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エッセイのたまご

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妄想と現実が半々の自由で気軽な散文です
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2022年9月の記事一覧

部屋と文鳥とわたし

大雨。 この部屋は角部屋で木造なので雨が聞こえやすい。幹線道路から一本入っていて、線路が少し向こうにあり、車の音とか踏切とかが雨の向こうのほどよく遠くに聞こえる。外界をすぐそばに感じられる安全圏という感じがして気に入っている。 こんな雨の日に予定もなく部屋に引きこもってるのは最高だ、と思う。 本当はまめがここにいるといい。 少し切なくなる。 まめは私が社会人になってすぐに飼い始めた文鳥で、まめといた2年間はとても特別なものだった。 私だけをまっすぐ見つめてくれていて、愛して