空がとても青くて、ジェット機も飛んでいて、私はバナナパフェが食べたかった
旅に出るときは、安心できる文庫を一冊道連れにする。
東京に出てきて10年が経とうとしている。
いつまでいるのかいられるのか分からないと言い続けながらどうにかこうにか居続けて居座っている。
新大阪のホームに降り立った瞬間、芯から安心する。わたしの魂は大阪にある。
エスカレーターの右側に立つことも、環状線の乗り方が永遠に難しいことも、ただ隣り合わせた人とたわいないやり取りをすることも、自分がいまも大阪弁をきれいにしゃべれることも、すべてを愛している。
この街を、ここにいる自分