1月5日
登りきった太陽の光が、カーテンの隙間から部屋へと入り込み、僕は目を覚ました。
「おはよっ!一級河川の主 ポルトフ」
いつの間に僕のあだ名は一級河川の主 ポルトフになってしまったのだろう。
そんな疑問を考える前に友達のあさひは言った。
「ラーメン食い行くか」
前日から僕は友達のあさひの家にはるきとひびきの3人で泊まっていた。この3人は後に伝説の3軍曹として恐れられるのはまた別の話である。
あさひの提案を飲み、僕はあさひ、はるきと共にラーメンを食べに向かう。
ラーメンショップに着くと、僕らに怪しい影が迫る。
その正体は一体!?
(CM)
(CM明け)
ラーメンショップに着いた、僕らに怪しい影が迫る。
「お久しぶりですね。会いたかったですよ。随分と待ちましたよこの時を… さぁ、かかってきなさい!!」
この強キャラ臭プンプンのセリフは、もしかして…
(全員が声を揃えて)「白木!!」
説明しよう「白木」とは僕の高校の時のクラスメイトであーる!!
白木と会ったのは去年の夏休み、熊本に牛タンを一緒に食べに行った以来だ。
あの時は別に熊本名物でもない牛タンを「やっぱ、ちげぇな」とか「土地と水がいいんだろうな」とか言いながら食べた。はずい。
白木と合流し、ショップに入り、皆がラーメンを注文する中、白木は言った。
「チャーハン1つ」
一瞬にして店内は静寂に包まれた。
店員と僕らはぽっかり口を開けて唖然としている中、白木は飄々としている。
そして、店内にいる人全員が思った。
「ラーメン食えよ」と…
この出来事はこの先もずっとこの店の伝説として語り継がれることだろう。
ラーメンを食べ終わり、チャーハンを半分残した小食白木をパーティーに加え、僕たちは食後の運動をしに運動公園に向かう。
運動公園ではテニスとモルックを嗜んだ。
勘のいい人はもう気づいているだろう。
僕があさひの家を出た時からずっと右手でマイモルックセットを持っていたことを…
運動を終え、僕たちは毎年恒例のある行事をするために、スーパーマーケットへ向かった。
買ったものは焼肉セット1人前とスポンジケーキ、ホイップ、果物。
もう分かっただろうか?
そう、ある行事とは【デカいケーキを作って、お腹気持ち悪くなるまで食べて、その後に焼肉食べることで、その焼肉がめちゃくちゃ美味しく感じるの会】のことである。
毎年この時期になったら開催される。
今回で3回目だ。
前回の反省を活かし、ケーキを6段から4段に減らしたがこれが悪手だった。
普通に美味しくてペロリと食べれてしまったのだ。
そのせいでその後の焼肉もあまり美味しくなかった。
むしろまずかった。
消しゴムをしがんでいた方がマシだった。
来年は年々上達していく、お料理スキルと胃袋の容量を考慮して、ギリギリのケーキの段数を攻めて行きたいと思う。
これが僕の1月5日である。
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