらいかやオルガン、6歳から高3までピアノを習ってた。今もたまに弾いてるくらいピアノが好き。(ずっと好きだったわけじゃないけど)
だからピアノが使われているヒップホップがすごく好き。ギャップ感というか。
ダークな世界に澄んだピアノの音が入る。
この感じが繊細でたまらない。
こわい雰囲気をしていても綺麗な心を持っているんだろうな。とか妄想をしていた。
その後も色んなDJと仲良くなってCDを貸してもらったりレコードを触らせてもらったり自分もDJになることを少し夢見た。
だけど自分の知ってる曲の量じゃDJは到底できない…と19歳のわたしは諦めた。
わたし的に好きな音楽の繋げ方は曲の元ネタを持ってきて繋げること。
だから元ネタが何か知っていないとできないことが多かった。
元ネタとは、曲の元になるネタ曲のこと。
80年代のブラックミュージックをヒップホップにサンプリング(アレンジ)して作られてることが多いから元になる曲があったりする。
(あれ?もしかしたら今ならDJ出来るかも…?)
とここまで書いて気づいたことがある。
わたしが今までブラックミュージックについて話せなかったのは、歴史や文化がとても深くて語れないことだらけだからだ。
こんな浅はかなわたしがブラックミュージックを好きだなんて言ったら世にいるプロに怒られる。
みたいな感じだった。
いつも自分より知識豊富な人といると口をつぐんでしまうやつですね。
知れば知るほど知らないことに気づいて話せなくなるやつ。
本当に知らないことだらけなんだけど、たぶんけっこうなオタク。
ブラックミュージックが好きだということを、世に出せたことを喜んで今回は終わりにします。
あぁ嬉しいな。
好きなものを出して自分の心を心地よくしていく。
今回したかったのは自分の心を心地よくすること。
書くことで心地よくなれるなら書けばいいんだよね。
まだ書くことで、
で?と言われることに怯えている自分がいるー。
出せば出すほど出てくる恐怖感。
これを手放して軽やかになっていくんだ。
沖縄にいると『月桃』ゲットウという植物の名前をよく耳にするけど初めて聞いた時、いや今も、一瞬"ghetto"から"月桃"に変換される。
同じ人いるよねきっと。
おわり。
ライフコーチ・無添加料理家・リトリート
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