言葉で伝える

感謝の気持ちは、たくさんあっても、
相手にちゃんと言葉で伝えなくては
きっと伝わらない。

私は言葉に少し敏感で、そのくせ使い方がうまくなく
誤解されてしまったり、嫌われたり
ああ余計なことを言ってしまったな。と
思うこともたびたびで。

だからこそ、言葉を大切にしないといけないと思うし
とくに「ありがとう」という気持ちは、
してもらった人に対して、本当にちゃんと伝えるように
心がけている。

自分がスタッフたちにしてきたこと、心使いは
みんなが喜んでくれるだろうなということをやるように
注力してきた。

やりすぎるほどに。自分に言い聞かせて。

それは、年々当たり前のようになってしまっていた。
いつもいつも、「ありがとう」と言ってほしいわけでは決してなかった。
でも、嬉しそうにしてくれることを
私はきっといつも切望していた。

ちゃんと表現してくれるスタッフもいたから
それでいい。
と、自分を納得させていた。

みんながみんな、気持ちを伝えてきてくれるわけではない。
少しずつ少しずつ、傷ついて行った。

その一つとして、
スタッフの誕生日にケーキを送っていた。
本人の出勤日に合わせてケーキ店にオーダーケーキを
配達してもらうのも、大変な仕事だった。

去年ぐらいから、これはもうやめようと思っていた。

そのことを慕ってくれているスタッフのひとりに
こぼしたら、とても残念がってくれたから、
やっぱり続けることにした。

いろいろとあって
2月末の誕生日のスタッフを最後に
ケーキのプレゼントは廃止すると宣言した。

ところどころから、残念だというがっかりした声が聞こえたけど
もう、遅いのだ。

私の気持ちはもうそこにはない。
あんなに、愛情をもって接していたスタッフたちに
すっかりと愛は消えてしまった。


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